お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
?



BD-1でチャリンコ通勤<10月9日(木)=114>


晴れーーーーーv(^o^)v あれ? 写真だとちょっと雲が多いかな。ま、いいや。港北ニュータウンにて

 今日は気持ちのいいジテツーでした。もうそれだけで十分。

 ・・・シューズが乾いてなくて、ちょっと気持ち悪かったけど(^^:

 ◆サイコンによる記録
    距離   40.60km
    平均時速 21.8km/h
    走行時間 1時間51分21秒
    最高速度 43.2km/h

    ※08年の通算 9803.79km
         ロード 4485.71km
         BD-1  5035.68km
         MTB  0282.40km

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<その6>から続きます

 幅の広い国道(R42)を下ハン持って思い切り飛ばす。といっても時速は34km/h前後。それが今の自分にとっては、連続して出せる目一杯のスピードだ。


28日10:36 津城跡付近

 松阪、津と回しに回して走り抜け、津県庁前を左へ曲がった途端に激坂。町中にこんな坂があるなんて反則ッスよ。

 K10へ入ってからは緩やかな上り。パンク騒動でいったんは目が覚めたが、また眠気が襲ってきてバス停に横になる。時間が気になるが仕方ない。

 相変わらず、眠れぬ休憩。でも、体は少し楽になる。

 店舗へ入る反対車線の右折車にあやうく後輪を引っ掛けられそうになった。店舗から出てくる車がいたので、左手で制しながら少しスローダウンしたときだった。すごい勢いで私に向かってノーブレーキで突っ込んできた。ほんの数センチの差だった。

 「こら~っ!!!」と怒鳴ったら、ドライバーは謝りもせずにらみ返してくる。違うでしょうが!

 2度目のDNFの危機も乗り越え、ようやくPC5へとたどり着く。


28日11:41 PC5到着

 ◆PC5(サークルK国1関宿店=三重県亀山市関町)まで
    時間   午前11時41分 貯金1時間47分
    距離   462.02km
    平均時速 22.3km/h
    経過時間 28時間41分
    グロス時速 16.1km/h



 貯金は多少盛り返したようだ。

 ここで出発前のヒロさん、都古さんに再会したが、これがお会いする最後となった。

 トイレの洗面所でパンク修理で汚れた手を洗っている私を見て、ドイツ人ライダーが「パンクしたのか?」と聞いているような気がした。英語だからよく分からないが、「イエス」とか適当に答えると、「ビルドアップ」という単語が聞こえてきた。パンク修理って「ビルドアップ」って言うのかな? と思ってまた適当に「イエスイエス」(^^: あのパンク騒動を英語では説明できない。

 次のPC6の針(奈良県)までは約60km。「最後の10kmぐらいが上りですよ。でも、緩いですよ」と、ここにも巡回に来られていたオダックス近畿の方が言う。

 ウソ。大ウソでした( ̄◇ ̄;) 5%以上の坂が緩いという解釈は、私の辞書にない。

 この時点で、口は何も受け付けなくなってきていた。ウイダインゼリーを流し込んだ後は何も欲しくなくなった。でも、ハンガーノックは怖いし、おにぎりひとつでも食べなきゃと無理矢理口に入れるが、半分で食べられなくなった。あと140kmあまり。ハンガーノックになる前にゴールできるだろうか?

 コンビニのカベにもたれて、少し目を閉じて体を休め、伊賀を目指して走り出す。


28日12:05 左折してR25で伊賀を目指す

 R1から伊賀方面のR25に「新所」交差点を曲がった途端に、強烈な向かい風。そして激坂が始まる。心が折れそうになった。


28日12:09 R25に入ってすぐの所。加太川が流れ、関西本線の鉄橋がある

 R25に入ってしばらくすると、ダートの上りが現れた。ドイツ人ライダーは乗って上っていったが、私は素直に自転車を降りて押した。もうパンクはできないッスからね(^^:


28日12:31 加太(かぶと)付近の鉄橋

 加太付近がキツイ坂だった。

 距離的にもう少しでピークという所で、足を着き、ガードレールに寄りかかって目を閉じる。坂の辛さと眠気の両方で、もうヘロヘロになっていた。

 時間を考えると、休んでいる場合ではなかった。しかし、このきつい坂を上っているときに、泉佐野へ帰還できる気がしなくなっていた。永久にこの山の中から出れないんじゃないか? そんな妄想が頭に渦巻いてきた。

 ただし、DNFする気はなかった。沼津600の悔しさは2度とごめんだ。タイムオーバーでもいいじゃないか。とにかく最後まで走り抜こう。それで間に合わなければ仕方ない。そう開き直ることで、気持ちが少し楽になった。

 輪行袋を持たないで走ると、DNFする可能性が格段に落ちるのは確かだ。


28日12:49 伊賀市突入

 伊賀インター付近で少しだけミスコースした。特に交差点名があるわけではなかったので、県道を柘植駅の方へ上ってしまった。おかしいと気が付き、バックポケットに入れてあったコマ図を確認したので、大ケガにならずに済んだ。

 伊賀インターからは下りで、伊賀上野あたりまでは緩いアップダウンだったかな。何回か横になったし、頭はもうろうとしていて、よく覚えてないぞ(^^:
 
 PC5から30kmほど走ったので、右折ポイントの「農人町」交差点にあったコンビニに吸収される。唐揚げ棒は何とか食べられたが、おにぎりが半分というのは、PC5と一緒だった。

 あと120km。この先、自分がどうなるか想像できない。でも、走り出すしかない。

 農人町交差点を右折すると、雰囲気のある町並みになった。この時はまったく思い出せなかったのだが、曲がった直後に芭蕉生家があり、次の左折ポイントの右には伊賀上野城跡があった。その左折ポイントの名も「西大手」と城下町を連想されるものにも関わらず、ぼ~っとしながら通り過ぎてしまった。

 R25に入ってからは余裕がまったくなく、写真もほとんど撮れなかった。

 「八幡」交差点を右折すると、道は国道とは思えないほど心細くなる。見慣れた逆おにぎりの国道の標識はなく、ガードレールにシールみたいなのが貼ってあるだけだったりして、不安だった。

 この細い道が治田川と平行するあたりで、「最後の眠るための休憩」と自分に言い聞かせ、冷たかったが石のベンチに横になった。睡魔は相変わらず収まっていなかったのだ。

 20分ほど横になっただろうか。もし眠り込んでタイムオーバーになっても後悔しない決意だったが、一瞬たりとも意識を失うことはできなかった。くそ~、これでうまく眠れることができれば、もう少し速く走れることができるんだがなぁ・・・。

 結局、一睡もしないまま走り続けることになった。


28日14:33 五月橋で名張川を渡る

 五月橋からまたキツイ上りが始まった。


28日14:35 いよいよ奈良県!

 奈良県に入り、しばらく上ったところで後続ライダーにパスされる。その直後、雨がポツポツと降り出した。とりあえずのピークの中峰の手前だった。山沿いだけかな。本降りにならないことを祈りながら、サドルバッグにレインカバーを付ける。ウインドブレーカーは、レインウエア兼用なのでそのままで大丈夫だ。

 いったん下って、山添村からまた上りが始まる。PC6まであと10km。これがスタッフが言っていた「緩い上り」だが、とんでもないッスよ。上っても上っても、先に上りがある。それもまっすぐ。500km近く走った足にはこたえた。長野600のときの御殿場の上りより、距離は短いが、傾斜はきつかった気がする。精神的にも堪えた。

 山添村には綺麗な公園があり、寝床にぴったりのベンチもあった。しまった。ここで寝れば良かった。でも、さすがにもう寝ている時間はない。とにかくゴールするために走るんだ。

 名阪道路の脇を上り続け、PC6手前で少し迷い、看板は見えているのだが「ファミリーマート針トラックステーション店」へどうやって入っていいのか分からず(自転車で来ることは想定されていないのか?)、苦労しながらPC6へとたどり着いた。


28日14:35 PC6到着

 ◆PC6(ファミリーマート針トラックステーション店=奈良県奈良市都祁白石町)まで
    時間   午後4時2分 貯金1時間26分
    距離   523.88km
    平均時速 21.8km/h
    経過時間 33時間2分
    グロス時速 15.9km/h



 まみぞーさん夫妻、ドイツ人ライダーほか何人かのブルベライダーがそこにはいた。「そこの温泉に入ってきたよ~」なんて余裕のライダーもいて、その方の笑顔を見ていたら「まだ間に合う」と安心した。

 「この先は下るだけですよね」。少し、いやだいぶ違うが、まあ、キツイ上りも終わったしそんなものだという安堵感が話をしていて漂う。貯金が1時間と少しで足りるかどうかは、もう「神のみぞ知る」だ。

 ここでの補給は朝バナナとコーラ。これで残り80kmを乗り切ろう。

 温泉ライダーさんと一緒に出発した形になったのだが、走り出してすぐ寒さを感じたので、ストップしてウインドブレーカーをもう1枚重ね着した。ずっと曇りで、雨も降ったり止んだりなので、昼間も気温が上がらない。寒がりなので、防寒対策は人一倍持ってきているのだ(^^:

 ついでに、大阪市内のナイトランに備えてライトの電池交換も行う。


28日16:52 天理ダム

 PC6を出てからは少し上り、天理ゴルフ倶楽部付近から豪快な下りとなる。

 下っている途中、「岡田神具装束作業所」の横の旧道を入る。狭い道を走ると住宅街となり、やがて町に出る。

 出たところは「天理教本部」前。でけぇな。思わず目を奪われた。

 道は相変わらずR25。市街地に入ると国道らしくなるが、この道がまさかあんな頼りない区間があるなんて、ブルベを走ってないと分からないだろうね。

 天理駅を過ぎるあたりから渋滞が始まっていた。時間がないのにまいったな。

 嘉幡町をやっとのことで右折し、R24をしばらく走った後、横田町を左折してR25に復帰する。


28日17:44 法隆寺の入口

 相変わらず渋滞している狭い道をひた走ると、やっと法隆寺前に到着した。路肩はほとんどなく、バス停があったのでそこにストップし、小休止。バス停だからといっても、もう寝ないッスよ(^^: 「法隆寺に自転車で行ったぞ」と修学旅行で行った子供たちに自慢したかったが、反対側だし時間もなかったので、入口の写真を撮るだけで諦めた。

 あと60km。3時間で行けるとすれば、午後9時ごろのゴールとなる。リミットは午後11時。ようやく先が見えてきたか。

 王寺駅近くでも渋滞は続く。ちょっとイヤになって川沿いでまた小休止。すると、ドイツ人ライダーが駆け抜けていった。このあたりで完全に暗くなり、ブルベで2度目の夜を迎える。

 本町1丁目を右折した後のR25は、路肩も狭く道幅も狭い道だった。そこを車がバンバン走る。R246も中原街道も走り慣れているので怖くないが、ここは初めて走る道。おまけに夜。さらに路肩に急に歩道が始まったりしている。やばい。気合いを入れ直さないと危険だ。

 自販機のある商店前で、また休憩。ここで態勢を整える。最後の最後に事故なんて、イヤだ。

 慎重に走り始める。だが、車が勝手によけてくれるだろうことを信じて、後ろはそれほど気にしない。スピードは30km/h前後。まだ回せるぞ。

 緩やかな上りの先が県境だったか。「大阪府柏原市」の標識を通り過ぎる。やっと大阪に帰ってきたよ\(^▽^)/

 河内国分で憎たらしいR25に別れを告げ、土師の里からはR170に入る。すると緩い上りが始まった。でも、あと50km! いつものジテツープラス10kmだ。頑張れ!

 相変わらず道幅は狭く、信号ストップも多い。頑張れば午後8時台に帰れるのでは、という希望はもろくも崩れる。だが、午後11時にはメカトラがなければ間に合う。安心の度合いが上がった(^_^)

 途中のコンビニでドイツ人ライダーがまた補給していた。このドイツ人ライダーは、羨ましいぐらいよく食べ、よく出す(笑)人だった。PC以外に、多数のコンビニでストップしており、何度も手を振りあう仲となった。

 私も川西付近のコンビニで最後の補給をした。といっても、何も食べられないので飲料だけ。休んでいたら、まみぞーさんご夫妻が通り過ぎていった。

 河内長野駅にぶつかった所で右方向へ行く。駅前で信号待ちしていると、威勢のいい声が聞こえてきた。何だろう?

 駅前からの坂を上っていくと・・・


28日20:04 河内長野のだんじり

 だんじりがいた。ちょうど左折すべき「西代町」交差点に、で~んと・・・。

 端っこの空いているスペースを追い抜こうとすると、だんじりが急に走り出したりして、なかなか追い抜くことができない。雨も少し強くなってきた。後続のライダーの方も追いついてきたが、追い抜けないのは同じ。もっと余裕があれば、こういう光景に出くわして良かったと思うのだろうが、このときばかりは焦った。

 歩道付近で様子を伺いながら、スキを突いてようやくだんじりから脱出。だが、キューシートにある「工業団地前」交差点からひとつ前からR170新道(外環状線)に出てしまったようだった。

 あと30km。ゴールは午後9時台か。

 この外環状線も、アップダウンが続く道だった。最後まで楽はさせてくれないコースだねぇ。

 だんじりの所で一緒になった方の後ろを走っていたが、2つめの信号でもうちぎれてしまった。この方もほとんどのPCでお会いした方なのだが、あんなにクルクル回っているのに、どうして私と同じようなペースなんだろう? 不思議だなぁ。

 キツイ上りと豪快な下りが延々と続く。車道は車が凄いスピードで走り抜けていく。深夜のR246をアップダウンをもっときつくした感じの道だった。

 それにしても、この道って自転車が走っていい道なんだろうか。何だか高速道路みたいな感じがしたぞ。路肩も狭いし、側道の合流も怖いし、走っていて大いに疑問だった。もう1回走れと言われれば、「う~ん」と言わざるを得ないような道だった。

 そいつは急に現れた。大阪名物「ワンワンパンチ」。すっかり忘れていたよ、放し飼いの犬がいることを。

 ゆるい上りの所だったか。「ワンワンワン!!!」といきなり吠えて、追いかけてきた。普通は少し追いかけてきたら諦めるものだが、こいつ全然諦めずどこまでも追いかけてくる。自分の陣地が広いんだろうね。おかげで上りだったが、思わぬスピードが出たッス(^^:

 「ワンワンパンチ」から逃げ切ってほっとしていたのもつかの間、今度は舗装の悪い下りでクイックに付けているライトがガタガタ言い始めた。EL520を落っことすと痛い。空き地があったのでストップして調べると、チャリンと何かが落ちた。何だろうと地面にライトを当てて探し始めると、「ワンワンワン!!!」。うわっ! またかよ。今度は足を着いている状態だし、逃げられない。やべぇ! 

 今度の犬は繋がれていた。ほっ・・・。でも、鎖を引きちぎらんばかりの勢いで吠えまくっている。しばらく探したが、あまりにうるさいので諦めて走り出した。後で調べると、ブラケットのネジが取れていた。

 さて、ゴールまではもうひと踏ん張り。

 信号で追いついた、名古屋から来たというライダーとゴールを目指す。

 生きた心地がしなかった外環状線は「上瓦屋 」で終わり、ほっとしながらそのまま直進する。やっと平坦だよ(^^:

 懐かしきりんくうタウン駅をくぐる。ついに帰ってきた。600kmを走りきったぞ。

 ゴールへは名古屋の方に先導してもらい、小雨の中を同時にゴール。ぎりぎり午後9時台だった。


28日21:54 ゴール

 ◆ゴール(大阪府泉佐野市りんくう公園)まで
    時間   午後9時54分 貯金1時間6分
    距離   615km
    平均時速 21.7km/h
    走行時間 28時間17分
    経過時間 38時間54分
    グロス時速 15.8km/h

エピローグへ続きます

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