旅好きなのですが、飛鳥に住みだして以前ほど旅に出なくなりました。それでも、年に数回程度国内外を旅しています。
今回から「小さな旅」で出会った風景ということで、時折紹介したいと思います。
第1回目は、福岡よかとこ「筑前の小京都秋月」です。
久しぶりに、秋月に行ってきました。朝倉市秋月は、福岡市から車で約1時間の所です。標高約860mの古処山の麓の町で三方を山で囲まれ、南に開けた城下町です。
(秋月散策)
城下町入り口(野鳥川)ー野鳥川沿い(寅さんロード)ー眼鏡橋(日本で唯一花崗岩でできた石橋で、1810年に完成)ー杉の馬場ー秋月城跡(現在は、木造建築の秋月中学校となっています。江戸時代の石垣や長屋門・黒門を見ることができます)ー武家屋敷(江戸時代初期の上級武士の久野邸・藤沢周平さんの時代劇で出てきそうな田代邸)ー月見坂ー秋月博物館(平成29年完成で絵画・鎧等が展示されています)-古心寺(秋月黒田家歴代藩主の墓)ー太閤腰掛石ー日限地蔵院(武者返しの石垣が見事)-廣久葛本舗(江戸時代から続く葛のお店です)ー清流庵(秋月唯一の温泉旅館)ー街景色
好きな「フーテンの寅さん」シリーズの第28作「寅次郎紙風船」でロケされた所でもあります。秋月での好きなシーンは、町の中央を流れる野鳥川に沿って眼鏡橋を歩く「寅さん」。この場所は、今でも「寅さん」がふっと出てきそうな、時が止まったような静かな所ですよ。
城下町としての「秋月」の歴史は、鎌倉時代に秋月氏が古処山(こしょざん)に山城を築いたことから始まります。秋月氏16代によって支配された後、江戸時代には福岡藩主となった黒田氏12代によって、秋月の治世が行われました。鎌倉~江戸を経て明治時代までの長きにわたって城下町として栄えた秋月には、現在も多くの史跡が保存されていることから、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。その美しい城下町の景観から、「筑前の小京都」とも評されています。
春は桜、秋は紅葉の名所としても名高く、多く人々が観光に訪れています。まるで当時にタイムスリップしたかのような雰囲気を漂わせる城下町です。周囲の田園風景と調和した様子は、何度でも行きたくなる、福岡よかとこ「筑前の小京都秋月」ですよ~!