経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

捨てる人

2010年05月15日 | Weblog
小魚を丸ごと、といった言い方がある。
これは丸ごとが主で、鯨みたいな巨大なものを丸ごとでは
どんなに大きな口の持ち主でも人には手に負えないから、
小魚といっているにすぎない。
だから「丸ごと」が重要な意味を持つ。


人生、悲喜こもごもで、どんな人も喜びだけの人生を選択したら、
そうしたものは存在していないから、一日も生きていけない。

10円玉、一万年札、表だけ使うということはできない。
表あれば裏あり。陰ありて陽あり。鍵ありて鍵穴あり。

双方揃ってこそ活かせるのだ。

繁栄のために、まるごと人を活かし、まること物を活かし、
大きな自然・環境を背に付けて活かす、
これが当たり前の考え方なのだ。

毎年のことだが、この時期になると
夥しい資料やスクラップ、本などを捨てる

この作業は1、2週間では終わらない。
捨てるとは、残す物と捨てることの分別、選択の作業はけっこう時間がかかる。
資料やスクラップが、単に物理的な意味での「もの」であれば、
そう難しいことではなかろう。
また先入れ先出し法に従えば、楽だろう。

しかし資料やスクラップには、情感がついている。
目にし、手にしたとたんまるで長帯みたいに、
それらがずるずる出てきて頭の中で
ぞろぞろと動き出す。どこで切って良いかわからない。

極端な場合、1枚の紙にまとわりつくこれらの長帯を断ち切るのに
ほぼ1日様子と言うことだってあるのだ。

捨てきれない。
これが悩み、煩悩だ、といってもこれだけは言えるのだ。

捨てなければ選べない。得られない。

牛乳が入っているコップが、目の前にある。
これは賞味期間が過ぎているのかどうか。まだ飲めるかどうか。
外見だけでは判断できない。悩んでも結論はでない。
悩みとは、結論を出すまでの時間を含めてコストと考える。
それで出る答えは2つのうちのいずれかだ。

 ア まだ活(い)ける。
 ロ、捨てにゃあかん。

確率は五分と五分。

ならば捨てよう。
捨てて新しい牛乳、いや今飲みたい林檎ジュースを入れよう。
こうした心の動きが、選択のプロセスに存在する。
これは、かっての私の心の動きをビデオ再現したもの。


以下、成功し続けている経営者から学んだこと。
凄いとおもった。
せっかく手にしたノウハウを惜しげ間なく
(脳の中はわからないが外こら見て)彼らは捨てていることに。