泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

飛鳥の「初秋の風景・2023」

2023年09月26日 13時00分20秒 | 散歩
奈良県明日香村は、初秋になると美しい棚田に真っ赤な彼岸花が咲き乱れます。
今回は、飛鳥の「初秋の風景・2023」を紹介したいと思います。
明日香村は今稲の穂も少しずつ黄色くなり、畦道には彼岸花が咲いています。
村内いたる所で彼岸花を見ることができます。特に有名な場所は、稲渕地区の棚田ですが、残念ながら今年もあまり咲いていませんでした。
私のお薦めは、飛鳥寺周辺・石神遺跡・橘寺等です。
今年は特に、豊浦の「古宮土壇」の彼岸花がとても綺麗でした。
日本の原風景とでもいうべき棚田に咲く彼岸花の景色を見ながら、のんびりと秋の一日歩いてみませんか!

              


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奈良県明日香村の「案山子コンテスト・2023」のお知らせ

2023年09月18日 14時35分33秒 | 散歩
奈良県明日香村稲渕地区で、9月23・24日に「案山子コンテスト」が実施されます。
日本の原風景が色濃く残っている奥飛鳥の稲渕の棚田の「案山子ロード」において、案山子が展示されます。
今回は、飛鳥の「案山子コンテスト2023」のお知らせです。
〇奥飛鳥の稲渕地区の「案山子ロード」では、9月23日・24日に「案山子コンテスト」が行われます。
明日香村稲渕地区の「かかしコンテスト」は、今年で第28回目を迎えます
2023年のテーマは、「花と虫 自然いっぱいと案山子」です。
「かかしロード」に展示される案山子は、一般から広く応募したものです。入賞作品の発表は、9月23日(土)・9月24日(日)に同時開催される「彼岸花祭り」の来場者の投票により決定されます。
入選作品の賞は、村長賞1本と優秀賞5本、佳作9本で、それぞれ稲渕棚田米新米(玄米)が贈られます。 
ところで稲渕地区の彼岸花は、今のところ咲きはじめた程度です。
ちょと早いですが、見学してきました。既に、8割以上展示してありました。さて今年はどの案山子が選ばれるのか楽しみです・・・
また稲渕地区は県下有数の「彼岸花」の名所でもあり、「かかしコンテスト」と「彼岸花祭り」が同時開催されます。
日本の原風景」とも言われる飛鳥の風景、案山子と彼岸花を見ながら秋の一日を過ごしてみませんか!

                      

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飛鳥にある「道標あれこれ」(1)

2023年09月14日 05時49分19秒 | 歴史
奈良県明日香村内には、古代から続く多くの古道が存在しています。
その古道を散策していると、要所には「道標」が立っています。
古道の傍らには、行先や目的地までの距離を記したものや旅人の安全を祈願するための「お地蔵さま」が彫られた道標等を見ることができます。
その道標の殆どが近世に建立されたもので、年号が記されたものもあります。
これから、飛鳥にある「道標あれこれ」を何回かに分けて紹介したいと思います。※参考資料 「飛鳥の道標」(明日香村文化財課)
最初に「道標」の本来の意味ですが、通行人のために道の方向や目的地までの距離を知らせる標識のことです。案内板や立て札、石碑、塚などのような人工物や、目に付きやすい自然物(特徴のある木、岩、山など)を指すこともあります。 
今回紹介する道標は石碑です。村内には、60基の道標が確認されています。石碑には、地蔵型・角柱型・自然石型・板碑型・常夜灯型があります。
「飛鳥の道標」を参考にしながら、現在55基を見学してきました。
今回は、その中でも珍しい道標を紹介したいと思います。
1 江戸時代に書かれた立派な字が見られる道標
〇明日香村飛鳥にある「角柱型道標」です
飛鳥寺の東門前にあり、飛鳥時代に創建された飛鳥寺の礎石の上に立っています。四面には、立派な字が彫られていて東面には「飛鳥大佛」と記してあります。
1792年に建立されたもので、村内では5番目に古い道標です。以前は、東へ約50mの所に建てられていました。礎石の上に立つ道標は、大変珍しいと思います。

 

〇明日香村越にある「常夜灯型道標」です
越集落の古道にあり、村内では唯一の常夜灯型道標です。四面に字が彫られていて、北面には「左 おかてら はせ とふのミ祢 いせ」。東面には「右 ちはら ごせ 古んかうさん」と記してあります。上部の四面には「仏様」の像が彫ってあります。
この道標は、1858年に建立されたもので、、幕末の名石工と言われた「丹波佐吉」の作と言われています。彫刻や字の素晴らしさは、道標というよりは、もはや芸術品だと思います。

 
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奈良県広陵町にある「百済寺」

2023年09月07日 07時56分04秒 | 歴史
奈良県北葛城郡広陵町にある「百済寺」を紹介したいと思います。
 「日本書紀」によると、639年に聖徳太子が平群郡に建立した熊疑精舎をこの地に移して「百済大寺」と名付けたとされています。、現在の三重塔(重要文化財)は鎌倉期の建築です。また天武天皇の時代に、伽藍を高市郡に移し、大官大寺と称したとされます。
この百済寺は、以前は「百済大寺」の後身と言われていました。百済大寺とは、日本初の官寺で、後に移転して高市大寺、大官大寺、平城京に移転した際に「大安寺」となったお寺です。
百済寺は、百済大寺の跡地と考えられていたのですが、現在は、桜井市の「吉備池廃寺」がそれに当たると考えられています。 
 現在は、高野山真言宗の寺院ですが無住のお寺になっています。塔横の 本堂内陣には本尊・毘沙門天が祀られています。
久しぶりに訪れた「百済寺」でしたが、やはりのどかな集落の中にある古式の三重塔が立つ姿はなかなか雰囲気がありました! 

   
          

 
 

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飛鳥の「栗原集落」散策

2023年09月02日 05時54分14秒 | 散歩
奈良県明日香村「栗原」集落は、国の特別史跡である明日香村阿部山にある「キトラ古墳」の丘陵の東に位置しています。
檜前からこの辺りは、古代には多くの渡来人が住んだ場所と言われています。
今回は、「栗原集落」を散策しましたの紹介したいと思います。      
「栗原(くりはら)」
前回紹介しました、「大根田集落」の山を挟んで東に位置しています。
「栗原(くりはら)」の名前の由来は、呉(中国の江南地方)の人の渡来に関係があるようです。
「古事記」(雄略天皇条)には、「この時、呉人(くれひと)、参(まい)、渡り来る。その呉人を呉原(くれはら)の安置き、かれ、その地を号(なず)けて呉原(くれはら)と謂う」と記してあります。
「栗原(くりはら)」は、「呉原(くれはら)」からの転訛と思われます。
この集落には、古代寺院「呉原寺」があったようです。
創建当時の寺は、はっきとわかっていないようです。古くから遺跡は、集落の「大師堂」付近やその北方に推定されているようです。
伽藍石や古瓦が出土しています。呉原寺」の礎石と思われるものが「竹林寺」の境内で見ることができます。12世紀の資料によると、「竹林寺」と呉原寺」が同じ寺であったとされています。
また「栗原」の地は、699年に僧「道昭」が日本最初に火葬された場所でもあります。「道昭」の荼毘の地に「竹林寺」が建立されたという説もあるようです。
古代に住んだ渡来人を想いながらの散策、とても楽しかったです!

            
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