昨夕のニュースのひとつが気になった。
ロシアの選挙のことである。ブーチンさんの与党が圧勝である。その背景にはブーチンさんの国民的人気がある。見る(見せられる)ところ、選挙結果について、マイクを向けられた国民は、ブーチンさんを讃える人ばかりである。
これは、おかしい。これが事実なら、これまでなしたような数々の強権行使がなぜ必要なのか。今回の選挙でも、相当の圧力がかかり、公正な選挙ではなかったと、アメリカなど、第一報で報じている。
こう考えると、マイクを向けられた国民が一応に、「将軍様の・・・」と答えるあの国の不自然さに似ていいることがわかる。
ほんとうに国民の支持が圧倒的であれば選挙干渉や統制は不要なはずだ。また逆にみれば、そうしたことなしで、あれだけの高い投票率が得られるわけはない。
選挙に公明正大さがあるのなら、そもそも国際選挙監視団を制限する必要などない。むしろ「ごらんなさいな」と見せて、「此の国の自由さ、公明正大さ」を誇れる、その絶好の機会にする方が、得策であるはずである。
となると、考えられることは、
1に、強圧により作られたブーチン人気ではないか。強圧政治をせざるを得ないぐらい潜在的に政治的不安定、不人気というのが実態ではないか。我々は、見せられる部分だけで、そう信じていたに過ぎないのではないか。
2に、ムリにでも高い支持率を維持しなければならない理由が存在しているのではないか。そうだとしたら、それは憲法改正にある。このことはまず間違いがない。それは、彼自身の狙いが院政ではなく長期政権にあり、その「長期」は、数年を得ず「独裁」という看板に変わる。
独裁国家が、独裁へ向かって歩む道は、ヒトラー以前も、以後も変わっていない。国民の圧倒的な人気、支持を作り、演出し、その虚構の道を駆け上がるやりかたである。
アメリカ、欧州先進地国家の警告は、その将来(さき)にスターリンが見えるからに違いない。
こうしたことについて、日本の、日本の国家としてのコメントがないのは、この国が国際国家としては貧弱で、議員の関心も、内輪のことで、世界から見た国家、日本、という視点から、日本を見る人たちがいないことを示しているようで、悲しい。07.12.4
ロシアの選挙のことである。ブーチンさんの与党が圧勝である。その背景にはブーチンさんの国民的人気がある。見る(見せられる)ところ、選挙結果について、マイクを向けられた国民は、ブーチンさんを讃える人ばかりである。
これは、おかしい。これが事実なら、これまでなしたような数々の強権行使がなぜ必要なのか。今回の選挙でも、相当の圧力がかかり、公正な選挙ではなかったと、アメリカなど、第一報で報じている。
こう考えると、マイクを向けられた国民が一応に、「将軍様の・・・」と答えるあの国の不自然さに似ていいることがわかる。
ほんとうに国民の支持が圧倒的であれば選挙干渉や統制は不要なはずだ。また逆にみれば、そうしたことなしで、あれだけの高い投票率が得られるわけはない。
選挙に公明正大さがあるのなら、そもそも国際選挙監視団を制限する必要などない。むしろ「ごらんなさいな」と見せて、「此の国の自由さ、公明正大さ」を誇れる、その絶好の機会にする方が、得策であるはずである。
となると、考えられることは、
1に、強圧により作られたブーチン人気ではないか。強圧政治をせざるを得ないぐらい潜在的に政治的不安定、不人気というのが実態ではないか。我々は、見せられる部分だけで、そう信じていたに過ぎないのではないか。
2に、ムリにでも高い支持率を維持しなければならない理由が存在しているのではないか。そうだとしたら、それは憲法改正にある。このことはまず間違いがない。それは、彼自身の狙いが院政ではなく長期政権にあり、その「長期」は、数年を得ず「独裁」という看板に変わる。
独裁国家が、独裁へ向かって歩む道は、ヒトラー以前も、以後も変わっていない。国民の圧倒的な人気、支持を作り、演出し、その虚構の道を駆け上がるやりかたである。
アメリカ、欧州先進地国家の警告は、その将来(さき)にスターリンが見えるからに違いない。
こうしたことについて、日本の、日本の国家としてのコメントがないのは、この国が国際国家としては貧弱で、議員の関心も、内輪のことで、世界から見た国家、日本、という視点から、日本を見る人たちがいないことを示しているようで、悲しい。07.12.4