奈良県橿原市の藤原京跡で、天皇即位の儀式などが行われた大極殿の二つの階段跡が確認され、10月12日の午後に「現地説明会」が行われました。
今回は、大極殿の正確な位置や構造の解明につながるとされる調査の、「現地説明会」の様子を紹介したいと思います。
大極殿の基壇跡があったとされる場所の南側2ケ所で、階段の底石の凝灰岩や破片が薄く広がっているのが見つかりました。
階段の幅は約5,2m、奥行きは3m以上あるようです。基壇跡からは約5m離れており、階段との間は後世に削られているようです。
二つの階段は、東西に約10m離れて並び、一方が大極殿の確定位置の中央にあることから、未調査の西側を含め、南側には階段が3ケ所あったとみられているようです。
今回の発掘で見つかった遺物が、近くのテントの中で見ることができました。凝灰岩が瓦・土器等が展示されていました。
秋晴れの中、多くの方々が説明会に来られ熱心に説明を聞かれていました。
コスモスが満開の藤原京跡は、歴史と共に風景がとても素敵でした!