奈良県明日香村豊浦にある「甘樫丘」の頂上付近の北西の斜面で、
可憐な「ササユリ」見頃になっています。
2024年6月1日・2日に、「飛鳥里山クラブ」さんによる「ササユリの香る丘見学ツアー」に参加してきました。
国営飛鳥歴史公園甘樫丘地区において、国営飛鳥歴史公園のボランティアクラブ「飛鳥里山クラブ」さんが、自生する「ササユリ」を守り増やす活動を続けています。
約1時間の見学ツアーでした。「飛鳥里山クラブ」のボランティアさんの丁寧なガイドのもと、「ササユリ」が育てられている所まで「甘樫丘」に育っている植物の説明をうけました。
「ササユリ」は、「甘樫丘」の頂上付近の北西の斜面で大切に育てられています。ややピークは過ぎていましたが、とても可憐で綺麗でした。
日本にだけ自生する貴重なユリで、その葉が笹に似ているところから笹百合と名づけられています。ちなみに、「ササユリ」の花が咲くまでには6年程かかるそうです。
初夏を彩る山野草である「ササユリ」は、『万葉集』にも詠まれ「さきくさ(三枝)」という名で登場しているようです。
途中、「飛鳥里山クラブ」さんが育ててある蝶のオオムラサキの小屋に立ち寄りました。普段は、中に入れませんがとても貴重なオオムラサキをまじかに見ることができました。
オオムラサキは、昭和32年に日本昆虫学会において、世界に誇る日本の代表的な、格調高い華麗な蝶として国蝶に決まりました。オオムラサキは、羽を広げると10センチ以上になるそうです。
オス成虫のハネには、青紫色に輝く部分がありこれが和名の由来だそうです。ちなみにメス成虫のハネは、濃いぶどう色をしています。
今回、幸運にもオス・メス共に見ることができました。
オスの青紫色に輝く羽 が、とても綺麗でした。
今年度は終了しましたが、興味のある方は来年度是非参加されてみて下さい。参加料は、100円でした。終了後には、紙花の「ササユリ」等をいただきました。
万葉集にも詠まれた可憐な「ササユリ」が咲いている風景は、初夏を彩る飛鳥ならではの素晴らしい景色でした!