泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

飛鳥の「彼岸花のある風景・2020」

2020年09月29日 09時13分17秒 | 散歩

奈良県明日香村は、秋になると美しい棚田に真っ赤な彼岸花が咲き乱れます。その様子は、まさに日本の原風景とでもいうべきものです。

今回は、飛鳥の「彼岸花のある風景・2020」を紹介したいと思います。

飛鳥時代に日本の都だった明日香村は、今丁度あぜ道等に彼岸花が真っ赤に咲いていて見頃です。特に有名な彼岸花の場所は、稲渕地区です。案山子ロードにある案山子を見たりしながら散策するのも面白いと思います。

ところで2020年、明日香村の彼岸花を見るならオススメは?

今年は、例年よりやや遅れて彼岸花が咲きました。例年だと、棚田百選にも選ばれている稲渕地区をオススメしたいのですが、今年は残念ながらあまり咲いていませんでした。

明日香村内、何処でも彼岸花を見ることができますが、今年のオススメは、飛鳥寺周辺・細川谷地区・坂田地区・橘寺等です。彼岸花と共に、ススキやコスモス等の秋の景色を見ることができます。

どこか懐かしさを感じさせる飛鳥の秋を、楽しんで下さいね!

                             

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奥飛鳥稲渕地区の「案山子コンテスト・2020」

2020年09月21日 21時20分29秒 | 散歩

奈良県明日香村で毎年行われている「光の回廊」・「彼岸花祭り」は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、残念ながら今年の開催は中止となりました。ただ、稲渕地区の案山子ロードでは9月19・20日に「案山子コンテスト」が行われました。

今回は、奥飛鳥稲渕地区の「案山子コンテスト・2020」を紹介したいと思います。

今年のテーマは、「絆」です。日本の原風景が色濃く残っている奥飛鳥の稲渕の棚田に、案山子が展示してあります。残念ながら、例年の半分位の案山子でしたが、どれも力作揃いでした。案山子は、しばらくの間展示されていますので、彼岸花と共に、秋の飛鳥を楽しんで下さいね!稲渕地区の彼岸花は、今年は今のところ咲きはじめ程度ですが、あと数日で満開になりそうです。例年だとこの時期は、明日香村内何処に行っても、彼岸花が見れるのですが今年はやや遅れているようです。ただ、橘寺や飛鳥寺周辺では咲いていました。この連休、久しぶりに多くの方が、秋の飛鳥を楽しんでおられました!

                        

 

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奈良県桜井市の「箸墓古墳周辺にある古墳」探訪(前)

2020年09月19日 20時53分57秒 | 歴史

奈良県桜井市にある「纏向遺跡」は、弥生時代末期から古墳時代前期にかけての大集落遺跡です。「邪馬台国」の有力候補地とされている所です。この遺跡の中に、3世紀最大の前方後円墳である「箸(はし)墓」があります。全長約280メートル、高さ約29メートル、後円部の直径は約155メートルある大変優美な形をした古墳です。『日本書紀』には、昼は人が造り夜は神が造ったとの不思議な記事が残ります。

大和の国に住みだして、どういうわけか古墳探訪に目覚めました。色々な古墳探訪をしていますが、「箸墓古墳」は、特別な存在だと思います!

ところで、「箸墓古墳」周辺には多くの古墳が分布します。今回は、「箸墓古墳」の東側にある古墳を探訪してきました。

今回は、奈良県桜井市の「箸墓古墳周辺にある古墳」探訪(前)の様子を紹介したいと思います。

      

    

〇「ホケノ山古墳」は、全長90メートル、後円部径60メートル、高さ8.5メートルの纒向型の前方後円墳( 国史跡)で、周濠が確認されています。現在は、古墳の葺石や前方部の埋葬施設等が復元されています。3世紀中頃に造られた日本でも最も古い部類に属する前方後円墳の一つです。「箸墓古墳」から徒歩約6~7分位の所にあります。墳丘に立つと西に「箸墓古墳」が見えます。

 

     

〇「慶運寺裏古墳」は、「ホケノ山古墳」から約5分位の所にある慶運寺の本堂の裏にある直径約15mの古墳です。石室は南に開口する両袖式の石室で玄室は長さ3.5m、幅1.7m、高さ2m以上で羨道部は玄門部が残るだけで殆ど破壊されています。6世紀後半から末ごろと考えられています。本堂の横には、石棺に彫られた珍しい仏様を見ることができます。ここの古墳探訪は、初めてでした。

次回は、「茅原大墓古墳」・「弁天社古墳」・「茅原狐塚古墳」を紹介したいと思います。

     

 

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奈良県桜井市の山中にある「花山塚古墳」探訪

2020年09月06日 20時57分11秒 | 歴史

今回から数回に分けて、以前に奈良県の古墳探訪した様子を紹介したいと思います。

今回紹介するのは、「花山塚古墳」です。この古墳は、以前紹介しました奈良県桜井市粟原に所在する「ムネサカ古墳」から、車で5分位の所にある山上にある古墳です。

今回は、奈良県桜井市の山中にある「花山塚古墳」探訪の様子を紹介したいと思います。

〇「花山西塚古墳」は、我が国を代表する磚槨式の古墳で古くから国史跡に指定されている古墳です。場所は女寄峠手前の笠間辻のバス停から15分ぐらいの桜井市粟原字小谷の山中にあり有名な古墳ですが、「ムネサカ古墳」と同様に、探しにくい古墳の一つです。実際に行かれた方のブログの地図を参考に行きました。

それでも、何回か迷いながら見つけた時は、とても嬉しかったです。

古墳は、尾根の南斜面を削り平坦面を造り墳丘をつくっています。南南東に開口部を持つ円墳(径約16m)と思われますが封土の大半を失い確定はできません。現在石室は動物園の檻を思わすような柵で保護されています。7世紀後半の円墳と推定され、朝鮮半島の磚槨墳(せんかくふん)にきわめて近い古墳であり、百済からの渡来系貴族の墳墓とみられています。

奥に棺と設置するための石槨を設けた横口式石槨の形態をもつ。石材は、榛原石をレンガ状に積み上げており、漆喰が塗られています。囲いがしてあり、中には上から入るのですが、入るより出るほうが大変でした。中に入ってみると、あまりにも立派な石槨に驚きました。以前紹介しましたが、古代の「百済の地を訪ねて(宋山里古墳群)」の磚槨墳(せんかくふん)と、あまりにもよく似ていて、大変驚きました!

また、西塚古墳の約60メートル東方には西塚古墳と同様に榛原石をレンガ状に積みあげた横穴式石室の形態をもつ「花山東塚古墳」があります。

          

〇「花山東塚古墳」は、女寄峠近くの粟原谷の北側丘陵の尾根の南斜面を削り平坦面を造り墳丘を築いています。墳形は、円墳(径17m,高さ3.5m)で南に開口しています。 横穴式の磚槨墳で羨道部は既に破壊されていますが、残っている玄室部は長さ約3.1m、幅約1.7m、現高約1.2mでレンガ状に加工した榛原石を漆喰で塗り固めながら幾分、内傾させながら積み上げています。天井部は花崗岩を4石架構し玄室の壁面には全面に漆喰が施されています。 築造年代は、7世紀の中葉から後半といわれています。また、「花山西塚古墳」とは当初から計画的に配置され双墓の関係にあるのではないかとの説もあります。

山中にある「ムネサカ古墳」の時も思ったのですが、どうしてこのような立派な古墳が山中に造られたのでしょうか? 「花山塚古墳」・「ムネサカ古墳」共に、古墳好きな方には必見の古墳だと思いますよ!

       

 

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