泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

飛鳥京跡「第190次調査現地説明会・2023」

2023年11月28日 07時56分49秒 | 歴史
奈良県明日香村で、7世紀後半につくられた天武天皇や持統天皇の宮殿跡よりさらに古い時代の塀の跡が見つかりました。
2023年11月25・26日に、現地説明会がありました。
今回は、飛鳥京跡「第190次調査現地説明会・2023」を紹介したいと思います。
塀の跡は、7世紀後半につくられた天武天皇や持統天皇の都の跡がある明日香村の飛鳥宮跡で見つかりました。
県立橿原考古学研究所が、天皇の住まいがあった「内郭」と呼ばれる区域で発掘調査を行ったところ、長さおよそ35メートルの塀の跡が見つかりました。柱を据える穴は一辺1メートル以上あり、重要な建物などを区画する堅牢な塀跡とみられています。
飛鳥岡本宮は、西側を流れる飛鳥川の地形に合わせて、東西軸に対して北へ20度ほど斜めに設計されたと考えられており、今回の塀跡も同じ方向に延びていました。柱穴には焼けた土や灰が残り、636年に火災で焼けたという「日本書紀」の記述と合致しています。
この塀の跡は、天武天皇や持統天皇の時代に東西南北を軸に建てられた建物や塀などの跡とは異なり、北東から南西の方向に建てられたとみられ、さらに古い時代のものと考えられるということです。
また、掘立柱建物が2棟と石組溝や飛鳥宮の北側の1本柱列も出ています。
この場所では少なくとも3度、天皇の宮殿が設けられたと考えられていて、今回見つかったのは7世紀前半に最初に置かれた舒明天皇の「飛鳥岡本宮」の塀だった可能性が高いとしています。
調査では、皇極(こうぎょく)天皇の「飛鳥板蓋宮(いたぶきのみや)」や天武・持統天皇の「飛鳥浄御原(きよみはらの)宮(みや)」に関わる大型建物跡なども出土しています。天皇の代替わりごとに建て替えられた宮が一括して見つかるのは、極めて珍しいということだそうです。
この調査は、10月から行われていました。現地説明会には、多くの古代史が好きな方が来られていました。
実はさんぽの途中、毎日のように発掘作業を見学していたのですが、まさか飛鳥時代の宮殿跡が3期にわたって出てくるとは思いもしませんでした!  次は、どのような発見があるか楽しみです・・・

                                           


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奈良県高市郡高取町「第30回たかとり城まつり・2023」

2023年11月24日 09時19分16秒 | 散歩

奈良県高取町上土佐において、2023年11月23 日(木・祝)に「第35回たかとり城まつり」 が行われました。

毎年楽しみにしていた祭りですが、コロナの影響で何回か中止がありました。でも、久しぶりに見学することができました。

今回は、「第35回たかとり城まつり・2023」を紹介したいと思います。

「たかとり城まつり」は、日本百名城に認定された日本一の山城「高取城」の城下町一帯を舞台に繰り広げる秋の祭典です。
迫力満点の火縄銃の実演や鎧武者等が城下町を練り歩く時代行列が見どころです。他に、メイン会場では和太鼓演奏・南京玉すだれ・忍者ショー等が行われました。
特にメイン会場での、火縄銃の実演など大迫力のパフォーマンスは圧倒されました。
また多くの屋台も出て、秋晴れの中城下町一帯を舞台に繰り広げる秋の祭典を久しぶりに楽しみました!

                  

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奈良県明日香村での「第66回明日香村農林商工祭・2023」

2023年11月21日 09時49分31秒 | 散歩
奈良県明日香村の国営飛鳥歴史公園石舞台地区芝生広場において、2023年11月19日(土)に「明日香村農林商工祭」が催されました。
今回は、奈良県明日香村での「第66回明日香村農林商工祭・2023」について紹介したいと思います。
明日香村の農林商工が一堂に会す「明日香村農林商工祭」では、恒例の「農林産物品評会」で、毎年数百点にも及ぶ出品があり明日香産の農林産物や加工品等の披露の場です。
今年は、私も久しぶりに畑でできた野菜を出品しました。
また同会場において、飛鳥歴史公園でボランティア活動をされている「飛鳥里山クラブ」さんによるクラフトや昔なつかしい遊びなど、家族みんなが楽しめる公園遊びが実施されました。 
19日は、あいにくの雨でしたが20日は秋晴れでした。
秋の飛鳥の一日を、多くの方が楽しまれていました!

                 
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飛鳥にある「道標あれこれ」(3)

2023年11月16日 08時08分04秒 | 歴史
奈良県明日香村内には、古代から続く多くの古道が存在しています。
その古道を散策していると、不思議にも要所には「道標」が立っています。※参考資料 「飛鳥の道標」(明日香村文化財課)
前回は、一番高い道標と一番低い道標」でした。
今回は、飛鳥にある道標で「一番古い道標と一番新しい道標」です。
3 「一番古い道標と一番新しい道標」
一番古い道標は、明日香村川原にある「自然石型道標」です
川原寺南西にあり、県道に面しています。1673年に建立されたもので、年号のある道標では奈良県で2番目に古いとされています。南面には、「右:おかみち 左;はせみち」と記してあります。残念ながら、長年にわたっての風化等により字がかなり見にくい状態です。この道標のすぐ西にある道は、江戸時代の道です。
ちなみに日本で一番古い道標は、兵庫県西市加茂にあり1672年に建立されています。


一番新しい道標は、明日香村川原にある「角柱型道標」です
近鉄岡寺駅から明日香村へ行く道と、近鉄飛鳥駅から「天武・持統天皇陵」前を通って野口集落へ向かう道の交差する所にあります。
1925年に建立されたもので、村内の有年号では最も新しい道標です。北面には、「文武天皇御陵」・西面には、「天武天皇 持統天皇御陵」と記してあります。
すぐ北には、村内最大規模の方墳(現在、奈良県立養護学校敷地内)の「小山田古墳」があります。
 
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日帰りの旅「琵琶湖に浮かぶ竹生島」

2023年11月08日 07時57分06秒 | 旅行
滋賀県琵琶湖の北部に位置する「竹生島」は、周囲2キロの小さな島です。
以前から、一度行ってみたいと思って秋晴れの日に日帰り旅行をしてきました。
今回は、日帰りの旅「琵琶湖に浮かぶ竹生島」を紹介したいと思います。
(行程)
明日香村ー近鉄橿原神宮前駅(特急)ー京都(新幹線)ー米原(在来線)ー長浜(徒歩)ー長浜港(琵琶湖汽船)ー竹生島
「竹生島」は、古来から神の住まう島とされ、日本三弁財天の一つを祀る宝厳寺や、本殿が国宝指定された都久夫須麻(つくぶすま)神社が創建されており、島全体がパワースポットです。
琵琶湖の東側の長浜港からは琵琶湖汽船が、竹生島へ就航しています。約35分位の船旅です。まるで静かな内海のようで、景色もとても良かったです。 
竹生島の港に降りると、島を見上げると石階段にちらりと見える赤い三重塔と白の宝物殿です。石階段を登った先には、日本三大弁財天の宝厳寺の本堂や、国宝「唐門」、そして国宝「都須夫麻神社(つくぶすまじんじゃ)」があります。
約1時間半程かけて見学してきました。少し階段がきつかったです。
特に印象に残った所は、国宝「唐門」と「舟廊下」です。
「唐門」は、秀吉を祀った京都東山の豊国廟に建っていた『極楽門』を豊臣秀頼の命により片桐且元を普請奉行として移築されたものです。「唐門」こそが、秀吉が建てた幻の大坂城の唯一の遺構であろうと昨今注目を集めています。 
「舟廊下」は、朝鮮出兵のおりに秀吉公のご座船として作られた日本丸の船櫓(ふなやぐら)を利用して作られたものだそうです。
それにしても、よく残されたものだと感心しました。
ここまで来た甲斐がありました! 
昼食は、長浜駅で購入した弁当を港の側で煌めく琵琶湖をみながらの昼食となりました。
片道約3時間位の日帰りの旅でしたが、見どころ満載の「琵琶湖に浮かぶ竹生島」の旅はとても良かったです!

 
       

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