泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

「盟神探湯(くがたち)神事・2018」

2018年04月01日 21時00分51秒 | 歴史

奈良県明日香村豊浦「甘樫坐(あまかしにいます)神社」において、4月1日14時より「盟神探湯(くがたち)神事」が行われました。

今回は、「盟神探湯(くがたち)神事・2018」の様子を紹介したいと思います。

甘樫丘のふもとに鎮座する「甘樫坐(あまかしにいます)神社」では、毎年4月の第1日曜日に「盟神探湯神事」が行われます。
「盟神探湯(くがたち)」とは、「神に盟(ちか)って湯を探る」ことで、熱湯の中に手を入れ「正しき者は火傷(やけど)をせず、偽りし者は火傷あり」という荒っぽい古代の裁判の方法です。「日本書紀」には415年の允恭天皇の時、氏姓(うじかばね)を偽る者が多くなり、氏姓制度の混乱を正すため、甘樫の神前で「盟神探湯」行われたと記載されています。
 当日は、豊浦・雷(いかづち)両地区の氏子によって、境内にある「立石」の前に釜が据えられ「盟神探湯神事」が行われました。飛鳥坐神社の宮司さんによる神事があり、続いて地元の劇団「時空」さんにより、「盟神探湯」の様子が寸劇でわかりやすく再現されました。最後には、参拝者は笹(ささ)の葉を釜の湯に浸し、うそ・偽りを正し爽やかに暮らせるように祈った後、無病息災のお守りとして持ち帰ります。私も笹(ささ)の葉を釜の湯に浸し、笹を持ち帰って玄関に飾りました。

飛鳥地域には、古代からの伝統的な神事等が残っていて現代に引き継がれています。今回、とても貴重な体験をさせていただきました!

              

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