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ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2022.7.6 採血・レントゲン・心臓超音波後腫瘍内科初の代診、祝エンハーツ30クール目 さらに6割に減量26回目無事終了

2022-07-07 01:02:30 | 治療日記

 昨夜は、コロナ禍以降初めて泊まるホテルで、なんとユニバーサルルームに宿泊した。車椅子対応だけあってやけに広い。浴室もユニットではなかったので広々。ドアも引き戸だし、なるほどこういう視線の高さで部屋が出来ているのだと勉強になった。
 本の続きも読まず、早々に入浴して日付が変わらないうちに眠った。

 今朝は、目覚ましをかけた時間の少し前にぱっちり目が覚める。浴槽足湯を済ませ身支度をして階下のレストランへ。
 持ち帰って部屋で頂くことも出来たが、席が空いていたので、その場で済ませる。朝からお腹は快調だが、食べ過ぎるとまたお腹を壊しそうなので、控えめにクロワッサンやポタージュスープと黒酢ドリンク、ちょっぴりのサラダとコーヒー。新聞を頂いて部屋に戻る。 

 BSで朝ドラを視、母にDuo通話する。昨日の接種後、腕は痛みがあり、なんとなく怠いけれど、熱はないという。一日のんびりダラダラ過ごしなさいとアドバイス。
 チェックアウトし、荷物を預けて、最低限の手提げだけで身軽に出発した。雨が酷く降る予報だったので長い傘を持ってきたが、外はどんよりと厚い雲に覆われてはいるものの、降ってはいない。
 
 今日は、受付のIDカード機はすんなり。採血受付へ移動して、ピンク色の受付番号表を取って電子掲示板を見ると11分待ち。40人近くの人が待っているのに、フル対応かなと思ったら、途中からどんどん待ち時間が増えて23分待ちになった。
 生理検査受付の受付番号を取ると、5分ほどして呼ばれ、「まだ時間がありますが、採血、レントゲンがあるので、もう来院しています、ということだけお伝えしたくて」と言って予約票と保険証を提出する。4月からの保険証変更も確認され、受付が終わる。「予約した時間の10分前には来るように」と言われる。

 ほぼ時間通りに番号を呼ばれた。今日は初めましての男性Mさん。今月も5本。掛け声とともに刺されたが、うーん、痛かった。いつもとちょっと違う血管の位置のよう。抜く時も痛んだ。止血の抑え方もなおざりな感じ。ちょっと幸先が悪い。お礼を言って席を立つ。
 止血をしながら2階のレントゲン受付へ移動する。紙の番号を取って待つと、5分ほどで受付して頂けた。
 レントゲンの待合廊下へ移動すると、ほどなくして名前を呼ばれる。今日は予めレントゲン対応の服装だ。検査着片手の技師さんがぱっと私の服装を視て、「そのままで大丈夫ですか」と仰るので、「はい」と言うと、「じゃ、そのまま」と更衣室を通らず、直接検査室へ通される。正面と側面の2枚、すんなり撮影して無事終了。

 再び1階の生理検査受付に顔を出すと、心エコーの検査開始予定時間まで30分以上ある。「20分前になったら中待合に入るように」と言われる。
 昨日読みかけだった「カゲロボ」を再開し、時間に中待合に移動する。中待合いで15分ほど待つと女性技師さんから声がかかった。
 検査着に着替えて薄暗い検査室のベッドに横になる。頭と背中に枕。最初は左を下に真横になって、右手は腰に下げて左胸を、続いて背中の枕により寄り掛かるように身体を開いて、息を吸って、吐いて止めて、を繰り返す。最後は仰向けになって鳩尾の辺りもプローブで押されながら息を吸って、吐いて、止めて。15分ほどの検査で無事終了した。温かいおしぼりを頂き、着替えを済ませ、お礼を言って検査室を後にした。

 3つの検査を終えて、ようやく向かいの腫瘍内科に移動する。待合い椅子は大分混んでいる。見回しても座るところが見つからない。なんとか荷物を置いて、受付に並ぶ。
 電子掲示板を見て、息をのむ。主治医の名前がなく、代診についてのテロップが流れている。これ迄14年半お世話になってきたが、当日朝、代診となったのは、随分前にお父様が亡くなられて忌引きだった時の、1回だけだったと記憶している。

 いつものように問診票の追加を頂き、息切れ以外全て「ない」に〇をして、息切れの「ある」の前に“たまに”を追加して提出しながら、「今日は代診なのですね。とてもびっくりしました。何かあったのでしょうか。」と訊くと、クラークの方が「ああ、体調不良のようです。申し訳ありません。」と仰る。
「そうですか。初めてのことで、驚きました。大事でないと良いのですが・・・」と応える。腫瘍内科の女性医師の名前が2人分電子掲示板に出ているが、どちらの先生に診て頂けるのかこの時点ではわからない。

 採血から1時間半ほど過ぎたところで、血圧測定。108-70、脈拍が76。なかなか”中待合いへどうぞ”に番号が出ない。内科受付から番号が出るまで1時間以上かかった。
 さらに10分ほど待って、初めましてのY先生がドアを開け、私の名前を呼ばれる。病院チェックインから先生にお目にかかるまで2時間半以上。お供の本がなければ到底やり過ごせない待ち時間だ。

 「おはようございます。よろしくお願いいたします。」と挨拶。いつもと違う診察室なので勝手が違う。
 ドアを閉め、荷物を籠に入れ、自分の体調管理ノートやエンハーツダイアリー等を出して席に着く。
 先生自らのSpO2測定も体温測定もなく、すぐに「体調はどうですか」とお話が始まる。
 お腹が緩いこと(今日もホテルチェックアウトまでに数回お手洗いに行き、下痢をしていた。)を報告。「吐き気止めは沢山出ているようですが、どうですか」と訊かれ、イメンドを飲んでいる間はまだ良いが、カイトリルを飲み始める土日はほぼ籠城蟄居である旨お話すると、「吐き気で動けない?倦怠感で?」と問われ、「吐き気もそうですが、倦怠感が、です。」とお答えする。

 「さて、検査結果ですが、一つ目の心エコーでは、ハーセプチンの副作用で心臓が萎む力がどうなのかチェックしていますが、前回昨年の11月はEF(左室駆出率)が70%、これが今回67%でした。まあ横這いで問題ないでしょう。ハーセプチンの副作用は薬を休めば治る(可逆性)なので、心配ないでしょう。」
 「2つ目、レントゲンですが、CTの病変について目立った変化はないようです。ぐんぐん育っているということはないですね」と仰る。
 いつもの診察室にはPC画面が2つあって画像も見せて頂けるが、今日は先生用のPCしかなく、画像は見られなかった。

 「最後、採血ですが、大きく変化はありません。好中球がいつもより少なめですが、内容を見れば上がろうとしている状態なので、今日予定通り投与して問題ないと思います。肝機能ではコレステロールが高めですが、それ以外は特に問題なし、腎機能もOK、ミネラル関係も問題なし、マーカーは微増ですが、正常範囲内ですね。ということで、今日も頑張って継続してよいと思います。」と仰る。

 「今日でエンハーツ30クールになりました。当初、先生(主治医)からはエンハーツ30クールは厳しいのではないか、と言われていたのですが、目標だったので良かったです。カドサイラも30クール出来たので。」と。
 薬の処方について、いつも通りでよいかと問われ、エルカルチンは匂いが苦手でなかなか飲み切れず余っていたので、減らして頂いて3日間の処方だったが、ここのところ頑張ってカイトリルと同様7日間飲むようにしているので、また7日間に戻して頂きたいとお願いする。

 そして、4回目のコロナワクチン接種が来月から打てるのだが、3回目の副作用がきつかったので、どうしようかと迷っていると言うと、「罹った時のこと、後遺症のことも考えると、接種をお薦めします」ときっぱり。
 「先生方も4回目接種されていますか」と言うと、「(私は)対象ではないけれど、●●先生(主治医)は早速打っておられましたよ。」とのこと。
 そうだった。迂闊な質問をしてしまった。4回目は60歳以上と基礎疾患のある人のみだった。失敗。

 前回話題にした治験のお話もさらりとして、お礼を言って部屋を出る。いつもと勝手が違って、その場で受付表等を頂けず、中廊下で暫く待つように言われて、化学療法室にすぐに入れない。

 ほどなくしてY先生から受付表等一式が入ったファイルが渡されて、化学療法室に入る。
 珍しくどなたも待っていない。時間はかなり遅いのに受付番号は17番だ。内側のリクライニング椅子は全然埋まっていない。
 門前薬局に、LINEで処方箋の写真を送ってからファイル一式を提出する。

 すると、懐かしい顔が。3月でこちらを異動になったOkさんだ。思わずお互いに「!」。
 ハグしそうになって、耐える。「もうお会いできないと思っていました。ご挨拶出来て良かった!」と言うと、Okさんは「いえいえ」。「退職されてどうですか。」「毎日ぶらぶらしています(笑)・・・というか、結構専業主婦もあれこれ忙しいですね。頑張って夕食を沢山作ると、夫から『多い』とげんなりされて、粗食の方がいいのかしら、と思い始めています」と言って笑われる。

 暫くしてKrさんからイメンド125㎎が届き、その場で飲む。既に先月より20分遅れ。点滴開始はお昼を回りそうだ。夫やお友達にLINE報告。
 化学療法室では、4月にいらしていまだろくにご挨拶できず、お名前も知らない若い看護師さんの姿ばかり。
 
 看護助手さんからほどなくして一番奥の窓側のお気に入りの席に通される。ここに来られたのは随分久しぶり。「今日は静かですね」と言うと、「キャンセルが多いようです」とのこと。
 そうか、採血の数値が悪かったりして抗がん剤治療が出来ないと、椅子も空いてしまうのだ。無事治療が出来ることは有難いことである。まずはお手洗いに行ってから椅子回りの環境整備をして体勢を整える。
 もう薬局から「お薬の準備が出来ています」とLINE連絡が入っていた。これで薬局での待ち時間が殆どないことが決定。LINE機能、最強である。
 
 30分ほどしてHさんと仰る看護師さんが針刺しに見える。グっと押されてチリチリと痛かった。そして強力なテープを貼るのはNGということはわかっておられたけれど、どうも翼状針の間の隙間にガーゼを挟んでクッションにせず、ペタペタと紙テープを貼っただけだったので、グラグラしそうでちょっと不安。お礼を言って読書を続ける。
 それから10分ほどしてOさんが薬を持ってこられる。今日は診察室で体温測定がなかったというと、「測りましょう」と体温計を。36.8℃。

 アロキシ、デキサートの吐き気止めから点滴スタート。薬剤師のKさんが見える。今回も体調を報告し、先月は体調不良の期間が少し短くなったようだとお話していたが、今回はちょっときつかったとお話しする。まだ試行錯誤の範疇である。
 今日は代診で痛みのことについて話すのを忘れてしまったが、気圧の変動のせいか胸痛があり、左鎖骨が珍しく痛み、コデインを数回飲んだことをお話しする。エルカルチンは臭いけれど、倦怠感が長引くよりはよいので、今回は7日間分出して頂いた旨補足する。薬局への情報提供書を頂く。
 吐き気止めは15分ほどでぶどう糖にチェンジ、10分で終了。要遮光のエンハーツが30分、ぶどう糖と生食シリンジで15分。点滴が始まってからは順調だった。

 そうこうするうちに「カゲロボ」を読み終わる。帯に書かれたとおり、「気づけば、涙」状態。連作短編集だけあって、登場人物が、あ、こんなところで、と繋がっている。さすがの作りである。
 2冊目は平松洋子さんの「いわしバターを自分で」(文春文庫)。
 表紙の画は下田昌克さんのいわしの缶詰を開けている場面。帯には「いつ、何が起こっても。コロナ禍の食い意地に効く!ふきのとうの春巻き、新にんにくのピュレ ほや飯にあさり飯に牡蠣飯」とある。先日林真理子さんの雑誌連載エッセイ集「夜明けのM」を読んだが、それ繋がりで同じ週刊文春の人気エッセイだ。そして姫野カオルコさんの「ケーキ嫌い」の解説を書いていたのがこの平松洋子さん。パラパラとめくるとこちらも白黒の画がいい感じで挟まれている。実に歯切れよく気持ちの良い文章で、元気が出る。美味しいものを食べたい、と思う。
 
 途中Krさんが見えて、Okさんにお会いできて良かったというと、Okさんは子育てで昇進を遅らせていたが、今回管理職に昇格されたという。お二人ともかつて私が勤めていた大学の化学療法認定看護師コースの卒業生なので、「では、Krさんも異動の時は昇格ですね?」というと、「私は管理職には向かないし、現場が好きで、患者さんから元気を頂いていますから」とのこと。
 「●●さん(私のこと)が、どれだけの見えない努力を重ねて今があるか、と思うと、毎回励まされます」と勿体ないお言葉を頂く。いやいや、とんでもない。

 終了時の血圧測定は112-68。抜針も名前がわからない若い看護師さん。衝撃があって痛かった。止血もタイミングが悪く、テープもビリビリと大胆に剥がされて皮膚が赤くならないか不安な感じ。今日は針刺しについていない日だった。しゅん。

 我慢していたお手洗いを済ませ、ご挨拶をして化学療法室を出る。受付表を戻し、会計待合いに移動。待合い椅子はそれなりに混んでいる。10分ほど待ってから自動支払機で12万円弱をカード払い。

 外に出ると雨は降っていないが、曇天。薬局へ移動すると、珍しくおひとりしかいなかった。お薬手帳と処方箋を提出し、「LINEで写真を送っています」と言うと、「お名前でお呼びします」と言われる。ほどなくして男性薬剤師さん(この薬局では珍しい)から名前を呼ばれる。

 後からいらした方に抜かれることもなく、10分ほどで、電子マネーで8,000円弱の支払いを済ませる(エルカルチンが4日分増えた結果の額である。)。
 今日の病院と薬局での滞在時間はたっぷり6時間強。薬局で待ち時間がほぼないからこれで済むのだけれど、もう以前のように薬局で1時間以上待つという後戻りは出来ないなと思う。
 
 急ぎホテルのフロントに戻って、預けていた手提げを受け取る。朝が少な目だったしJRに乗ってしまうと、ランチという時間ではなくなるので、駅ビルの最上階イタリアンに行くことにした。
 さすがにもうランチには遅い時間で、お客さんはちらほら。ほぼ同時に入った2人連れの女性はお茶のオーダーだった。前菜盛り合わせとタリアテッレとハニーレモンのパウンドケーキ、レモンティーのランチコースを完食した。
 
 帰路はお腹が落ち着いているので、快速に乗った。ホームで待っている時には霧雨がしっかり降っていた。私はちょうどいい感じで雨宿りが出来た模様。途中まで読書の続きをしたが、眠くてたまらなくなって寝落ち。降りる駅の1つ手前で目が覚めた。
 乗換駅のコンコースは節電のせいか、真っ暗だ。可愛らしく美味しそうなお菓子が通路に飾ってあって、つい買ってしまう。

 最寄り駅に到着したタイミングで雨が降っていなくて良かったが、長い傘は結局荷物になってしまった。まだ気持ち悪さもないので頑張って自宅まで歩いた。今日は6,500歩ほど。
 帰宅すると、先日荷物を送った叔母からのお礼のはがきと、30年ぶりに再会した文通中のIちゃんからの手紙がポストに入っていた。とても喜んでくれており、頑張って訪ねて良かった、と思った。
 玄関先には生協のお届け品が届いていた。ため息をつきつつ頑張って収納する。あれこれ片付け、今日頂いた薬の仕分け等が終わったタイミングで夫がライナーに乗って定時に帰宅した。

 眠くてたまらず、夫が野球を見ている間、リビングのソファでたっぷり2時間以上眠ってしまった。
 夫は私がうたた寝をしている間、一人で生協から届いたお蕎麦や助六寿司を食べた模様。私はランチを終えたのが15時過ぎだったので、空腹を感じずじまい。お腹がモタモタしてきて気持ち悪くなってきた。ピンクグレープフルーツジュースだけ飲む。

 明日からまた体調不良が見込まれるが、家にいられるのだから、有難いことだ。今回はどんな感じで乗り切れるものやら。
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2022.7.5 治療日前日の過ごし方

2022-07-05 22:31:02 | 日記
 火曜日。夫は出勤日。
 今週は変則で明日迄3連勤。しんどそうだけれど、その代わり木、金が休務日になり、5連休だという。私が治療後で殆ど使い物にならない5日間、色々フォローしてくれるようだ。有難いことである。

 平日時間のアラームが鳴り、毎度のごとくちょっとグズグズしてからリビングへ。朝の8分瞑想ヨーガを終えて朝食、新聞、朝ドラ視聴。思いのほかお天気が良く、青空が広がっているので洗濯機を廻した。それほど溜まっているわけではないけれど、午前中に乾けばスッキリ出かけられる。そして夕飯の下ごしらえをあらかた済ませる。
 ネットで各紙をざっと読む。

 ちょっと評判が良い映画があったので、時間もあることだし、このままだと夜まで籠城蟄居になりそうなので、出かけることにした。ただ相変わらずお腹が緩いのが心配ではあった。このところ朝起きてから午前中に5,6回お手洗いに行き、最後は下痢になるというパターンが続いている。まあ明日の治療後は吐き気止めで便秘になるだろうから、うまくバランスが取れればよいのだけれど。

 映画は漫画が原作の「メタモルフォーゼの縁側」。30人弱の人が入っていたけれど、それでも160人の定員だから2割にも満たない。主人公のうららちゃんがリュックを背負ってよく走ること、走ること。
 家を出たときは青空だったのに、映画館を出たら雨が降り出していた。アチャー、洗濯物は家に入れておけばよかった。ちょっと油断してしまった。慌てて帰宅して取り込む。天気予報、実に良く当たる。
 レンチンランチを済ませ、ゴロゴロ。この湿度とお天気でチャッチャと片付けをする気力が湧かない。家にいたら何でもできるなんていうのは幻想だ。働いている人たちには申し訳ない限りだけれど。

 ということで、あっという間に今月も治療日前日になった。
 5月、6月と前日夜は懐かしい方たちとの夕食会が叶ったが、今月はミールキットを駆使してお家ご飯。

 夕食後は小雨の中、夫が駅まで送ってくれて、病院最寄り駅に近いホテルを目指した。
 今日の車中のお供は木皿泉さんの「カゲロボ」(新潮文庫)。
 帯には「気づけば、涙。TVドラマ『野ブタ。をプロデュース』、小説『昨夜のカレー、明日のパン』の木皿泉が贈る、感動の連作短編集」とある。人が惨めな奴だと思っても、私がそう思わないかぎり傷つかない。傷つくのは、自分自身が惨めだと思ったときだけ。自分を傷つけられるのは、自分だけよ。」とある。
 木皿泉さんはご夫婦の脚本家だ。初めての小説『昨夜のカレー、明日のパン』はNHKでドラマにもなり、視た記憶がある。
 人間そっくりのロボット「カゲロボ」が学校や社会、家庭に入り込み、いじめや虐待を監視している-そんな都市伝説に沸く教室で、影ロボと噂される女子がいた・・・という設定。ちょっと不思議な世界に入り込み、9つの短編のうち途中まで読み進んだ。

 落ち着いていたコロナ感染者数がじわじわと上昇を続けている。いよいよ第7波なのだろうか。今月半ばには私にも来月の4回目接種予約表が届くようだ。一足先に予約表が届いた夫は、今月末ファイザーの予約が出来なかったので、初めてモデルナを接種するとのこと。母は、今日かかりつけクリニックで無事ファイザー4回目の接種を終えたそうだ。はて、私はどうしたものか。

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2022.7.4 週明けの月曜日 高湿度に辟易しつつ・・・

2022-07-04 21:59:44 | 日記

 月曜日。夫は変則で出勤日。
 昨夜も日付が変わらないうちにコテンと眠る。
 今朝は平日設定のアラームが鳴り、10分ほどグズグズしてからリビングに移動。朝の瞑想ヨーガを終える。外は雨。涼しくはなったが、湿度がかなり高い。なんとなく胸痛が気になる。
 夫は自転車で出かけるのを諦め、少し早めに家を出る。朝食を済ませ、朝ドラを視て、新聞に目を通した後はネットで各紙のチェック。

 退職から3か月経ち、先月中旬の大学院説明会直前を最後にようやく後任からメールが来なくなった。4月、5月の調子では1年で一通り経験するまで連絡が来るのでは・・・という勢いだったので、やっと肩の荷を下ろさせて頂いた感じだ。
 メールのやり取りだけではどうしようもなく、職場に飛んでいくなんてこともなかった。ほっとしている。

 こうしてブログ記事を書いている以外に、ベタ打ちで読み返しもろくにしない(つまりタイプミスとか“てにをは”のチェックもろくにしない書きっぱなしの)日記をつけているが、それが大分滞っていた。
 仕事を辞めてからとかく毎日が平坦で、あれこれ書き留めておかないと何のとっかかりもなく日々が過ぎていく。北海道に行く前からの分を、ブログを頼りに書き始めたけれど、既に細かいことを忘れていて愕然とする。溜めてはいけないのである。

 午前中に配達指定していた食材の宅配が届き、収納を終えて、昼からM先生のリラックスヨガに参加した。出かける時には雨が止んでいてほっとする。
 22,3名の参加。両脇には人がいなくて助かった。冒頭、「蒸し暑く、早くも夏バテしそうな日が続くが、運動したら水分を摂って、疲れたら休息して、夜は今日のうち(日付が変わらないうち)に眠ることが大切」というお話があった。
 なるほど、ここのところなんとなく怠くて眠いのは、北海道から帰り、旅の疲れが取れていない中での猛暑負けと、法事等の疲れが加わった所為だと思われる。台風も近づいて気圧も不安定だし、早めに眠っているつもり(日付が変わるまで起きていられない)だけれど、それでも眠く、シャヴァーサナではウトウトしてしまう。

 仰向けの呼吸観察からスタートして座位で首をよく回す。呼吸を丁寧に繰り返すだけで、汗が噴き出してくる。額からの汗が目に入って沁みる。四つ這いで背中を動かし、膝立ちで脇を伸ばし胸を開き、うつ伏せで背筋を鍛え、全身をよく動かしたら、最後はシャヴァーサナでリラックス。
 シャワーでさっぱりしてからドラッグストアで買い物をしながら帰途についた。途中ポツポツと小雨が降り出した。

 帰宅とともに喉が渇いてたまらず、まずは水分補給。食欲はあまりないけれど、とりあえず3時近くなってレンチンランチを済ませる。疲れたら休息というアドバイスに従って、ソファと一体化して録画した映画を観始めるが、気づくとウトウトして映画が進んでいる。何度か巻き戻してやけに時間がかかってしまった。
 夫から会議が長引いて終わらないので、ライナーをキャンセルしてほしいとのLINE。次のライナーに変更していいかどうか訊くも、なかなか返事がなくてドキドキした。結局、次のライナーの同じ席に予約が取り直せた。
 ウトウトしたおかげで夕食の支度が遅れていたので、ライナーの1台遅れは有難かった。

 母にDuo通話。背景を見るとクーラーがついていない。涼しいとはいえ、かなり蒸し暑いのだから除湿だけはかけるように言ったが、「涼しいし、風があるし」とカラ返事だったので、なんだかなあである。
 気づけばお小言ばかり言っている鬱陶しい娘であるが、私が言わないで誰が言う、ということで。

 今朝届いたキットで2菜を作り、味噌汁を追加。朝のうちにサラダは作っておいたのだけれど、冷蔵庫から出して食卓に並べるときに、手が滑ってサラダの1皿を落として割ってしまった。中身は飛び散るし、破片もあちこちに。大きな破片だけ片付けているところへ夫が帰ってきた。トホホ。掃除機をかけさせてしまった。

 結婚以来、殆どお皿を割ったことがなく、こうして5つ揃ったものを割ったのは何年、いや何十年ぶりだろう。友人の結婚式の引き出物もまだ完全に揃ったものが沢山ある。つまりは30年以上現役で使っているという物持ちの良さだというのに、何かぼーっとしているのだ。
 家庭菜園で育てたというエダマメを夫が頂いてきたのでこれを茹でたら、おかずがかなり沢山になった。

 ということで、なんとなく眠くて怠くてぼーっとした月曜日は、珍しく食器を割るというミソをつけてしまった。
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2022.7.3 嵐が去って、2人の日曜日

2022-07-03 21:20:24 | 日記
 日曜日。
 昨夜は法事もろもろでやけに疲れてしまい、入浴後、さっさとベッドに入った。猛暑疲れもあるのだろう。今日は少し気温が下がるというが、曇天で湿度が高く、蒸し暑い。不快指数が高いことこの上ない。

 息子が早々に出かけるというので、こちらまで巻き込まれていつもより早く起床。お友達が寝坊したという連絡が入って30分ほど出発が遅くなったけれど、なんだか朝からハイテンションで、また疲れてしまった。それにしても、毎度のことながら嵐のような忙しいスケジュールである。
 朝食のデザートには、夫が息子の帰省に合わせて百貨店で買ってきた立派な沖縄産のマンゴーを頂く。高価なだけあって、裏切らない美味である。
 朝食後、夫はご親切にもコンビニで息子の荷物を送ってやり方々、駅まで見送りに出かけた。

 こちらは溜まった洗濯を。ぱっとしないお天気なのでカラリと乾きそうにはないけれど、置いておくわけにもいかない。
 午前中はだらだらと撮り溜めたビデオを視て終わってしまった。朝が早かったせいかなんとなく眠いし、一日が長い。遅く起きてブランチを摂り、お昼も遅めにするかお茶でごまかすのが日曜日の常だが、今日はしっかり冷凍のうどんを頂く。

 夜のA先生のアロマビューティーヨガのクラスに参加したかったけれど、混雑しているのが苦手なので(このクラスが人気で、定員6割の36人の参加者を突破してしまい、受講出来ない人が発生したために、先日から7割の42名定員にアップしたらしい。)、午後のT先生のストレッチングヨガに出かけることにした。
 それでも27,8人の参加者。間違いなく会員が増えている。以前私も通っていたスタジオのラグを敷いている人が多い。

 冷房の冷えを取るためにうつ伏せで身体を温めることからスタート。ゆっくり首や肩を廻し、足裏や前腿を伸ばす。バランスポーズでは順を追って弓を引くポーズにトライしたけれど、結構ヨロヨロしてしまい、ぴたりと止まらなかった。最後はシャヴァーサナでウトウト。たっぷり汗をかいた。

 シャワーを浴びてから夫と合流。来週の日曜日は治療後でダウン必須なので、参院選の期日前投票に行くことにする。今回から駅前の会場が変更になっていた。当日より全然空いていて、スイスイと終了した。
 駅前カフェでお茶をしてから、旅の友としてずっと活躍しくれて、今にもハンドル部分が壊れそうになったキャリーケースの代わりを購入して帰宅した。
 息子は横浜方面で遊んでいて、有名な某若手議員とのツーショットの写真をLINEで送ってきた。誰に似たのか、なんともミーハーである。明日から仕事なのに、若者は元気なことである。

 ということで、元気に動き回れるのも明日・明後日だけになった。
 水曜日の診察前には採血に加え、心エコーとレントゲン撮影もあり、忙しい。
 先月末の北海道への旅の間、気圧の変化も大きかった所為か、普段は痛んだことのない左の鎖骨(転移はあるのだけれど)がしくしくと痛んだり、ちょっと心配なこともあったけれど、今は落ち着いているしお腹も快調だ。4回目のコロナワクチン接種について相談もしたい。万事うまくいきますように。
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2022.7.2 父の七回忌法要無事終了

2022-07-02 22:28:37 | 日記
 昨夜は、仕事を終えて新幹線に飛び乗った息子の帰宅が9時半を回り、それから遅い夕食を3人で。2人はビールで乾杯し、久々に2合炊いたご飯があっという間に空っぽになる。
 食事を終え、ちょっと草臥れてしまい、気づけばソファでウトウト。夜更かしも出来ずに早々に入浴して就寝。

 今日も暑くなる予報だ。土曜日仕様のアラームが鳴り、すんなり起きる。今日は父の七回忌法要である。半年前に予約したけれど、この土日で空いている時間は今日のお昼スタートだけだった。前回、4年前の三回忌の時は朝一番だったので、大分ゆっくりの出発だ。
 母に最終確認のDuo通話。息子が参列するのはぎりぎりまで内緒のサプライズだったので、母は喜んでいる。

 寝坊助息子を起こし、桃やキウイ、さくらんぼ、王林と、普段はなかなか果物を食べられない息子のためにたっぷり用意する。
 昨日のうちに供物は準備してあるので、今日は買い物も不要で、3人でちょうどいい時間のシャトルバスに乗り、公園墓地に向かうだけ。とはいえ、この猛暑、2人も黒ネクタイを締めて喪服を着ているのがちょっと申し訳ないことである。

 実家にも、余裕をもって公園墓地に到着するようお迎えのタクシーを手配してあったが、私たちのシャトルバスが10分ほど前に到着すると、既に待合席に母の姿があった。
 開始までたっぷり30分以上。管理事務所に準備をお願いした供花を洋花にしたら、とても華やかで可愛らしい色合いだ。
 赤いカーネーション、濃いピンクのデージー、淡いピンクのスプレーカーネーション、白のアルストロメリア、紫のスターチス、リンドウだ。

 受付等を済ませ、声がかかるのを待つ。準備が整い、ご住職も早めに到着され、開始予定時間の15分前に七回忌法要が始まった。前回三回忌同様、さらにコロナ禍でもあり、親戚も呼ばず家族4人だけでこじんまり、である。
 ご住職の袈裟はうす紫でとても素敵。特に講話などはなく、戒名の読み方だけ施主である母に確認されて、すぐに読経が始まる。
 25分ほどの読経の間、瞑想をしつつ、朗々と続く読経に耳を傾け、母から順番に焼香を済ませた。
 無事に読経が終わり、ご住職はここで退席。墓地にはお花とお線香を持って家族4人だけで向かう。

 それにしても暑い。墓石という墓石に太陽が反射して、発熱しているようだ。父の墓石は綺麗に掃除が済んで、係の方も待機してくださっており、お花を供えて4人で順番にお焼香。
 息子がたっぷりと水をかけてくれて、皆で記念写真も撮り、滞りなく今日の七回忌法要が終わった。

 管理事務所に戻ってタクシーを呼び、お昼を摂るホテルまで移動。思ったより早く法要が終わったので、その旨をホテルに電話連絡。13時半の予約を繰り上げて頂いた13時に無事到着した。
 今日は4人なので、個室は取らず、奥のテーブル席だ。小柄というよりおこちゃまサイズの母の席には、お願いしたとおりクッションが置いてあった。

 母に一言挨拶をしてもらうこともなく、父の写真を飾り、ビールを少しだけグラスに注いでお供えし、皆で献杯。三回忌の時、4年後の七回忌も皆で出来ますように、と夫から発言があったが、現実になった。
 会席料理を頂きながら、あれからもう4年経ったのだ、と改めて思う。
 父が逝った時、不肖な娘としてせめて三回忌まではやらなければと思ったと同時に、果たして七回忌、母と2人揃って執り行うことが出来るかどうかは自信がなかった。けれど、結果としてこうして叶った。6年後の十三回忌はそれこそ神のみぞ知るであるけれど、こうして七回忌が出来たので、有難いことである。
 
 ゆっくり時間をかけて美味しくお料理を頂き、お腹一杯。水菓子迄頂いたのに、そのまま向かいのラウンジに移動して、皆でさらにケーキセットを頂く。それぞれ好きな紅茶をポットに淹れて頂き、水分も糖分もしっかり補充。ゆっくり休んでから母にはタクシーを呼んで、3人で見送った。

 私たち3人は身軽になったので電車で最寄り駅まで戻ってきた。帰宅すると母から留守電やらDuoの着信通知があり、折り返す。私たちよりも10分ほど早く無事帰宅出来たようだった。

 2人は一服してから自転車で近隣にサイクリングに出かけた。
 私は帰宅後、小一時間休息した後、T先生のベーシックヨガのクラスに向かった。火曜日は休館日だし、水曜日が治療日だから、今日行けないと明日明後日と2日しか行かないまま、月も半ばになってしまう。腕をよく回した後、太陽礼拝もたっぷり行い、気持ちよい1時間だった。

 帰宅後は夫がご飯を炊いておいてくれたので、カマスを焼いて軽めの和食にした。
 息子は明日朝早く出かけてお友達と遊んでから帰阪するとのこと。久しぶりに、可愛がってくれた義妹夫婦と電話で挨拶することも出来て、相変わらずの短い滞在だったけれど、良かった。
 
 年明け早々に予約して、その時はずっと先だと思っていた七回忌。ひとまず母とともに無事終えることが出来て、ほっとした。
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