経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

鏡みて、あっはっは

2010年08月17日 | Weblog
来店した本人がリピーターとなるだけでなく、
その良きクチコミで、さらに新規客が増え、
結果として購買額が増えるという善循環システムが
構築されてこそ、事業の成長が約束されるのである。

これを換言、要約すると、
売上に一喜一憂することなく、
いかにしたらお客様に喜んでもらえるか、
ということをただひたすら実行することである。

その都度のお客の反応、表情で、どうしたあり方が
お客に喜ばれるのか、具体的感覚をつかみ、
自分なりにノウハウ化していくこと以外にない。

「あの人の店はすごい」と感激の沸騰点を越すお客が
一日何人おられるか、といったことを社内で、
わいわいがやがや楽しくその策を練り、
それを実践し、その結果、すなわちうまくいった事例と
うまくいかなかった事例を、またわいわいがやがや検討し合い
共有し合う、これが良き職場と、私は思う。

繰り返すがどうせお客に喜んでもらうのなら、
ビックリさせるくらいやる。
それをおずおず中途半端、小出しにやるから
効果が薄く、あるいは結果として経費の無駄使いになる。

お客の予想を高い方に裏切ることだ。
感動という沸点を大きく超えることだ。


自社や自分のことを書かれた新聞などのスクラップを
貴重な人件費をかけてやらせて、何になろう。

その時間を客先の記事や、知っている人が喜ぶ記事を
即、ファックスやメールで送ることだ。

どうしてもスクラップを作りたかったら、
自分、辞書のではなく、客先別のアルバムを作り、
何かの折にプレゼントしたらいい。

自画自賛のパンフレットや社内報を
発行して喜ぶのは誰だ。何になろう。

私の友人のS社では、取引先の職場の紹介やスナップで
満載の社内報を出して、取引先に配布して喜ばれている。

新聞を開いた時「この記事みたら何々様が喜ぶなあ」
と無意識に思いをはせられたら、商人として一流と
一人、部屋で鏡に向かって「わっはっは」と自画自賛すればいい。

自分の喜び探しではなく「お客様のよろこび探し」
これをやるのが商人。これぞ仕事なのだ。