泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

「飛鳥・藤原の宮都」世界文化遺産への国内推薦候補(桜井市・橿原市)(1)

2024年11月11日 09時25分41秒 | 散歩
奈良県にある「飛鳥・藤原の宮都」が、2024年9月9日(月曜日)に、国の文化審議会世界文化遺産部会において、世界文化遺産への国内推薦候補として選定されました。
今後、政府は9月末までに暫定版の推薦書をユネスコに提出し、ユネスコの諮問機関による事前審査を経て、早ければ2年後の2026年に世界遺産委員会で登録されるかどうかが決まります。
選定理由について、東アジアの古代国家形成期において、中央集権体制が誕生し成立した過程について、宮都の変遷から示すことができる唯一無二の資産だとして、顕著な普遍的な価値が認められるとしています。
「飛鳥・藤原の宮都」は、奈良県明日香村と橿原市、桜井市の6世紀末から8世紀初めにかけての飛鳥時代の文化財からなります。
明日香村の飛鳥宮跡や、極彩色の壁画が見つかった高松塚古墳や橿原市の藤原宮跡など22の文化財が構成資産として盛り込まれています。
今回は、桜井市(山田寺)・橿原市(菖蒲池古墳)にある構成資産を紹介したいと思います。


〇山田寺(桜井市山田 )
641年、有力氏族である蘇我倉山田石川麻呂の発願による寺院です。
金堂、回廊の建立後、石川麻呂の失脚により造営は一時中断しますが、673年頃に再開され、塔や金堂が完成しました。
1982年には、倒壊した東面回廊がそのままの姿で発掘され、当時の建築様式を知る上で重要な資料となっています。
 飛鳥資料館において、東面回廊や 出土遺物を見ることができます。

       

〇菖蒲池古墳(橿原市菖蒲町) 
橿原市の南東部、明日香村との境界線付近に位置しています。横穴式石室を埋葬施設としており、石室部分が国の史跡に指定されています。
墳丘の形状は一辺約30メートル、二段築盛の方墳です。
 玄室内には2基の家形石棺が、石室主軸にあわせて縦一列に安置されています。2基の石棺は屋根部分の形状が極めて特徴的で、いずれも天井部分が棟飾り風に仕上げられています。石棺の内側には漆が塗られています。このような石棺は他に例がありません。
 玄室内は柵越しではありますが、現地で見ることが可能です。

       


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大和の花ごよみ「奈良県営馬見丘陵公園のダリア・2024」

2024年11月06日 14時28分53秒 | 散歩
奈良県香芝市・広陵町・河合町など2市3町に跨る「奈良県営馬見丘陵公園」は、歴史と文化の遺産やすばらしい自然環境を県民の憩いの空間として、広く活用してもらうことを目的に整備された公園です。
北エリアの「ダリア園」では秋になると、約120品種1,000株のダリアが一斉に咲き誇ります。ややピーク(10月21日現在)は過ぎていましたが色々な種類のダリアが見事に咲いていました。
ダリアが見れる場所は、北駐車場近くの花見茶屋エリアです。久しぶりに見たダリアの花、とても綺麗でした。
また公園内では、秋の花々が咲き乱れていました。
この公園は無料で、秋の一日を楽しむことが出来る素敵な場所です。
大和での、私のお薦めのスポットのひとつです!

                 
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飛鳥の「秋の風景・2024」

2024年11月01日 18時55分44秒 | 散歩
奈良県明日香村は、ようやく稲刈りが終わろうとしています。
このところ秋晴れが続き、来訪者も多くなってきています。
飛鳥は今、コスモスの花があちらこちらで見ることができます。
特に、甘樫丘麓のコスモスがとても綺麗でした。
また、甘樫丘麓では、色づいたコキアやススキを見ることができます。
秋晴れの下、キンモクセイの香りの中のんびりと飛鳥を歩いてみられませんか!

                                             


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明日香村文化祭芸能大会「技楽・飛鳥のミカン」

2024年10月25日 19時56分44秒 | 散歩
奈良県明日香村中央公民館において、10月20日に「明日香村文化祭芸能大会」が行われました。
その中で、明日香子ども伎楽教室による「技楽・飛鳥のミカン」が上演されました。
伎楽と飛鳥のかかわりについては、「伎楽は飛鳥時代に伝えられた劇で612年に百済からの渡来人味磨之が習得したとあり、現在の豊浦に住まわせた少年たちに伎楽を習わせた」と記録があります。
今回の「技楽・飛鳥のミカン」のあらすじは、子どもたちの意見をもとに制作されたもので無言劇で行われました。
①場面:飛鳥に呉公・呉女・迦楼羅・獅子たち渡来人がやってきました。
②場面:渡来人たちは、持ってきたミカンの種を植え呉公がミカンの成長を願って笛を吹きます。
③場面:最初は順調に育ちましたが、その後日照りが続き呉女・迦楼羅たちみんなも元気がなくなります。
④場面:呉公に雨を降らせてくれる「雨乞い」をしてくれるようお願いします。
⑤場面:呉女たちは小太鼓をたたき、迦楼羅たちは天に向けて松明をかかげ「雨たんもれ」「雨よふれ」と唱えると、雷がとどろき雨が降り始めます。
⑥場面:呉公・呉女・迦楼羅・獅子たちみんなで感謝の踊りを踊ります。
⑦場面:実りの秋を迎えました。飛鳥のおいしいミカンができました。
今も、明日香村では秋になるとおいしいミカンがたわわに実ります。
この伎楽劇は、明日香小学校の有志の子どもたちにより行われました
。被っていた伎楽面も、専門の先生による指導のもと作成されました。また、この劇の「雨乞い」は飛鳥の伝承芸能のひとつである「なもで踊り」が基となっています。
明日香で独自のテーマとして、小学生による伎楽が演じられました。
約1400年前の飛鳥時代に伝えられた伎楽を、現代の明日香村に住む子どもたちによって演じられたことに、拍手喝采でした!

               







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大和の花ごよみ「藤原宮のコスモス・2024」

2024年10月20日 07時25分05秒 | 散歩
奈良県橿原市にある「藤原宮」の跡地では今、コスモスが見ごろを迎えています。
古代政治の舞台であった「藤原宮」の大極殿跡の南側には、約3万㎡ものコスモス畑が広がっています。
大和三山を背景にしたコスモスは、大和ならではの景色です。
花びらの形や色の違う数種類のコスモスがあり、約300万本が一面に咲き誇っています。見事に咲き誇るコスモスに圧倒されました。
秋晴れの中、のんびりと花散策が出来ました!

                
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