2022年11月12日、奈良県斑鳩町にある国の史跡「藤ノ木古墳」の石室が3年ぶりに公開されました。
今回は、3年ぶりに公開された「藤ノ木古墳」を紹介したいと思います。
例年、春と秋に石室の内部を特別に公開されていましたが、新型コロナの影響で休止となり、12日に3年ぶりに公開されました。
以前から一度は、石室の内部を実際に見たく思い今回、事前予約をして見学に行ってきました。
「藤ノ木古墳」は、世界遺産である「法隆寺」から西方へ徒歩約10分の所にあります。「西里」と呼ばれる昔ながらの集落を歩いていくと突き当たりにあります。
少し時間がありましたので、「藤ノ木古墳」から約5分位の所にある古墳のガイダンス施設である「斑鳩町文化財活用センター」に行きました。
ここでは、出土品のレプリカや発掘の様子や出土状況の映像を見ることができます。展示室への通路は、古墳の羨道を模しています。残念ながら、公開された「藤ノ木古墳」では写真撮影ができないということで、ここで石室の内部の写真がありましたので撮ってきました。また、入り口付近には朱色の石棺のレプリカが置いてありました。
国の史跡である「藤ノ木古墳」は、6世紀後半に造られたとみられる直径50メートルほどの円墳で、発掘調査では、金メッキが施された豪華な馬具やガラス玉で装飾された刀剣などの副葬品が出土しています。
国宝に指定されている数々の出土品は、橿原市にある「奈良県立橿原考古学研究所附属博物館」で見ることができます。
見学後、「博物館」に行き出土品を見てきました。出土品は、見事なもので一見の価値があります。
見学の前には、町の担当者から古墳の話や葬られている人について諸説あって、定まっていないことなどの説明を受けました。
その後グループごと、全長14メートルほどの石室の中に入り、魔よけのために朱色に塗られた石のひつぎを、間近で見ることができました。
残念ながら、見学時間はひとグループ2分間でしたが、まるで古代に戻ったようなひと時でした!