経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

当たると言うこと

2011年03月05日 | Weblog
常に「利用者の身になって考える」
というのが、本来の経営判断である。


それをいつの間にか、も内部の都合を充足するために
内から外を見る習慣で。脳の回線が、
そうなってしまったということだ。

内から外を見る限り、外からの自分、自企業は全く見えない。

繰り返す。
上空か、外からしか自分の全容は見えないのだ。

だから、自分の身を外におく。上空、つまり俯瞰的に見る
この2つが自然に行える脳の回線を再構築することになる。



事業というのはお客様に合わせて、
喜んでいただくことをなし、喜んでいただく、
そのお駄賃として糧を得て、生き続ける。

これが事業の本質だ。
それを円滑に行うために、マネジメント担当として経営者が、
そしてその思いを実践実行するものとして「組織」がある。

これが経営である。

だから売上不振、経営不振といったことがあったとしたら

1-お客様に合わせていないか
2-喜んでいただいていないか

この2点を疑い、内部を糺して見ることだ。
これをなすことで、経営者はお駄賃として糧を得て
生きることができるのである。

上の2つをなすには、経営者が、仕事ではなく、
1に、日常という生活空間で過ごし、体感すること。
2にそこで消費者の時間を増やすこと

で、身をもって身につける以外にない

ただ、生まれたときから経営をやっているわけではないので、
まず内から外に出る。
そして事業を営む以前の日常空間に身をおき、
以前の消費者としての脳力開発の回線に修復する。

それが無意識にできるよう、意識してやる。

それを時間と金かけて、売上がたりない、利益が出ない。高コストだ、
と、内にいて内向きのことを考え、発案し、それらを組織に
いけ、いけどんどん、とやっている。

それは的外れだから、あたることは希有である。

当たったところは、命を落とし今は生きていない。
幸い外れる確率が高いから、多くの企業は救われ、
ここまで死なずにすんでいる。
 

こうした片面思考、片輪の経営でここまでやってこれたのは、
実に幸運に恵まれている証といえる。
だから、本来の正道、すなわち消費者の側面を加え、
両面思考、両輪経営をやったら、どれだけ大きく伸びるか。

と、私は胸をわくわくしているのである。