経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

熱く語れ!

2012年06月07日 | Weblog
多くの人を動かしてなんぼ、である組織、
そのリーダーは、なおさらのこと。

にもかかわらず、なんで無味乾燥の言葉が
組織上に氾濫しているのだろう。
人の言葉、借り物の言葉。聞いたような言葉、
それも強調、形容詞だらけの言葉の氾濫。

自分のところの社内文書を見てみたら、然り。
メールでも然りだ。
そこに人を動かしめる「感動」(感じて、動かしめる)ものがあるか。
公文書はともかく、社内通達、社内文書は、
どうしてそうしたものを抜いてしまい無味乾燥な文にするのだろう。
だれが、あんな感情のない文書にしろと宣(のたま)うたのか。
その実、公文書に倣っただけではないのか。

熱い思いで口泡をとばし激論して会議の結論が、
なんであんな冷たい議事録にばけたのか。
誰も懐疑をいだかない。

主語も、時として動詞もない、抽象語、形容詞だらけの文章で、
どうして人が感じ入って動くというのか。
誰が縛りをかけているのか。
本来組織は、もっともっと合目的的なものであるはずである。

言葉は、その本来組織の目的具現のために組織を円滑に、
伸びやかに動かす主たる媒体であるはずだ。

こちらが動いたか、相手の動きに合わせたか、
によってのみ変化はあらわれる。
7が10に増加したとしたら、これが変化である。
期間中、どれだけの人が、どう動いたがが変化の内容であり、
その結果が、3つだけ業績がアップした、ということだ。

繰り返す。
人は自ら、感じて動く。相手を感じて動く。
感じて動くを、つづめて、「感動」と言う。
だから真のリーダーの吐く言葉には、相手をして感動させる言葉を
吐くことを心がけなれば、言葉自体が意味をなさないだけではなく、
組織の衰退を招くのではなかろうか。

とりわけ、これからのリーダーに望まれることは、
これまでの人間、組織、経営などなどに、
既存、現存する様々な縛りやこだわりや因習を、破壊し、
まずは組織における「言葉」を、本来の人間の持つ言葉に取り戻すこと、
にある、と考えている。

燃える集団、組織は、熱いリーダーの思いが、熱い言葉で
語られてこそ、と叫びたいのだ。