経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

信頼と絆

2012年06月19日 | Weblog
もの不足時代は

作り手・売り手が強い。

で、売上=(売上は・・・) と売上を主語に持ってきた。





今は、もの余り時代は、消費者が強い。

売上は10億に、と目論んでも売り手の願望通りにはならない。



だから、購買=売上、である。



購買の主体者は購買者、消費者であるから

「消費者は・・・」とこちらを主語にして、

経営を考えないと,うまくいかない。



ここから、次の3つのことが云える。



1に、消費者の協力なしでは作り手・売り手の取引関係は成り立たない。

2に、左辺の「購買」という行動が先にあり、

その結果として,右辺「売上」が,存在するということ。



3に、左辺なき右辺は存在しないし、右辺なくば左辺なし、



といったことで、この取引関係は、

作り手・売り手側が、右辺側の主体、購買者の協力関係を

取り付ける、ということになる。





そこで、まず、購買する方からみて、



購買者が、作り手・売り手に協力する関係に至るには

何を重視しているのであろうか?



といったことが、作り手・売り手の命題になる。



取引関係、協力関係、いずれにしても人間関係である。



消費者と企業の関係、消費者と商品の関係というのは、

文字や言葉では存在するかも知れないが、

企業やお店、物と人とが仲良く信頼しあって、

ということはあり得ないから、そこの人たち、

とりわけ経営者に対する人間的側面の関係ということになる。



つまり、小さい企業であればあるほど経営者が信頼できる人である、

といったことが,購買するかどうかの、

一次的な、判断の基本になる、ということである。



この料理が、おいしいか,安全であるか

いちいち確認できない購買者としては、

それを提供する料理屋が,信頼できるかどうかで決まる。



その料理屋が、信頼できるかどうかは、

そこの経営者、マスター、女将さんが信頼できる人かどうかで決まる。