夫を誘って矢口史靖監督の表題・最新作を観た。
思えば矢口監督の出世作「ウォーターボーイズ」も「スウィングガールズ」も、まだ息子が小さかったから、いくら近いとはいえ映画館にも今のように頻繁には行けず、結局、ビデオで観た。
そして「ハッピーフライト」は夫と2人で、「ロボジー」は1人でこっそり。
毎回のように大笑いして免疫力をアップさせて頂いている。
そして今回は監督オリジナル脚本ではなく、三浦しをんさんの「神去なあなあ日常」が原作。林業をテーマにしたお話だ。原作は読んでいないのだけれど、三浦さんの作品にはいつもその取材力、観察力にいたく感心させられることが多い。今回の台詞もいかにも・・・という部分がそこかしこにあった。文庫化もされているようなので、是非、原作を読んでおきたい!と思う。
主人公は都会育ちのチャランポランなお気楽18歳・男子だ。大学受験に失敗し、彼女には振られ、高校の卒業式を終えたものの1年間の浪人もかったるい・・・と、ふと目にしたパンフレットで微笑む美女に誘われて“緑の研修生(1年間の林業研修プログラム)”に応募する。
電車を乗り継ぎ乗り継ぎ、着いた先は無人駅。途端に嫌になって帰ろうと思っても次の電車は6時間後。
携帯も圏外、コンビニもない、町まで車で2時間という森の中。1か月の集団研修の後、それぞれが受け入れ先で働くことになる。
このイマドキ一人っ子の主人公が情けなくて、なんとも息子に重なってしまう。
ネタバレになってしまうので、後はご覧頂きたいのだけれど、もう最初から最後までどれほど笑ったかわからない。
2か月にわたるロケ撮影をしたという自然満載の山の中のシーンは圧巻だった。そして、脇をガッチリ固める研修先の山村の、粗野だけれど魅力的な住人たちとの心の交流、林業を通じて大自然と共存している自らの“いのち”を感じ、100年単位の長いスパンの仕事をする上での“神”へのリスペクト等、じーんとする台詞もてんこ盛り、主人公の表情がどんどん変わっていくところは見ものだ。
恥ずかしながら、林業に関する知識等殆ど皆無の私だったけれど、あっという間に引きずり込まれ抱腹絶倒。クライマックスにはとてつもない見せ場が怒涛の迫力で迫り、最後は胸キュン、ちょっぴりホロリの2時間弱。
いつもは綺麗でスタイリッシュな女優さんたちも、何とも凄いセンスの“普段着”で登場して、いやはや大変なことだ。
そしてこの人って、こんなにワイルドで凶暴だったの!?と思うほどハマリ役だった主人公の受け入れ先の“林業の天才”を演じた伊藤英明さんもまさしくグッジョブ!
いやはや、ここのところ笑ってなんぼの映画ばかりのご紹介になっていますが、必ず元気になります。目を閉じれば土や木の匂いが嗅ぎたくなります。お薦めです。是非、どうぞ。
思えば矢口監督の出世作「ウォーターボーイズ」も「スウィングガールズ」も、まだ息子が小さかったから、いくら近いとはいえ映画館にも今のように頻繁には行けず、結局、ビデオで観た。
そして「ハッピーフライト」は夫と2人で、「ロボジー」は1人でこっそり。
毎回のように大笑いして免疫力をアップさせて頂いている。
そして今回は監督オリジナル脚本ではなく、三浦しをんさんの「神去なあなあ日常」が原作。林業をテーマにしたお話だ。原作は読んでいないのだけれど、三浦さんの作品にはいつもその取材力、観察力にいたく感心させられることが多い。今回の台詞もいかにも・・・という部分がそこかしこにあった。文庫化もされているようなので、是非、原作を読んでおきたい!と思う。
主人公は都会育ちのチャランポランなお気楽18歳・男子だ。大学受験に失敗し、彼女には振られ、高校の卒業式を終えたものの1年間の浪人もかったるい・・・と、ふと目にしたパンフレットで微笑む美女に誘われて“緑の研修生(1年間の林業研修プログラム)”に応募する。
電車を乗り継ぎ乗り継ぎ、着いた先は無人駅。途端に嫌になって帰ろうと思っても次の電車は6時間後。
携帯も圏外、コンビニもない、町まで車で2時間という森の中。1か月の集団研修の後、それぞれが受け入れ先で働くことになる。
このイマドキ一人っ子の主人公が情けなくて、なんとも息子に重なってしまう。
ネタバレになってしまうので、後はご覧頂きたいのだけれど、もう最初から最後までどれほど笑ったかわからない。
2か月にわたるロケ撮影をしたという自然満載の山の中のシーンは圧巻だった。そして、脇をガッチリ固める研修先の山村の、粗野だけれど魅力的な住人たちとの心の交流、林業を通じて大自然と共存している自らの“いのち”を感じ、100年単位の長いスパンの仕事をする上での“神”へのリスペクト等、じーんとする台詞もてんこ盛り、主人公の表情がどんどん変わっていくところは見ものだ。
恥ずかしながら、林業に関する知識等殆ど皆無の私だったけれど、あっという間に引きずり込まれ抱腹絶倒。クライマックスにはとてつもない見せ場が怒涛の迫力で迫り、最後は胸キュン、ちょっぴりホロリの2時間弱。
いつもは綺麗でスタイリッシュな女優さんたちも、何とも凄いセンスの“普段着”で登場して、いやはや大変なことだ。
そしてこの人って、こんなにワイルドで凶暴だったの!?と思うほどハマリ役だった主人公の受け入れ先の“林業の天才”を演じた伊藤英明さんもまさしくグッジョブ!
いやはや、ここのところ笑ってなんぼの映画ばかりのご紹介になっていますが、必ず元気になります。目を閉じれば土や木の匂いが嗅ぎたくなります。お薦めです。是非、どうぞ。