経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

無法者だ脳

2011年03月11日 | Weblog
欲望、すなわちデザイアーがそもそもの動機。
それを具現する(形化)する。これをデザインという。

(6) デザイン
デザイアーにより、目的に必要と思われる部品を選択したら、
そのための最適の組み合わせを決めることになる。
これを「デザイン」という。

たとえば、うまいものを食べたいという欲望が、
今日は寒いから、すき焼きとデザインが決まり、
その材料、その組み合わせを決める、といったこと。

もちろん、空腹でたまらず、そのために発生したデザイアーで、
たまたま冷蔵庫に残っている材料から、適当なデザインを決め、
空腹を満たす、ということもある。

だが、これはあくまで「適当なデザイン」なのである。

これは、安易だとか、手段を選ばずとか、戦略なしの戦術とか
様々な場で、様々な表現で表されているが、
いずれにしろすべて「下策」である。

大望を抱き、志を掲げ、理念を掲げ、
目標を見据えて、その具現のための戦略を定め
そして戦略に即した手(戦術)を行使する。

これは、脳がことをなす(創成)の工程である。


(7)制約、縛り、抵抗、規制、ルール、約束事、タガなどなど。

嶋崎喜一先生の創案した「TG」の講習会の折、
「なんで、そんなルールがあるんですか」
といった質問をした受講生がいたそうな。
何でも良い。ここにゲームがあるとしよう。
そう。将棋でもいい。
「この将棋では、ルールはないので
どうぞ自由にやってください」
といわれたとする。やれるか。どうだろう。

将棋は
碁盤の上でやる、二人でやる。
そのルールを外せばどうか。

一人一手ずつコマを動かすルールがある。
それを守る必要がなくなれば、どうか。
駒にはそれぞれ動きの制約がある。
それを外したら、どうか。

王が積むと勝負が付く。
それも無視。どうなるか。

こうしたことを考えれば、
制約、縛り、抵抗、規制、ルール、約束事、タガなど
が何者なのか、おぼろげにわかってくるのではないか。