怒り

　 「怒り」

販売員が言うことは信用できない、
煩わしい。かまって欲しくない、
といったニーズが、「セルフ」系の業態を生んだ。
人がいないことが、サービスのひとつになり、
セルフサービスの業種が増えた。
それは、当然だ。
人件費を削減できた上に、歓迎されるのであれば。

だが人間として,それでいいのかい？
　煩わしい、あっちへいってくれって
　言われて商人として平気かい。どうだろう。
　お客様の真意はそうしたところにあると思うのかい
　そう思うのなら、恥ずべきことだ。
　情けないなあ。
　商いの本質は、間違いなく人と人の接点にあろうに。

　店主の顔などみたくない。接客いらないよ
　セルフの方が気楽だし、安いからね
　声なき声はそう叫んでいると思うかい
　本当にそう思っているとしたら
　もうそれは、商人じゃないと言いたいよ。
惨めだなあ
　ほれ、怒れ、怒れ、怒れ。情けない商人の自分に怒れ。