経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

夫人

2004年11月04日 | Weblog
 青森の朝だ。昨夜から時雨れていたが、窓の外は一面もやにつつまれベイボートの灯りが美しい.
仕事がなかったら、一日中窓の外を眺めて過ごしたいところだ。
 
 TVはブッシュさんの勝利演説を放映している。左後ろに夫人が立っている。
彼女の表情に目がいった。夫の演説の内容に無関係に、無表情になったり、例の作りほほえみに変わったりたりしているのだ。これを拍手にたとえたらわかりやすいだろう。通常感動や賛同する場面で、お義理であろうと手をたたく。そうではなきところで不規則な拍手があったら、おかしいと思うだろう。それが今、彼女の表情なのだ。夫の話とは無関係にふと思い出したように、つくりほほえみを聴衆に取っているのだ。
 若く見えるが、表情を取っていないときの夫人は疲れ切った老婆そのものである。

 寒いときに寒そうに出来ない、楽しいとき楽しくできないだけでなく、しんどいときにも明るく、不愉快なときもにもおもしろく、といった生活が当たり前になると、脳の反応も何時しか狂ってくることにならないか。もし人を平気で殺せるとしたら、こうした当たり前の反応を押さえられ、あるいは逆の反応を身につけた人なのかもしれない。
 政治家や宗教家ほど、人を殺した人はいまい。