ぐーたら猫の「パソコン水彩の館」

これまで描いたのは900点余。我ながらよく続いたなぁ!右下にあるブックマークからHPに入ってご覧さいませ。

インド仰天紀行(1)

2006-06-24 14:10:47 | パソコン画
これは今から8年前の話です。
日本のごく普通のおばさんが、ある日突然インドに3ヶ月も滞在する羽目になった時のびっくり仰天記です。
現時点のインドがどう変化しているのかわかりませんし、
これはあくまで私個人の印象記でもありますので、そこのところ、ひとつ、よろしく…。

娘が高校を卒業してすぐ、インドのデリー大学に入学する事になり、
入学手続きや下宿探しの為、主人に代わって私がインドへ同行する事になりました。

ぐーたら猫の母親とぐーたら猫娘の二人はそろって能天気です。
特に不安も感じないまま、デリー行きのJALに乗り込みました。
機内はがらがら。
二人はそれぞれ1人で3席分を占領し、ほとんどうつらうつら状態で10時間の旅を過ごしました。
機内アナウンスでインド上空だと告げられて、ほう、どれどれ。窓から下を覗き込むと…赤い!地面が赤いのです。
日本の黒土風景を見慣れた目にはかなり異様な光景が眼下に広がっていました。
しかもその色を見ていると、漠然と不吉な予感を煽り立てる何かがある…

デリー空港は薄暗い上、人影もまばら。
さっきまでいた、蛍光灯ですみずみまで照らされ輝きわたっていた成田空港とは大違い。
ますます不安は募りますが、とりあえず、飛行機を降りた集団のしんがりについていき、手続きをします。
迎えの人はすぐ見つかりました。
日本語ぺらぺらのインド人のH氏が「歓迎、○○さん&○子さん」と描いてあるボードを高く掲げていたからです。
「疲れましたかぁ?」
「いいえ、あっという間で着きました。」
なんて、日本語でご挨拶をかわしていた時、ふっと異様な気配を感じました。
ふと横を向いて、びっくり仰天!
なんだ、私はヨン様か?!
ロビー中のインド人がみな、瞬きを忘れたような熱心なまなざしで、私達をみつめているのです。
「なに?」と睨み返すと、日本人ならあわてて目をそらすのですが、インド人は違う。
「それで?それで?」というように目を輝かせてさらに、熱心に注目してくる…??

では、タクシー乗り場へーと歩き出すと、連中の目は、我々の動きに合わせて追ってくる??
なんなんだっ!
一挙手一投足、ずぅーっと凝視されているこの不気味さ。
芸能人や有名人ならそういう視線は、かえって心地よいんでしょうけどね。
こちらは、ただの一般人。
気持ち悪いったら、ありゃしない!

後でわかった事ですが、彼等は出迎えの人々ではないのです。
仕事もなくお金もなく、ひたすら暇をもてあまして、空港にたむろしている人々でした。
彼等にとって、空港は無料の舞台だったのです。
だからそこに登場する外国人達は舞台の登場人物?
ほれ、しゃべれ、ほれ、動け…
その後インドの街中でも、こういう人々が多く存在し、何をするにも、彼等に見つめられ、観察され…
十日もすると、人に見られる事に慣れてしまった、ぐーたら猫母娘でした。
貴女もインドに行けばソク、その日からスター気分満喫できますよぉぉぉ~?


絵は「イチゴのある風景」他に何かいい題名ありますかぁ…?
まさしく、パソコンでなくては描けない絵でございますね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする