ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2015.5.15 白髪雑感

2015-05-15 20:18:51 | 日記
 昨日の朝のこと。ブラッシングしていると、ピョコンと一本つむじから飛び出た白髪を見つけた。トホホ・・・である。こういう形で白髪が出てきたのは実は2回目。
 3月、息子の引越しの後始末で下宿に出向き、部屋を這いつくばって掃除していた時、私を上から見ていた息子が、「ちょっと気になるんだけど、抜いていい?」と言われたのが初めてだった。「ほらね」と見せられたのは紛れもなく立派な白髪だった。

 まあ、この歳で白髪というのは別に珍しくもないようだ。同い年でも髪の毛を染めている人は多いし、そうでなくとも同窓会等でお目にかかる男性軍の毛髪事情はかなり千差万別、人それぞれいろいろお悩みもあるご様子である。
 私自身は、これまでにタキソテールとECの治療により2回の脱毛を繰り返している。
「(きちんと頭皮をケアしておかないと)次に生えてくる時は白髪かもしれませんよ」とかつらサロンで脅された話も、いつだったかこのブログで書いた記憶がある。けれど、髪質は大分変わったけれど、おかげさまで2回とも普通の黒い毛が生え始め、こうして見つけた白髪はまだ2本目、というのが実態である。

 さて、今を遡ること10年以上前のこと。つまりはまだ病が発覚する前のことだった。
 ある年上の係員と話していた折、「お隣の係長と私は、実は同い年なんですよね」と言ったところ、「へ~、あちらはもうすっかり白髪ですね。係長(私のこと)は随分と苦労が少ないってことですね」と言われたことがある。
 あ~、そうなんだ、私は苦労が少ないのかな~と思ったのだけれど、果たして、ほどなくして病が発覚する。
 その後の闘病やら何やらで、それなりに色々あったので、それを苦労と捉えるならばそれこそ白髪がどっと増えなければならなかったわけで、やはりまだまだ苦労が足りないということか。

 どうも人というものは見た目だけ、今達しているその状況だけでその人のことを判断したり評価したりする傾向がある。
 どんな人も色々な背景を背負っており、それを外に出すかどうかなどということは、それこそ人それぞれである。
 人知れず努力をしていたり、大変な辛い思いをしている人は沢山いる。そうそう運だけで今のステータスが得られる人はいないのではないか。
 自戒を込めて、目の前に写った姿だけでその人のことをとやかく言うのは失礼なことだと心に刻みたい。もちろん妬んだり、蔑んだり、羨んだりするのももっての外、である。

 ようやく金曜日。昨日も真夏日の中、都心往復で会議に打ち合わせ、そして職場に戻ってからも会議、その後はプライベートで久しぶりに地元まで来てくださったお友達と夕食を共にするなど、フル回転の1日となった。

 明日からはまた、京都行き。またしても息子に白髪が見つけられないことを願いつつ、今朝は念入りにチェックしながらブラッシングをしたのである。



コメント (3)
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