泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

飛鳥の「紅葉の風景・2021」(2)

2021年11月30日 09時09分51秒 | 散歩

前回、奈良県明日香村の紅葉のお薦めのスポットとして、「奈良県立万葉文化館」の庭園と「岡寺」の境内を紹介しました。今回紹介したい場所は、「甘樫丘」と「中尾山古墳」周辺です。

今回は、飛鳥の「紅葉の風景・2021」(2)を紹介したいと思います。

〇明日香村豊浦にある「甘樫丘」は、飛鳥の中心にある標高148mの緩やかな丘です。頂上からは、明日香村が一望でき、大和三山といわれる「耳成山・畝傍山・天香久山」も眺められます。飛鳥時代、全盛期をむかえた蘇我蝦夷・入鹿の親子が丘の麓に居宅を築いたといわれています。

付近一帯は「飛鳥歴史公園甘樫丘地区」として整備され、西方の遊歩道には桜やスモモの花をはじめ、さまざまな万葉植物が植えられています。「甘樫丘」の紅葉は丁度見頃で、とても綺麗でした。

特に、川原展望台付近の紅葉が見事でした。

明日香村が一望でき、私も大好きな場所で、よく散策で訪れます。お薦めのスポットです!

                                                      

〇「中尾山古墳」の周辺

明日香村平田にある「中尾山古墳」は、葺石のある三段築成の八角墳で墳丘の外側に二重の八角形に石敷がめぐっています。埋葬施設は組合式の横口式石槨です。研究者の間では、この「中尾山古墳」が火葬されて埋葬された「文武天皇」の檜隈安古上陵である可能性が高いと言われています。昨年度発掘調査が行われ、現地見学会が行われました。(2020年11月29日に、文武天皇陵であることが確定的となった「中尾山古墳・現地見学会」で紹介)

付近一帯は、「飛鳥歴史公園高松塚周辺地区」として整備されています。

今年の「中尾山古墳」の周辺の紅葉は、今回紹介したなかでは、一番かと思われるくらい素晴らしい紅葉の景色でした!

              

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飛鳥の「紅葉の風景・2021」

2021年11月22日 21時37分29秒 | 散歩

奈良県明日香村は、いよいよ紅葉のシーズンとなりました。最近少しずつですが、明日香村にも来訪者が増えてきています。

今回は、飛鳥の「紅葉の風景・2021」を紹介したいと思います。

この時期の紅葉のお薦めのスポットとしては、「奈良県立万葉文化館」の庭園と「岡寺」の境内です。

〇奈良県立万葉文化館」の庭園の紅葉は、明日香村ではいち早く紅葉に染まっています。ここからは、万葉集で詠われた「大原の里」の風景も見ることが出来ます。私も大好きな場所で、よく散策で訪れています。

       

〇「岡寺」は、日本最初の厄除け霊場のひとつとして知られています。また“花の御寺”としても有名です。

4月中旬から5月中旬はシャクナゲ、サツキが咲き誇り、秋は美しい紅葉を楽しむことができます。

今丁度紅葉が見頃です。境内の奥の紅葉はこれからですが、三重塔付近の紅葉はとても綺麗でした。

近くに住んでいるのですが、岡寺の秋の紅葉を見るのは初めてでした。来年も是非、この時期に参拝に行き紅葉を見たいと思っています。

飛鳥の秋の一日を、のんびりと里山の風景を見ながらの散策、とても気持ちがいいですよ!

        

 

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飛鳥の「稲刈り後の風景」

2021年11月15日 09時50分18秒 | 散歩

奈良県明日香村の棚田も、ようやく稲刈りが終わりました。

今回は、飛鳥の「稲刈り後の風景」を紹介したいと思います。

黄金色に輝いていた稲も、無事に収穫されました。今年は、幸いにも大きな害虫の被害もなくて良かったです。

今回紹介する所は、明日香村の細川谷・坂田・稲渕地区の棚田です。

収穫された後の田んぼには、はざかけ(天日干しされた稲)の景色があちらこちらで見ることができます。

また、収穫後のわらの匂いや籾殻を燃やすにおいは、何とも言えない懐かしい香りがします。

収穫後のはざかけの景色やわらの匂い等の懐かしい香りは、まさに日本の心の故郷の風景ですね!

                                              

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藤原宮跡の「コスモス・2021」

2021年11月09日 08時58分57秒 | 散歩

奈良県橿原市にある「藤原宮」跡は、季節ごとに美しい花を楽しむことができます。ややピークはすぎていますが、コスモスがとても綺麗です。

今回は、藤原宮跡の「コスモス・2021」を紹介したいと思います。

「藤原京」(694年~710年)は、東西方向約5.3km、南北方向4.8kmで、平城京・平安京をしのぐ規模の都でした。

その中心である「藤原宮」跡は、県などが世界遺産登録を目指す「飛鳥・藤原の宮都とその関連遺産群」の構成資産の一つでもあります。

「藤原宮」跡では、黄色いサンセットイエロー・シーシェル・ピコティ・サイケ・ダブルクリック・ベルサイユ・クレストレモンなど7種・約300万本のコスモスが植えられ、赤・ピンク・白色など色とりどりの花が咲きほこっています。これだけのコスモスが見れるのは、この地域では最大ではないでしょうか・・・

大和三山(畝傍山・耳成山・天の香久山)をバックにしたコスモスの風景は、大和ならではの素晴らしい景色です!

              

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万葉集にも詠まれた「明日香川の石橋」

2021年11月04日 15時51分32秒 | 散歩

奈良県明日香村の稲淵にある明日香川の「石橋」は、万葉集にも詠まれました。

今回は、万葉集にも詠まれた「明日香川の石橋」について紹介したいと思います。

「明日香川明日(あす)も渡らむ石橋(いしばし)の遠き心は思ほえぬかも」

(訳)明日香川 あの川を明日にでも渡って逢いに行こう。その飛石のように、離れ離れの遠く隔てた気持ちなどちらっとも抱いたことはないのです。

明日香村の稲淵にある明日香川の「石橋(いしばし)」は、川に大きめの岩を置いて橋の代わりにしたもののことです。万葉歌人には、この橋を渡ることが逢引きを意味したり、恋人との距離感を示す例えに用いられたりと、たくさんの歌に登場しています。

現在、2か所で見ることができます。実は、もう2か所あります。一つは、飛鳥時代の南淵請安先生の墓の下に流れている明日香川の小さな橋の基礎になっています。もう一つは、稲渕の棚田の横に流れている明日香川に、「石橋(いしばし)」の名残りを見ることができます。近づくことが難しく、残念ながら遠くからしか見ることができません。

古代を想いながら、『万葉集』に詠まれた明日香川の「石橋(いしばし)」を渡るのも、とても気持ちがいいものですよ!

             

 

 

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