奈良県明日香村内には、古代から続く多くの古道が存在しています。
その古道を散策していると、不思議にも要所には「道標」が立っています。※参考資料 「飛鳥の道標」(明日香村文化財課)
前回は、「一番古い道標と一番新しい道標」でした。
今回は、飛鳥にある「古道に似合う道標」です。
4 「飛鳥時代の道にある道標と江戸時代の道にある道標」
〇飛鳥時代の道にある道標は、明日香村奥山にある「地蔵型道標」です
奥山集落へ通じる所にあります。道標の前は、飛鳥時代の古道である山田道に面しています。
「地蔵型道標」で、南面には「右 天の香久山道 左 おか寺」西面には「右 はせ いせ」と記してあります。
おそらく、地元では道標としてではなく地域を見守ってくださる「お地蔵さま」として大切にされているのではないでしょうか。いつも、季節の花が添えてあります。
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〇江戸時代の道にある道標は、明日香村真弓にある「地蔵型道標」です
高取町の与楽・寺崎集落から明日香村の真弓集落へ通じる小道の分岐する所にあります。
「地蔵型道標」で、西面には「右 たふ祢 妙法寺 みち:左 御所 金古山 道」と記してあります。お地蔵さまの表情がとても豊かです。年号は記してありませんが、おそらく御所の方から明日香村へ通じる古道で江戸時代の小道ではないかと思われます。この辺りは、終末期古墳を見ることができます。
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