奈良県明日香村に隣接する高取町では、10月1日より31日まで土佐街道において「町家の案山子めぐり」が開かれています。
今回は、飛鳥稲渕の「案山子祭り」とはひと味趣きのちがう「町家の案山子めぐり」を、紹介したいと思います。
飛鳥時代、都の造営のために連れてこられた土佐(現在の高知県)の人々が国に帰ることができず、この地に住み着き故郷を懐かしんでつけられた地名と伝えられています。
高取町は古くから薬の町として知られており、日本書紀には推古天皇の時代(612年)に、この周辺で宮廷行事「薬猟(くすりがり)」をしたと記されています。
日本3大山城の一つである高取城の城下町の風情が残る土佐街道を中心に、周辺の民家や商店などに約300体の案山子が飾られています。
色々と工夫された「案山子」達は、町家の風景ととけあっていて、とても楽しく巡ることができました!