経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

倒錯計画

2005年09月15日 | Weblog

Aさん: 倒産させた会社で理念、計画づくりに馬鹿がつくくらい取組んでいました。
綺麗にファイルして出来上がったものを見て満足していた本当の馬鹿でした。
理念もどこかでは体裁の良い言葉を並べていたのかも知れない。

田上: 過激な表現をとれば、AさんだけでなくI方式といわれている経営計画。取り方を誤ると、一種のSMになってします。銀行や取引先を呼んで、裸見せ(経営計画発表会のこと)、金縛りの計画に快感を感じる、といった側面が露出症、自己満足、縛りといった要素を招き込むからです。それに細かすぎる。手数と時間がかかる。そうしたものを作ったからといってユーザーが感激する訳じゃない。他者の協力を得る、外部のエネルギーをとりこむためには、私たちはどう計り画するか、という計画の命題からはずれて、天動説による計画がほとんどなのです。 
私の友人のP社。「経営計画作っておかしくなったんだから、作らずおかしくなった方が得」と話をし、そうしたものを作らなくなって銀行からはにらまれましたが、業績は急ピッチ向上。銀行の強制の計画より2年早く、再建出来ました。

理由?。伸びる子を無知な親が標準体格表に合わせて押さえていたのを、解いたからです。

私のHPにある「タノウエ式経営計画」では、思い(思想)と戦略と戦略の流れ図を頭にセット。1年分1枚の概念図。(詳細は(詳細はhttp://www.geocities.jp/jatudonka/page025.htmlをご覧ください)


 状勢変化とエンドユーザーに対応するありかたが経営計画の要諦基本。その基本として流れに身を委ねる。でも行きた方向へは流れてほしい。その流れのイメージ図が、私の言う計画です。はずれた、という認識は、これが無くてはわかりませんから、経営計画自体は必要不可欠です。でも作成動機、意図などが間違っていると、倒錯計画書や倒産計画書、盗作計画書になってしまうのです。