泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

石舞台古墳の「石材の石切り場?」

2024年01月29日 09時50分20秒 | 歴史
奈良県明日香村の最東端に上(かむら)という集落があります。
この集落の近くに、石切り場があります。
石舞台古墳から東へ約3kmの山中にあり、石舞台古墳の石材もここから採ったのだという話があり岩肌が露出しています。
石舞台古墳の石室は、総重量約2300トンあると考えられています。
疑問その一:約1400年程前に、どうやってこの石切り場から運んだのでしょうか?
疑問その二:約3km先の場所に、どのルートを使って運んだのでしょうか?
謎が多い、石切り場です・・・
ところで、石切り場近くに「薬師堂」があります。
このお堂には、平安時代中期の造立されたと考えられる「薬師如来坐像」を本尊とし十一面観音像・四天王像・鎌足像がおさめられています。
上大字に伝わったいる話として、古代に石切り場から石舞台古墳や多くの多くの石造物を造るため石を採ってこの谷を下って運んだいる時に、作業中にけが人が多く出たので「薬師堂」を建てて祀ったとされている話が残っています。「明日香村の大字に伝わるはなし」より
石切り場の近くには、石室が移築されている「上2号墳を」を見ることができます。気都和既橋の北詰を西に入った所にあります。
この古墳は、径約15mの円墳と考えられ右片袖式の横穴式石室です。出土遺物には、須恵器・土師器等ありました。築造年代は、6世紀末から7世紀初頭と考えられています。
細川谷の両側の尾根には、約200基と言われる古墳群があります。それらの石材も、この石切り場から切り出されたのでしょうか?
また細川谷には、古墳の石材を集めたと思われるものも見ることができます。
明日香村上にある気都和既橋から見える飛鳥の景色は、とても素晴らしく私のお気に入りの場所のひとつです!

                                           


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飛鳥にある「道標あれこれ」(5)

2024年01月21日 07時53分16秒 | 歴史
奈良県明日香村内には、古代から続く多くの古道が存在しています。
その古道を散策していると、不思議にも要所には「道標」が立っています。※参考資料 「飛鳥の道標」(明日香村文化財課)
前回は、古道にある道標でした。
今回は、飛鳥にある「見つけにくい道標」です。
5 飛鳥にある「見つけにくい道標
〇明日村小原にある「地蔵型道標」です
藤原鎌足の誕生の地とされている場所にある「大原神社」の北側を流れる小川と桜井・明日香・吉野線の道路が交差する北西の斜面にあり、ひっそりと草むらに鎮まっておられます。
かっては、岡寺への参詣道がこの辺りにあったようです。
西面には、「おか寺 はせ寺」と記してあり、石仏の両手が方向を指しています。
この道標は、現在の道路から約1m位の下の斜面にあります。
この道標を探すのに苦労しましたが、お地蔵さんの表情がとても良くて見つけた時は感激でした!

   

〇明日村川原にある「板碑型道標」です
飛鳥川左岸にあり、飛鳥橋から川原集落へ向かう途中にあります。
東面には、「右はせ 左大阪」と記してあります。
現在、この道標は畑の横にあり草むらの中に半分埋まっています。
かって、この辺りに旧道があったと思われます。
この道標の場所は、専門家の方に教えていただきました。
おそらく、探すのが一番困難な道標だと思われます!

 

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奥飛鳥の栢森「女綱の綱掛け神事・2024」

2024年01月14日 10時19分26秒 | 散歩
奈良県明日香村栢森地区において、1月11日に女綱の綱掛け神事・2024」が行われました。
 明日香村では、毎年「成人の日」に稲渕地区で「男綱(おずな)」が、1月11日に柏森地区で「女綱(めずな )」の神事が行われ、豊作を祈って新しく 作り掛け替えられます。
「綱かけ神事」は、子孫繁栄と五穀豊穣を祈るとともに、悪疫などこの道と川を通って侵入するものを押しとめ、住民を守護するための神事と言われています。
「男綱」は柏森のさらに奥にある男渕の竜神を、「女綱」は女渕の竜神を祭っているといわれています。
稲渕からさらに南にある柏森(かやのもり)地区の「女綱の綱掛神事」は、「男綱」と対になる「女綱」です。 
寒い中、栢森地区の方が集落から「女綱」を運んでこられ、福石(陰物ともいう)と呼ばれる石の上に祭壇を設け、僧侶の法要の後、飛鳥川の上に陰物を形どった「女綱」を掛けられました。
栢森大字の神事の特徴は、全体を仏式で行なわれます。ちなみに、稲渕地区での「男綱の綱掛神事」は神式で行われます。
15時40分頃から行われ、16時40分頃には終了しました。
最後に、参加者全員にミカンが配られました。
残念ながら、例年より参加者が少なかったようです。
今年も、明日香村の伝統的な「男・女綱掛け神事」共にに参加できて、とても良かったです!

           


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奥飛鳥の稲淵「綱掛け神事・2024」

2024年01月09日 09時54分49秒 | 散歩
今回は、奥飛鳥の稲淵「綱掛け神事・2024」の様子を紹介したいと思います。
奈良県明日香村稲渕地区において、1月8日に「綱かけ神事」が行われました。 明日香村では、毎年「成人の日」に稲渕地区で「男綱(おずな)」の神事が行われました。
「綱かけ神事」は、子孫繁栄と五穀豊穣を祈るとともに、悪疫などこの道と川を通って侵入するものを押しとめ、住民を守護するための神事と言われています。「男綱」は、柏森の奥にある男渕の竜神を祭っているといわれています。
 稲渕地区の「男綱の綱掛け」の「男綱」は、長さ約80m、重さ300kg位あります。稲渕地区の住民の方が勧請橋の所で、わらを編んでおられました。高さ約1.7m・直径約30cmほどのシンボルが綱と共に飛鳥川をまたいで、長い注連縄が張られます。張る時は、一般の参加者も一緒になって行います。
「男綱」を掛け渡した後に、神所橋と呼ばれる橋に祭がを設けられた場所で、飛鳥坐神社の宮司により神事が営まれ白米と御神酒が飛鳥川に三度にわけて流されます。
最後に、竹串にミカンとお札のついた物を参加者がいただいて終了となります。
神事は、14時30分頃から始められ16時前には終了しました。
神事が始まる前には、温かい甘酒を頂きました。
今年も、明日香村という歴史の地で伝統的な神事に参加させていただきました!

           
     


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私が好きな「飛鳥の秋景色・2023」

2024年01月04日 09時26分34秒 | 散歩
「あけまして、おめでとうございます!」
   
  2024年も、飛鳥の素晴らしい自然や歴史的景観等を、多くの方に見ていただけたらと思っています。
どうぞ、よろしくお願いいたします!
2024年最初の「泉飛鳥塾」は、私が好きな「飛鳥の秋景色・2023」を紹介したいと思います。素敵な秋景色に出会いました・・・
私が住む明日香村は、奈良県の中央部付近に位置する人口約5200人が住む小さな村です。
飛鳥は、歴史はもちろんですが、「日本の原風景」がいたる所で感じることができます。
散策していると、四季の変化を肌で感じられる素敵な所ですよ!
ところで、2022年の途中からインスタグラム(askakaze11)でも「飛鳥のさんぽ」で出会った風景等を紹介し始めました。
2024年も、素敵な「飛鳥の景色」に出会えることを楽しみにしています。  どうぞ、宜しくお願い致します
〇秋景色
黄金色した坂田・稲渕地区の棚田の景色や稲の収穫後の景色や紅葉の景色は、とても素敵な風景でしたよ!

                                                       
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