土曜日。
休薬週の好調な週末だ。朝の連続テレビ小説を見終わって、すんなり起きる。朝食後は掃除・洗濯も済ませて、夫と2人、都心までお出かけである。
昨年、父の死後、表情が無くなり「私のお迎えももうすぐです・・・」と言わんばかりに憔悴し切った母に、せめて気分転換をしてほしいと、某ホテルのお誕生日特別プランに連れ出した。一泊だけだったけれど、とても喜んでもらった。
「今年も良かったらどう?」と水を向けると、「連れて行って頂けるなら是非行きたいです」ということで、では、と予約を入れた。
昨年は実家まで迎えに行き、帰りも実家まで送り届けたが、今年はホテルの最寄り駅まで1人で来てもらった。ちょっと心配ではあったけれど、乗る電車も車両も指定し、駅のホームで無事合流することが出来た。
チェックイン後、ルームサービスで「お誕生日おめでとう」のプレートと、いちごやベリー類が沢山載った小さなホールケーキが届いた。今年も夫にも入ってもらって一緒にお祝い。
84歳になったわけだけれど、ろうそく4本というのも落ち着かないので、今年も3本立てて吹き消してもらった。昨年は1本ずつしか吹き消せなかったけれど、今年は2本、1本と分けて2回で済んだ。少しずつ元気になってきているのだと思い、安堵する。
ケーキと、ポットにたっぷりのお茶で幸せな気分になったところで、リフレクソロジーサロンに誘う。整体院で足を揉んでもらったことはあるけれど、リフレクソロジーは初めてということだったが、一緒に小一時間ウトウトしながら施術を受けて随分スッキリした様子。
私は相変わらず「目・肩・腰がお疲れですね」と言われ、母には「この暑さで内臓全般が疲れているようなのでしっかり水分を摂ってください」というコメントがついた。
予約した夕食時間までまだ大分時間があったので、百貨店で母のお買い物アドバイザーとして同行。昨年はこの時間に都庁見物をして、買い物を翌日にまとめたところ、優柔不断な母に延々と付き合ってぐったり疲れたので、今回は2日に分けて買い物することに。店内はそれほど混雑もしていなかったので、ゆっくり試着等も出来た。旅行に着ていきたいというトップスを2着、パンツを1本購入。
ホテルに戻り、夕食前に、宿泊プランの特典である“バーでお誕生日のマンスリーカクテル”を頂くことにした。昨年は工事中でクローズだったスカイラウンジが改装オープンしていた。スカイツリーや東京タワーが見渡せ、だんだん暮れなずんでくる夜景を楽しんだ。クイーンオブハートという赤いバラが添えられたルビー色のカクテルは、ポートワインをベースにした、ダージリンが香る高貴なバラのような真紅の一杯。紅茶のリキュールやクランベリージュースで飲みやすく、昨年のように一口舐めてギブアップ、にはならなかった。母も美味しそうにフレッシュマンゴージュースを頂いた。
そのままエレベーターで予約したフレンチレストランへ移動。非日常のハレの空間に少女のように嬉しそうな母だ。こんなに食べられない・・・と言いつつも、メインのお肉を夫に助けてもらった以外は完食。84歳、立派である。
夫には申し訳ないが、宿泊は母と私だけ。帰宅する夫をホテルのエントランスでお見送り。部屋に戻って、入浴後は早めにベッドに入った。
日曜日。
昨夜ベッドに入ってから蚊に刺されたところが痒くて痒くてたまらなくなった。なかなか眠れず、時折母が寝息を立てるのが恨めしい。痒くて眠れない~、とLINEに当たったら、珍しく枕元にタブレットを置いていたという夫を起こしてしまった。「巻き添えにしないで」とレスが来る。申し訳なかった。
明け方、目覚ましよりも数時間早く目覚めた母がお喋りを始め、なんとなく起きる羽目に。カーテンを上げると外は薄日というより曇天。地上35階の外の景色を贅沢に楽しむ。
恒例の浴槽足湯を母に薦めると、そういえば去年もとても気持ちよかった、と乗ってきた。じんわり汗をかいてから和食のレストランへ向かう。ビュッフェレストランや洋食レストランよりもずっと静かで広々落ち着いており、大正解。朝から少量多品種で目にも綺麗な和食に舌鼓。私でも食べきれなかったというのに、母は完食。小さい身体で大したものである。おかげさまで36㎏になったと喜んでいた。
1時間ほどかけてゆっくり朝食を摂った後は、食休みの後、お腹ごなしに再び百貨店へ。今度はバッグや靴の買い物に付き合う。昨日洋服の買い物は済んでいたので、迷ってああでもないこうでもない・・・はあったけれど、1時間ちょっとで無事配送手続きまで終えた。今年もこうして大人買いが出来て、これまでの優柔不断さを思い出せば上出来である。
ホテルに戻り、ラウンジで軽食休憩の後、荷物をまとめてチェックアウトした。「おかげさまで今年も親孝行することが出来ました」とホテルの方とお話。たっぷり23時間近い滞在、贅沢な時間だった。
時折雨がぽつんぽつんと落ちてくるようなお天気で、移動するにも暑過ぎず助かった。「来年もお互いに元気だったらまた来ようね」と言って母を特急の優先席に乗せ、出発を見送り、私も最寄り駅行の準特急に乗り込んだ。
夫が駅前まで迎えに来てくれて買い物を済ませる。私は気分転換のためリラックスヨガのクラスに参加してから帰宅した。
昨年は電車とバスを乗り継いで母と一緒に実家に戻り、夫にも実家に来てもらって夕食も一緒に摂ったのだった。それを思えば、気持ちも足取りも随分しっかりしてきたよね、と夫と言い合う。後は術後の眼の視力がもう少し回復してくれれば良いのだけれど。
ということで、あっという間に土日が終了。
先週火曜日、旅行中に日野原先生105歳の訃報に接した。このブログでも10年日記をつけておられる先生のことは書かせて頂いたことがある。文字通り生涯現役、どれだけ沢山の患者さんたちを力づけられたことか。ご冥福を心よりお祈りしたい。
そして、あと1週間ずれていたら私たちも温泉宿に足止めを食ったかもしれない秋田地方の集中豪雨。
北九州集中豪雨といい、今回の秋田豪雨といい、被害に遭われた方たちのことを思うと、自然の猛威に言葉がない。被害の全容もまだわからないというが、どうか・・・と祈りたい。
昨日今日と飽食が続いてしまったが、来週は職場の健康診断週。治療日も控えている。無理なく暑さ負けしないように過ごしていきたい。
休薬週の好調な週末だ。朝の連続テレビ小説を見終わって、すんなり起きる。朝食後は掃除・洗濯も済ませて、夫と2人、都心までお出かけである。
昨年、父の死後、表情が無くなり「私のお迎えももうすぐです・・・」と言わんばかりに憔悴し切った母に、せめて気分転換をしてほしいと、某ホテルのお誕生日特別プランに連れ出した。一泊だけだったけれど、とても喜んでもらった。
「今年も良かったらどう?」と水を向けると、「連れて行って頂けるなら是非行きたいです」ということで、では、と予約を入れた。
昨年は実家まで迎えに行き、帰りも実家まで送り届けたが、今年はホテルの最寄り駅まで1人で来てもらった。ちょっと心配ではあったけれど、乗る電車も車両も指定し、駅のホームで無事合流することが出来た。
チェックイン後、ルームサービスで「お誕生日おめでとう」のプレートと、いちごやベリー類が沢山載った小さなホールケーキが届いた。今年も夫にも入ってもらって一緒にお祝い。
84歳になったわけだけれど、ろうそく4本というのも落ち着かないので、今年も3本立てて吹き消してもらった。昨年は1本ずつしか吹き消せなかったけれど、今年は2本、1本と分けて2回で済んだ。少しずつ元気になってきているのだと思い、安堵する。
ケーキと、ポットにたっぷりのお茶で幸せな気分になったところで、リフレクソロジーサロンに誘う。整体院で足を揉んでもらったことはあるけれど、リフレクソロジーは初めてということだったが、一緒に小一時間ウトウトしながら施術を受けて随分スッキリした様子。
私は相変わらず「目・肩・腰がお疲れですね」と言われ、母には「この暑さで内臓全般が疲れているようなのでしっかり水分を摂ってください」というコメントがついた。
予約した夕食時間までまだ大分時間があったので、百貨店で母のお買い物アドバイザーとして同行。昨年はこの時間に都庁見物をして、買い物を翌日にまとめたところ、優柔不断な母に延々と付き合ってぐったり疲れたので、今回は2日に分けて買い物することに。店内はそれほど混雑もしていなかったので、ゆっくり試着等も出来た。旅行に着ていきたいというトップスを2着、パンツを1本購入。
ホテルに戻り、夕食前に、宿泊プランの特典である“バーでお誕生日のマンスリーカクテル”を頂くことにした。昨年は工事中でクローズだったスカイラウンジが改装オープンしていた。スカイツリーや東京タワーが見渡せ、だんだん暮れなずんでくる夜景を楽しんだ。クイーンオブハートという赤いバラが添えられたルビー色のカクテルは、ポートワインをベースにした、ダージリンが香る高貴なバラのような真紅の一杯。紅茶のリキュールやクランベリージュースで飲みやすく、昨年のように一口舐めてギブアップ、にはならなかった。母も美味しそうにフレッシュマンゴージュースを頂いた。
そのままエレベーターで予約したフレンチレストランへ移動。非日常のハレの空間に少女のように嬉しそうな母だ。こんなに食べられない・・・と言いつつも、メインのお肉を夫に助けてもらった以外は完食。84歳、立派である。
夫には申し訳ないが、宿泊は母と私だけ。帰宅する夫をホテルのエントランスでお見送り。部屋に戻って、入浴後は早めにベッドに入った。
日曜日。
昨夜ベッドに入ってから蚊に刺されたところが痒くて痒くてたまらなくなった。なかなか眠れず、時折母が寝息を立てるのが恨めしい。痒くて眠れない~、とLINEに当たったら、珍しく枕元にタブレットを置いていたという夫を起こしてしまった。「巻き添えにしないで」とレスが来る。申し訳なかった。
明け方、目覚ましよりも数時間早く目覚めた母がお喋りを始め、なんとなく起きる羽目に。カーテンを上げると外は薄日というより曇天。地上35階の外の景色を贅沢に楽しむ。
恒例の浴槽足湯を母に薦めると、そういえば去年もとても気持ちよかった、と乗ってきた。じんわり汗をかいてから和食のレストランへ向かう。ビュッフェレストランや洋食レストランよりもずっと静かで広々落ち着いており、大正解。朝から少量多品種で目にも綺麗な和食に舌鼓。私でも食べきれなかったというのに、母は完食。小さい身体で大したものである。おかげさまで36㎏になったと喜んでいた。
1時間ほどかけてゆっくり朝食を摂った後は、食休みの後、お腹ごなしに再び百貨店へ。今度はバッグや靴の買い物に付き合う。昨日洋服の買い物は済んでいたので、迷ってああでもないこうでもない・・・はあったけれど、1時間ちょっとで無事配送手続きまで終えた。今年もこうして大人買いが出来て、これまでの優柔不断さを思い出せば上出来である。
ホテルに戻り、ラウンジで軽食休憩の後、荷物をまとめてチェックアウトした。「おかげさまで今年も親孝行することが出来ました」とホテルの方とお話。たっぷり23時間近い滞在、贅沢な時間だった。
時折雨がぽつんぽつんと落ちてくるようなお天気で、移動するにも暑過ぎず助かった。「来年もお互いに元気だったらまた来ようね」と言って母を特急の優先席に乗せ、出発を見送り、私も最寄り駅行の準特急に乗り込んだ。
夫が駅前まで迎えに来てくれて買い物を済ませる。私は気分転換のためリラックスヨガのクラスに参加してから帰宅した。
昨年は電車とバスを乗り継いで母と一緒に実家に戻り、夫にも実家に来てもらって夕食も一緒に摂ったのだった。それを思えば、気持ちも足取りも随分しっかりしてきたよね、と夫と言い合う。後は術後の眼の視力がもう少し回復してくれれば良いのだけれど。
ということで、あっという間に土日が終了。
先週火曜日、旅行中に日野原先生105歳の訃報に接した。このブログでも10年日記をつけておられる先生のことは書かせて頂いたことがある。文字通り生涯現役、どれだけ沢山の患者さんたちを力づけられたことか。ご冥福を心よりお祈りしたい。
そして、あと1週間ずれていたら私たちも温泉宿に足止めを食ったかもしれない秋田地方の集中豪雨。
北九州集中豪雨といい、今回の秋田豪雨といい、被害に遭われた方たちのことを思うと、自然の猛威に言葉がない。被害の全容もまだわからないというが、どうか・・・と祈りたい。
昨日今日と飽食が続いてしまったが、来週は職場の健康診断週。治療日も控えている。無理なく暑さ負けしないように過ごしていきたい。