イタグレブリーダー・ヨーロッパのイタリアングレーハウンド。

ヨーロッパから5頭のIGを輸入しました。出産や老犬のこと。家族として大切に育てています。

時効になったから・・・いいっしょ。

2017年01月18日 | Weblog

テレビドラマ・北の国から がリアルタイムで放映されていたころ、私は新宿でOLをしていました。スタジオアルタの並びのビルで、笑っていいとものゲストに有名人が出る日などは、お客様がアルタの前に並んでいました。私が勤めていた会社は社員数100名ほどの中堅の会社で、土地開発部門・住宅部門・マンション販売部門といくつもありました。歌舞伎町の入口でしたので、お金持ちのお客様もいらっしゃいました。でも、歌舞伎町関係の方はヘンでした(-_-メ)ごめんなさい。 私はやる気満々で 入社した年の10月に国家試験・宅建主任に合格してバリバリに働いていました。マンション部門の営業部に所属していましたので、お客様に物件の説明をしたり、モデルルームに案内したりで東京中を飛び回っていました。若かったね~ そのような時代でしたので、テレビの北の国からは、高視聴率で評判になったにもかかわらず見たことがありませんでした。


その番組を見るようになったのは、その後・・結婚してから主人がこの番組が大好きで~連続ドラマではなくてシリーズ版が放映されるようになってからです。その当時は千葉に住んでいました。ですからドラマの中で ○○しょ~! いいんでないか~い!なんも~なんも~!という言葉がいつも出てくるので、北海道の方言なんだなぁ~ かわいいな~と思っていました。 


そしたらその数年後に、主人の転勤で北海道へやってきました。北海道の方言を生で聞くようになりました。いいっしょ~!言ったっしょ~! ダメっしょ~! ○○でないか~い!とかわいいく聞こえる方言です。


前置きが長くなりましたが今日のお話は、私がショーを始めたころの出来事です。10年くらい前にさかのぼり、私の中では、もう時効になったので、いいっしょ~('ω') これもつぶやき程度です。


私は最初の2年間はパピーで慣らしました。素人でいきなりチャンピオンシップショーに臨み、カード獲りに加わるなんて思ってもいませんでしたから。最初に引いたのは男の子・ショウ君でした。初代の輸入犬・ポーランドCHロナルドの息子です。私はその当時はハンドリングのこともショードッグの育て方も分かっておらずに(';') すべてにおいて下手でしたが、ショウ君は良い犬で頑張ってくれましたした。2年目には女の子レイラを引きました。同じくロナルドの娘です。この頃からは色々なセミナーに参加し教えていただいたので、少しはマシになりました。そして3年目に2匹目の男の子・エニオが来日しました。一歳で来日し~レイラも一歳となってジュニアのクラスに上がりました。自分で男の子・女の子との2匹を引けるほど器用ではないし そのような腕もなかったので、エニオはプロハンに預けました。その3年目からはCHシップショーでカード獲りに加わるようになりました。北海道のショーでは大半がC・Cカードです。CHを完成するには大きな大会でしかもらえないM・カードが必要になりますので、私も関東でのショーに出させていただくようになりました。


プロハンに預けているうちは誰も何も言ってきませんでした。この道のプロの方に託してお金を払っているのですから、これは一つのお仕事との考えでしょう。プロに預ければ、CH完成は早いです。私のその当時の考えは、自分は未熟でエニオのCH完成には時間がかかるか~ もしくはできないかもしれない と考えました。しかし私に譲ってくださったブリーダーさんに恩返しをしたい JKC・CHになったことを早くご報告したい~!との気持ちで一杯でした。ですからショーのない冬場に、本州のプロハンに託しました。思った以上に早くにCHを完成させてくださった、プロハンのすごさを思い知らされました 私が何度引いても一枚もカードを獲れなかったエニオを、プロハンはわずか2カ月かからずにCHにしてくださいました。恐るべし 先生。あっぱれです。


しかし私はエニオ以降のワンをプロハンに託すことはしませんでした。それは私なりの考えがありました。IGは繊細であり飼い主が大好きです。そして、長毛種のようにトリミング技術の必要もなく、裸ひとつでショーに挑戦できる犬種です。その反面、体のライン構成・歩様などがキレイでなければ欠点の隠しようがないので大変ですが~私は時間がかかってもいいから愛犬と楽しくショーに出る方向で頑張っていこうと思いました。そして関東へもたまに遠征させていただくようになりました。


しかし~関東では嵐のような洗礼が待ち受けていました。ある偉い人から呼び出され~すごい言葉を浴びせられました。それも出番直前の緊張タイムにですよ。ショーの出番の直前はお互いに刺激し合わないことが暗黙の世界だけに・・これは嫌がらせでしたね('ω') 具体的には書けませんが、とにかく普通の言葉ではありませんでした。延々とお説教され⇒罵倒されました。私はただ黙って・・おっしゃっていることに対して⇒すみませんでした と謝りました。ぬれぎぬでした。私には心当たりがありませんでしたが・・他の方も絡んでおりましたので、私が謝らなければいけないと。。。この先何度か来るであろう関東でのショ-をニコニコと過ごしていくには、私が謝れば済むことだと思いました。。。始めたばかりの素人が、偉い方にたてついて喧嘩をしても~なんにもいいことはないですからね


偉い人は、あなたはカード獲りのために北海道からわざわざ関東まで来ているのでしょうけれど・・あなたのような素人が何度来ても・・CH完成どころか、カードの一枚も獲れませんよ とせせら笑われてしまいました。自分は、ジャッジを動かすこともできるプロ中のプロだとおっしゃいました。この言葉に関しては唯一小さな声で返しました⇒ いえっ・・カード獲りだけではないです。家族に会うために関東へ来ていますと。すると、えっ!あなたは北海道の方じゃないのですか?と驚かれていました。これで少しは誤解が解けたかな?と思いました。


あれから10年近くたって、時効になったしょ~と書きました。この時の出来事が、私の心のバネになりました。CHどころか、カードの一枚も獲れないでしょう このように言われた言葉を踏み台にして、ますますがんばろう!と思いました。ジャッジも動かせるとおっしゃったこと・・その現実も後々に目のあたりにして経験しました。私はその後も七転び八起きで~愛犬と二人三脚でやってきました。レイラのM・カードを獲るのには時間がかかりましたが、レイラは良い犬でした。C・Cカードは沢山いただいていました。決してあきらめず続けました。レイラを自分の手でCH完成できたとき・・あの時の感動は忘れません。胸が高鳴りしばらくは心臓がバクバクしていました。自分とレイラの実力で得たCH完成でした。


これまでには苦しいことと辛いこと、ガックリの結果も沢山あったけれど、ワンたちと一緒に楽しく参加させていただいたショーでした。レイラのあとも、モナリザ・ルクレチア・オペラと自分の力でCH完成することができました。去年デビューの男の子・ミリオネアーも順調にC・Cカードをいただいております。私のショーはイタグレのみです。他の犬種は引きません。ハンドラーをしたいのではなく、自分の犬と楽しみ、自分の犬をアピールしたいからです。


プロハンに託すこととオナハンでがんばることは・・スタートラインが違います。プロハンは、その有名なお名前とお顔が知られており、しっかりとしたレールが敷かれています。オナハンは、全くレールが敷かれていない道を、自分でコツコツと切り開かなくてはいけません。固い意思と精神力がなければ続けて行くことはできません。


あの出来事があってから数年後に・・・その方は、松村さん~これからも良い犬を創ってくださいね!がんばってください。と言ってくださいました。元々~根が優しく良い方なのです。カラッとしていて、あとをひかない人です。私のことを少しは認めてくださったのかなと嬉しくなりました。その方にはとても感謝しています。私に悪いところがあったから注意してくださったのだと解釈しています。とにかく何でも前向きの私です。たとえどなたから厳しい苦言をいただいたとしても、私は良い風に受け取って前に進んでいきます。



最後に、文章とは関係のないヨーロッパでのショーの写真です。こんなのばっかり見ています。オタクです(笑)


今日もご覧いただきありがとうございました。ワンクリックいただくと嬉しいです。

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コメント (4)
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