お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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※青山美智子(1970年愛知県生まれ。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務の後、出版社で雑誌編集者をしながら執筆活動に入る。2017年「木曜日にはココアを」で小説家デビュー。同作は第1回未来屋小説大賞受賞、第1回宮崎本大賞受賞。21年「猫のお告げの中で」で第13回天竜文学賞受賞。同年「お探し物は図書館で」が本屋大賞第2位。22年「赤と青のエスキース」が本屋大賞第2位。23年「月の立つ林で」が本屋大賞第5位)



●誰でもええかっこしたいよねぇ

 小さな公園の隅っこにポツンとある、乗るだけのカバのアニマルライド。塗料は剥げまくり、大きな瞳の黒目もところどころ白くなって何だか涙目。なのに口はふにゃっと笑っていてなにやらけなげ。実はこのカバは人呼んで「リカバリー・カバヒコ」。自分の治したいところと同じところを触ると回復(リカバリー)するという。22年〜23年『小説宝石』掲載を書籍化。本屋大賞ノミネート。第7回未来屋小説大賞第2位。

 誰でもええかっこしたいよねぇ。そんな思いが逆にどんどん深みに入り、「病状」は悪化して抜け出せなくなる。でもそれを救ったのは人の温かい言葉。そして何でも聞いてくれる「カバヒコ」。

 登場人物が交差しながらの5つの物語。どれも魅力的ないい作品だけど、最終話が秀逸。涙がじんわり出た。

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