経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

考えてみたらいい

2010年07月23日 | Weblog
今朝は金曜。週で一番チラシの折り込みが多い。

あれもそう。これもそう。
全部、自店、自社のPR、売り込みのあれこれです。


自社、自分も、取引先も、客先も、消費者も、
例外なく自分の幸せ、自社の得を考えて判断し、
ことを成しているいるのです。

仮に他人に協力といった場合もその真意はどうでしょうか。
本音は他者のことを考えてといったことではなく
あくまで自分、自社のことを考えての手段の一つとしてである。

だれも他者の売上を上げてやろうなんて、
本気で思う人は、まず希有です。

そうしたことを咎めているのではありません。
ここに昨今の経営の閉塞感を払拭し、
起死回生を図る考えがあると思っているからです。

つまり、今までのフィールド内で、
いくら売上不振、経営不信の答えを求めても
現状打破できなかった。
なぜなら答えはこれまでの内のフィールドではなく、
その外にあるのだから、とそう考えるのです。


繰り返し繰り返し述べていますが、
言葉では分かっていても相変わらず変わらないこと。
それは売上はお客が選択し、購買するという
企業外の行為であるものを、内部の経営者や店主、従業員が
作ることはできない。できようがないのです。
それが本来、当然です。

その本来に関わりなく売れたのがこれまで。
むしろそれがおかしげなこと、といったとらえ方が
極めて大切だと思って何度も申し上げているわけです。


よく土産店などでお客が「おいしいですか」と聞いている光景を、
目、耳にしますが、店員は必ず、「おいしいですよ」といいます。

聞かれもしないのに「おいしいですよ」、「健康にいいですよ」
とか連呼するようなことをやっているお店も多い。
TVなどのCMもそう。

考えてみてください。
おいしいかどうかはお客の判断する問題。
それを店員に勝手に決めつけさせている。
見逃して成らないことはそれがそう言っている
店員自身の実感であるのか、これすら疑わしい。

こんなことでお客を共感させられるのか、ということです。
続く。