経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

おもしろいさかい

2007年02月05日 | Weblog
 ある人から「どんな映画を見たら、経営に役立ちますか。できるだけ、いろいろ経営のヒントがある、学べる映画を教えてください。」といったメールを頂いた。
そんな風な書き方をしたのであれば、謝らなければならない。

本意はこうである。
  「ほうれん草を食べたら、鉄分とカリウムが、こういう部位を活性化し、体に役立つ」と思って、食事をしている訳ではない。 同じこと。

「おもろいさかい、みてまんのや」。

 だから、これ感激、これ役立つ、と本にしろ映画にしろ、人に熱心に勧めることはしない。しないつもりだが、感極まってオーバーラン。こうしたブログに題名を上げ、触れることはある。また映画は、「ジャッドンええが」という自分が見た映画の感想記録のブログを作って、そこへ思いを記すことはある。だがそれもまれ。理由は、そんな暇があったら1本でも余計に見たい。

 最近、このブログに書いたことだが、たくさん見ている中で自分にとって良いものと出会うことが出来るのだ。たくさんの問題を解くことで力がつく、と幼い頃先生に言われたが、私が欲しかったのは、実は解答であった。
 だが今は、違う。それは量が質を決める、ということが理解できるからである。

 経営だって、「社会のため、なになにのため」と、聞いたようなセリフより、いつだったか、誰だったかTVにでた関西の中小企業の社長(おっさん)が、「おもろいさかい、やってまんのや」、「儲けることは、楽しおますさかいな。お客さんもようけい買こうて、ようけい喜んでくれはりますさかいな。赤字出すとおもろくなくなりますやろ。そやさかい、がんばってまんのや」といっていたセリフ。これが「経営」、いい生き方だと思ったりする。
 
楽しいことを是にしたら、経営理念などもっと自分らしいものが出てきても良さそうなのだが。どうしておりこうさんたちが皆で話し合って決めたような、同じような立派な経営理念ばかりなのだろう、と私の頭は、あっちこっちに連想で拡散する。

いいたいことはここ。「ここだ」。
 強いて言えば、映画を見たり小説を読んだりすることで、頑迷な脳が、刺激され、薄れた記憶が連想でつながる。さらに触発される中で、普遍性の高いことが、私が業としている経営に置き換えられる。ただしこれは結果としてである。こうしたことを最初に、狙い、求めては、台無しになる。だからやらない。

仕切られたり縛られると、選択は楽になろうが、多くの中から選択する無限の至福な時間には浸れない。自ら選択できてこそ、私の一生、と考えている。