経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

新陳代謝

2010年05月23日 | Weblog
「うまくいったか」、「いかなかったか」。「いいか」、「悪いか」
だったら大まかなりとも、判断は容易かのように思えるはずだ。
これ、昨日ふれた。

ところがたいていの人は経験しているはずだが、
理屈では意思決定は択一。だが現実は複雑系の応用問題がほとんどである。

昨日は男性の例、イケメンで例えたから、今日は女性。
それもで極端例で見てみたい。

自分の子供の結婚で、2人の候補者がいる。
「美人ギャル+サラ金地獄付」対「年増それなりさん+高額持参金付」

子供、当人の意思決定ならまだ難易度「中」程度。
しかし親族一堂で決めるとなるとどうか。
そこでは、価値観の違いによる決定ではなく、
いわゆる長老、声の大きい人によって決められる、
といったことになるのでは、と考える。

言いたいことはこれだ。
これは、イコール企業の意思決定、とりわけ小田原評定的「会議」
そのまんま、ということ。
 


自分の信念や考えにとらわれないで人の話を聞ける人には、
いくらでも情報が入ってくる。いくらでも入ってくるから
それを時間軸で締め切り、沢山あつまったものを
冷厳に分析し、組合せ、そして沢山集めたのを
足して割って意思決定するのではなく、

自分の判断で、意思決定する。

昨日触れたが、ここで沢山の中からと、
2つ、3つの中からとでは、質が異なる。
だから聞く耳がない人の意思決定は、質が落ちる。

持てるものを捨てる。、
お店でやっている単品管理では、
手元にない商品を仕入れて、在庫豊富なものは仕入れない。

ところがふしぎなことだが、
人は同意見には聞く耳を持ち、異見を排斥する。
それでは沢山の異見、サンプルが集まるわけはない。

自分が持っていない物を仕入れるのと同様、違う意見だからこそ聞く、
分別せずいろんな情報を仕入れ、
自分の脳でいろいろ組合せて仮説を立て、
それにしたがって試行錯誤、あれこれ行動する。
行動することで、うまくいくか、いかないかが体感できる。
楽しいか楽しくないかが体感できる。 


繰り返し「捨てること、捨てよ、捨てよ」と強調した。
捨てれば身が軽くなり、回転が良くなる。
回転が良くなれば資金の流れも商品の流れも血液の流れも良くなり,
身も事業も健康体。これが回転率、と書いた。

最後に、聴く、集める、たくさん集める、と書いた。

これらを横に並べれば矛盾するが、
時間軸で見ると新陳代謝となることがわかる。

畢竟、新陳代謝。