イタグレブリーダー・ヨーロッパのイタリアングレーハウンド。

ヨーロッパから6頭のIGを輸入しました。出産や老犬のこと。家族として大切に育てています。

今年最大の 難・出来ごと。迷子になった我が子を執念で探した日。

2019年12月30日 | Weblog

今年も明日を残すのみとなりました。みなさま~ゆっくりとお休みを楽しまれている方もいらっしやれば、ずっとあわただしく動かれている方もいらっしゃるでしょう。

イノセントでは、今年は良くないことが多かったですが・・その中でも一番の難事件は、我が子が迷子になったことです。 迷子になったのはこの子です。

 

こちらは1歳半の時に、ヤングアダルトクラスでビックサイトでの12月の東京インターに行った時の写真です。まだ幼さが残った可愛い子。

この子・ソフィアがこの8月に自宅を抜け出し、迷子になってしまいました。しかも家から出たことに気が付かずに・・初期の捜査が遅れてしまいました。

その日は8月3日の午前中です。翌日はショーをひかえており、本州からの友人も参加されるので、私はイタグレのお友達にも会えるので、とても楽しみにしていました。ショーの前日は荷物の搬入や参加するワンのシャンプーやトリミングで時間刻みの忙しさです。また差し入れで、予約していたスイーツなどの受け取りでデパートまで行きます。主人の食事も何食も準備が必要(これ、ホント・ストレスですが仕方ない。仕事を休み留守番してワンの世話をしてくれるので、安心して行けるのですから)

いつもショーの前日はバタバタ。ソフィアは私がトリミング台・テント・椅子などを車に運んでいるスキに、開いていた玄関から出たらしい。というのは、私は荷物運びに気を取られて、ソフィアが出て行ったことに気が付かなかったのです

荷物を運び終わった後に、主人に~お昼になったらワンたちを庭に出して遊ばせてね と言い残してデパートへ出発。色々と用事を終えて帰った来たのが約3時間後です。帰宅すると主人が、ソフィが居なかったけど、お母さんソフィを連れて行ったの と聞くのです。そんなわけないでしょう。明日の差し入れと、あなたの食料を買いに行ったのよ。すると、ソフィが怪我でもして病院に行ったかと思った というのです。ショーの前日でドタバタしているときに、そんなワケないよ。何とのんきな人かと。。。

あきれたけれどそんなことを言ってる場合ではない 大変だ いなくなってから3時間以上経っています。私は・即 外に出て町内を探し始めました。名前を大声で呼びながら、家の界隈を何周もしました。ソフィはショーの練習でこの界隈はいつも歩いているので地形は分かっています。だから、近くに居れば戻ってくると信じていました。しばらくすると帰ってくるだろうと。

しかし3丁目の周りには、全く気配はしませんでした。それからすぐに警察と保健所に連絡しました。ワンの年齢・性別・特徴などを伝え、何でもよいので手掛かりがあったら連絡してくださいと・・祈るような気持ちでした。その後も車をゆっくりと走らせながら、名前を呼んで探し続けました。しかし~夕方になっても手掛かりはなく、見た人もなく、どよ~んとした気持ちになりました 明日のショー、行く気がしなくなりました。やめようと思いました。こんな気持ちで明日・・どうしよう でも明日に向けてミケと一緒に暑い中練習した日々。ショーを休んだからと見つかる確信はありません。ソフィは絶対に戻ってくる。だから明日のショーは出ようと・・思い直しました。

こちらはソフィ、東京インターのあと、2018年の4月のジャパンインターの時の写真です。人見知りだけど、どうにか写りました。

fina母さんご夫妻と一緒に撮っていただきました。ビックサイトのショーではよい成績はもらえませんでしたが、私と一緒の部屋に泊り親睦を深めました。居なくなってから、ソフィとのショーの数々がよみがえりました。ワンと一緒に遠く遠征してショーに出ることが、私の唯一の旅行となっています。

1歳をすぎたばかり、ショーに出始めた頃のソフィです。まだ子供っぽくて可愛いです。

居なくなった8月3日は、とうとう見つかりませんでした。私は、夜中に帰って来てもくつろげるようにと、玄関フードを開けて匂いのしみ込んだクッションを3枚セットしました。玄関の外灯も付けたまま。私は夜中に何度も起きて、ソフィ・・帰って来てるかな?と確認しました。何度見てもいませんでした。そして翌朝、あまり眠れないまま4時に起きて5時に家を出ました。

4日、ショーを終えて帰宅してもソフィは帰って来ていませんでした。それから再び交番へ行き、手掛かりを聞くも・・・何もありません。何かあったら電話しますから、との答え。交通事故にも遭っていません。とのこと。

ショーを終えてから私は緊張の糸が切れ~現実に戻り、ソフィのことが心配でたまりませんでした。人見知りだから、他人がくれた食べ物は食べないだろうな~お腹すかしてるだろうな。もっと早くに脱走に気が付いていれば遠くにいかなかったかも・・などなど後悔は付きませんでした。いつも家の中に居ることが当たり前なのに、いなくなるとこんなに心配でたまらないとは。家にいたときのソフィのようすを思い出し、早く抱きしめてあげたい~!きっと探し出してあげるからね!と決意し、2日目を終えました。

ミケが生まれた時、甲斐がいしくお世話していました。こんな優しいソフィちゃん、今どこに居るの。無事よね。悶々とした時間でした。

ミケには、わざと負けてあげていた。ソフィ、お嬢様なのに、暗い夜をどこで過ごしているの。怖いよね。この辺は、夜中にキタキツネが出没するんです。

そして翌5日になりました。私はしつこく何度も交番に行き、何か進展はないですか?と質問しました。いつものおまわりさんは、定年退職後に番人をしているような感じで、こちらの話にはマニュアル通りな答えしかしない。奥さん~何かあったら連絡しますから(帰りなさい)の繰り返しです。ホントに・・あなたはただの留守番ですねとイライラしているとと進展が。裏からひょろっと若いおまわりさんが出てきて、迷子の犬ですか そういえば少し前に、迷子犬とは言ってなかったけど、数日前から・・野良犬が自宅の庭先に居ついてしまったので、その野良犬を連れ出してくれないか?と言ってきた人が居ました。というのです。

えっ!野良犬って、どんな犬と言ってましたか。すると、ツルツルの毛の短い犬で細い犬だと言ってたなぁ~と。私はピンときました。それ!うちの子です。私が迎えに行きます。どこのお家ですか。するとおまわりさん、アタフタと困ったような顔をして・・犬の捕獲は警察の管轄ではないんですよ。だから保健所に連絡してくださいと番号を教えたので、保健所に聞いたほうがいいですよ。あれから30分ほどたっているので、そろそろ電話しているころだからと。

私は⇒3日間必死に探して、この交番にも日に何度も来ているのに、関連がある犬だと気づかなかったんですか。申し送りしてましたか。その人の名前も電話も聞かなかったんですか するとおまわりさん、いやぁ~この近所の人だと思いますけど、連絡先は聞かなかったので、とバツが悪いお顔でした。顔色が変わって、しどろもどろでした。地域のために地域に役立つ交番でしょう。ボーとしてるんじゃないよと思って腹が立ちましたが、ぐっとガマンしました。それよりも、ソフィが無事であることが自分の中では確信したので、先が開けました。車をゆっくりと走らせながら今度は遠くの町内までくまなく探しました。何度も何度も何周も回っているので、ご苦労様です・・と声をかける方もいらっしゃいました。

しかし~こんな子を野良犬と思うなんてね。世の中には色々な人がいるもんですわ。

1歳2か月の頃。こんなに頑張ってくれたソフィ。お母さんが必ず探し出すから、待っててね。その後も保健所に何度も電話しましたが、捕獲をお願いする連絡は入っていないとのことでした。

あとから分かったことですが、ソフィが居座った家のご家族は、犬がキライで、何とか追い出そうと、物を投げたり水をかけて(夏なので)威嚇したらしいです。それでソフィは3日目には別の場所に移動していました。犬がいなくなればそこの家の方々もそれでいいので、保健所には電話しなかったようです。

私のことを、野良犬なんて・・失礼しちゃうわ。

でも決め手は、毛が短いつるんつるんの細い犬だった!という言葉。お母さんは、それっ!ソフィだ とピンときたそうよ。無事だ!生きてる!って、ますます執念と愛情 で探そうと気合が入ったそうよ。私もお母さんが来てくれると信じて待ってたの。

でもおまわりさん、相手の名前も電話も聞かないで帰すなんて、なんて落ち度なの。ここの町内だけでも1丁目から8丁目かな~1キロ四方はあります。もしほかの町内だったら、気が遠くなるような範囲なのです。近くにはキタキツネの住処の山があります。深夜には多くのキタキツネが徘徊しています。

続きます。

今日もご覧下さり、ありがとうございました。今日は最後まで書けませんでした。明日書き終えます。いつもクリックしてくださり、ありがとうございました。にほんブログ村 犬ブログ イタリアングレーハウンドへ
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