経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

若年寄

2004年11月23日 | Weblog

教えることの残酷さ、ということは、しばしば書いています。それは自分で発見した喜びを、先取りしてしますからです。それだけじゃない。そうして育てられた人は、自分で考え行動することをせず、いわば人頼りの人生を送ってしますことになる。
 
 宮大工の世界も落語の世界も、師匠が弟子に教えると言うことは、弟子に見込みなしの烙印を押し、破門する前夜だけとされます。

 答えは自分の中にある。そのことに気が付かないことは、部品の在庫調べをせず発注し続け、おかしくなった整備工場の話と同じです。この事例は先日、下関・長府商店街での講演でお話ししたことです。この街は、講演の前にちょいと歩いてみたら、歴史がある分、そうしたことで陳腐化した商品がいっぱい詰まっていたから、それを具体例として、整備工場の実際事例に置き換えてお話ししたんです。直接、みなさんとこ、といえばやはり懇親会で、まずいでしょう。
 「やっとおまえも大人になったな、って亡くなった母が笑ってますよ」。

 でも、その話を、皆さん、自分のお店のこと、話している、その話が自分の店のことと気づいた人、何人おられたか。おられた数が多い分、街の活性化は早くできるのですが。

 経営講習会の参加者は、経営同様、意志決定、投資をしてきている。なんとか投資に加えて利益を得てお帰り願いたいと、私なりに工夫はしているのですが、やはりまだまだ未熟で、申し訳ないと思っています。

 一つには、講演聞きすぎ、勉強しすぎで、肝心な自分の店のこととして考えない、見つめない。そんなふうに世のコンサルタントが「皆サン、勉強しなければ、、大変だ、大変だ」と自分の職域拡大に努めていることもあるでしょうしね。

 それに言わせてもらうと、いろんなコンサルの話、聞いてその数をどこか誇るといったとこあったり、評論することを楽しみにしている人もおられる。おかげで私たちも踏ん張れるのですが。
 「あいつにまけちゃいかん」、とね。(^_^)
 
 これを私は「若年寄現象」といっていますが、年寄りが病気や飲む薬の多さを自慢しあったり、医者を比べて、余生を楽しんでいる風景、待合室で見聞きする。あれですよ。ね。
 高齢化社会と言うことは、60だい、うまくいったら70代まで青年という時代がくる、ということ。それをそんな早くから、若年寄りになることないのだとおもいます。