子供たちが中学生になった頃には、人ごみに出ても頭痛を感じなくなっていました。
やれ、嬉しやと言うわけで、それまでの分を取り戻す勢いで中学校のPTA活動や、ご近所付き合いにいそしみ始めました。
その時、不思議な感覚を味わうようになっている事に気がつきました。
人から、どうにも我慢できない「悪臭」を感じるようになっていたのです。
「悪臭」と言っていいのかな?どう表現していいものやら。
ある特定の人から、熱くて重たくて、今まで嗅いだ事のないような不快な匂いが押し寄せてくるのがわかるのです。
これっていったい、なに?
だから電車の中では絶対座らないようにしました。
というのも、うっかり座ったりすると隣に座った人から、強烈な悪臭がして閉口する事がままあるからです。
混んでいる車内では席をたつのも、降りるのも大変。
それで、目の前の席が空いても、絶対座らないようになりました。
立ってさえいれば、不快な悪臭がしてきた時、即座にその場から逃げ出す事ができますからね~。
そういう話をしたら、まだ高校生だった娘からは「ママったら、何、馬鹿な事言ってるの~。」一笑に付されました。
そりゃそうね。
経験していない人には、理解できないおかしな話だものね。
ある休日、娘と新宿まで買い物に行こうという話になって電車に乗り込みました。
二人並んで立っていたのですが、ある駅から悪臭を感じたので、娘に声をかける事をせず、静かに次の車両へと移りました。
娘は「また、ママが変な事を…。」と思ったようですが、つり革につかまったまま本を読み続けておりました。
降りるのは新宿駅。そこで合流すれば問題なし…と双方で思ったわけです。
やがて新宿駅に降りたとき、ホームで大声が?
ひとだかり?
娘はどこかしらと探していると
「このぼけオヤジ!ふざけるんじゃねぇ!いい年こいて、チカンだと!恥ずかしくないのか!この、ばか親父がぁ~!」
あっ!あの声はもしかして…まさか…。
人ごみの隙間から、恐る恐る透かし見れば、そこには、まごう事なく我が愛娘が…。あぁっ…。
50代くらいのサラリーマン風男性の襟を引っつかんで、怒鳴りまくっている?!
駅員さんが駆けつけ、男性を取り押さえ、2人は事務所へ行く模様。
仕方ないので私も彼らの後をついてとぼとぼと。
チカン親父も騙されたのですね。
細身で黒く長い髪、大人しげな風貌、静かに本を読む高校生の娘を、組し易しと思ったのでしょうね。
チカンにあうと硬直するだけの被害者…と、たかをくくったんでしょうね。おあいにくさま。
幼稚園の頃から、常に兄と行動を共にして育ったばりばりの体育会系。
その頃ははサッカー部のマネージャーとして男子生徒を怒鳴りまくり、
また生徒会副会長としてシャープな毒舌が売り物で、外見上からくる「しおらしさ」なんぞ、
どこを探してもありゃしない娘なのです(涙)。
そんな彼女ですから、駅の事務室で、チカン親父を前にすると、
駅員さんも、呼ばれてきたケイサツも、口を挟むことができないくらいの猛烈な勢いで
チカンを舌鋒鋭くののしり、罵倒しまくり!
若い娘にあそこまであざけられ、ののしられ。チカン親父は気の毒なくらい塩たれて…。ミジメ。
調書を取られましたが、それでよしという事にしました。
あのチカン親父、当分立ち直れそうにないネ…。
帰り際「お母さんが一緒だったのですか?」
怪訝そうな駅員さんに聞かれて
「えぇ、まぁ。別の車両におりましたもので。」私は冷や汗。
娘が小声で聞いてきました。
「ママ、もしかしてチカンが近寄ってきたから臭くて、どっか行ったわけ?」
「さぁ…。」
1回だけだと、ただの偶然で終わりますが、実は娘と一緒にいて悪臭を感じて、
その場を離れた後に娘がチカンをひっとらえるという騒ぎは、高校時代だけで3回起きました。
最後には「ママがチカンを呼び寄せる何かを出しているんじゃないのォ?」
と娘に嫌味を言われましたけど。
つまり、悪事をもくろむやからは「悪臭」を発するものらしい。
そして、私はそれを感じてしまう体質になったらしい。
だから悪臭を感じたら、即、現場離脱…と心がけております。
おかげさまでスリにもチカンにも(今さらね)置き引き、ひったくりにも会わずに無事過ごしておりますが…
これも単なる偶然?そんなものに会うほうが珍しい?
ついこの間、ジャニーズ事務所も真っ青ーというくらいのハンサムな若い少年が電車で向かい側に座ったのですが、
これがまた、強烈にくさい。
今までで一番臭かった!たまらず、先頭車両まで逃げていきました。
あれって、いったい何だったのかしらね。まさか、どこかで殺人なんて…ないよね…コワッ!
追記1 高校時代は校則があって、かなり地味な風体をしていた娘ですが、
留学してからイギリスのロックにかぶれ、金髪、ど派手な化粧へとさま変わり。
おかしな事に以後はどんな混んだ電車に乗っていてもチカンに会わないそうです。
こんな子に手を出したら、どんな逆ねじを喰らわされるかーチカンも考えて相手を選んでいるようですね。
追記2 明日から旅行に出ますので、早めですが更新UPしました。
週末は天気が悪そうなので残念ですが、これで旅行を中止するほどヤワじゃない(笑)。
絵は「羽帽子の女」 07-07作成
ここのブログの8月18日「猫ネコ大行進(5)」に出てきた猫の「グレ美ちゃん」を擬人化して描きました。
服地は手書き。苦労しただけあって、なかなかいい感じと自画自賛。
6月ごろには出来ていたのに、遅れて今ごろUP。
額ぶち描きにハマって忘れていました。
グレ美ちゃんのママ、ごめん。
やれ、嬉しやと言うわけで、それまでの分を取り戻す勢いで中学校のPTA活動や、ご近所付き合いにいそしみ始めました。
その時、不思議な感覚を味わうようになっている事に気がつきました。
人から、どうにも我慢できない「悪臭」を感じるようになっていたのです。
「悪臭」と言っていいのかな?どう表現していいものやら。
ある特定の人から、熱くて重たくて、今まで嗅いだ事のないような不快な匂いが押し寄せてくるのがわかるのです。
これっていったい、なに?
だから電車の中では絶対座らないようにしました。
というのも、うっかり座ったりすると隣に座った人から、強烈な悪臭がして閉口する事がままあるからです。
混んでいる車内では席をたつのも、降りるのも大変。
それで、目の前の席が空いても、絶対座らないようになりました。
立ってさえいれば、不快な悪臭がしてきた時、即座にその場から逃げ出す事ができますからね~。
そういう話をしたら、まだ高校生だった娘からは「ママったら、何、馬鹿な事言ってるの~。」一笑に付されました。
そりゃそうね。
経験していない人には、理解できないおかしな話だものね。
ある休日、娘と新宿まで買い物に行こうという話になって電車に乗り込みました。
二人並んで立っていたのですが、ある駅から悪臭を感じたので、娘に声をかける事をせず、静かに次の車両へと移りました。
娘は「また、ママが変な事を…。」と思ったようですが、つり革につかまったまま本を読み続けておりました。
降りるのは新宿駅。そこで合流すれば問題なし…と双方で思ったわけです。
やがて新宿駅に降りたとき、ホームで大声が?
ひとだかり?
娘はどこかしらと探していると
「このぼけオヤジ!ふざけるんじゃねぇ!いい年こいて、チカンだと!恥ずかしくないのか!この、ばか親父がぁ~!」
あっ!あの声はもしかして…まさか…。
人ごみの隙間から、恐る恐る透かし見れば、そこには、まごう事なく我が愛娘が…。あぁっ…。
50代くらいのサラリーマン風男性の襟を引っつかんで、怒鳴りまくっている?!
駅員さんが駆けつけ、男性を取り押さえ、2人は事務所へ行く模様。
仕方ないので私も彼らの後をついてとぼとぼと。
チカン親父も騙されたのですね。
細身で黒く長い髪、大人しげな風貌、静かに本を読む高校生の娘を、組し易しと思ったのでしょうね。
チカンにあうと硬直するだけの被害者…と、たかをくくったんでしょうね。おあいにくさま。
幼稚園の頃から、常に兄と行動を共にして育ったばりばりの体育会系。
その頃ははサッカー部のマネージャーとして男子生徒を怒鳴りまくり、
また生徒会副会長としてシャープな毒舌が売り物で、外見上からくる「しおらしさ」なんぞ、
どこを探してもありゃしない娘なのです(涙)。
そんな彼女ですから、駅の事務室で、チカン親父を前にすると、
駅員さんも、呼ばれてきたケイサツも、口を挟むことができないくらいの猛烈な勢いで
チカンを舌鋒鋭くののしり、罵倒しまくり!
若い娘にあそこまであざけられ、ののしられ。チカン親父は気の毒なくらい塩たれて…。ミジメ。
調書を取られましたが、それでよしという事にしました。
あのチカン親父、当分立ち直れそうにないネ…。
帰り際「お母さんが一緒だったのですか?」
怪訝そうな駅員さんに聞かれて
「えぇ、まぁ。別の車両におりましたもので。」私は冷や汗。
娘が小声で聞いてきました。
「ママ、もしかしてチカンが近寄ってきたから臭くて、どっか行ったわけ?」
「さぁ…。」
1回だけだと、ただの偶然で終わりますが、実は娘と一緒にいて悪臭を感じて、
その場を離れた後に娘がチカンをひっとらえるという騒ぎは、高校時代だけで3回起きました。
最後には「ママがチカンを呼び寄せる何かを出しているんじゃないのォ?」
と娘に嫌味を言われましたけど。
つまり、悪事をもくろむやからは「悪臭」を発するものらしい。
そして、私はそれを感じてしまう体質になったらしい。
だから悪臭を感じたら、即、現場離脱…と心がけております。
おかげさまでスリにもチカンにも(今さらね)置き引き、ひったくりにも会わずに無事過ごしておりますが…
これも単なる偶然?そんなものに会うほうが珍しい?
ついこの間、ジャニーズ事務所も真っ青ーというくらいのハンサムな若い少年が電車で向かい側に座ったのですが、
これがまた、強烈にくさい。
今までで一番臭かった!たまらず、先頭車両まで逃げていきました。
あれって、いったい何だったのかしらね。まさか、どこかで殺人なんて…ないよね…コワッ!
追記1 高校時代は校則があって、かなり地味な風体をしていた娘ですが、
留学してからイギリスのロックにかぶれ、金髪、ど派手な化粧へとさま変わり。
おかしな事に以後はどんな混んだ電車に乗っていてもチカンに会わないそうです。
こんな子に手を出したら、どんな逆ねじを喰らわされるかーチカンも考えて相手を選んでいるようですね。
追記2 明日から旅行に出ますので、早めですが更新UPしました。
週末は天気が悪そうなので残念ですが、これで旅行を中止するほどヤワじゃない(笑)。
絵は「羽帽子の女」 07-07作成
ここのブログの8月18日「猫ネコ大行進(5)」に出てきた猫の「グレ美ちゃん」を擬人化して描きました。
服地は手書き。苦労しただけあって、なかなかいい感じと自画自賛。
6月ごろには出来ていたのに、遅れて今ごろUP。
額ぶち描きにハマって忘れていました。
グレ美ちゃんのママ、ごめん。