お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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<その3>から続きます
ルートマップ(PDFファイルです。拡大表示ができます)

 本栖湖の絶景ポイントは、平日とあって人は少ない。車が2~3台とバイクが1台止まっているだけだった。

 本栖湖は1周してみようと思っていたので、反時計回りに走り出すが通行止め。今日2回目だ。止まったところにちょうどレストランがあった。その店先の自販機で水分補給をする。登ることに必死ですっかり忘れていたが、口の中は乾ききっていた。よくここまでもったもんだ。

 しばらく休んで時計回りに発進する。車も少なく、静かな湖畔を富士山をバックに走る。気持ちいいねぇ。

 やがて本栖の交差点。左折して精進湖へ向かう。

 精進湖は小さなトンネルの先にあった。


精進湖の富士ビュースポットより

 湖の北側にホテルなどがあり、そこからの眺めが絶景だった。富士と桜と湖。でかいレンズをつけたカメラを持ったおじさんが数人、シャッターを盛んに切っていた。

 精進湖は小さな湖。あっという間に1周し、再びR139を走る。車の通行量が多くなってきた。トラックも多い。なんだかやだな~と思いつつ走っていると、「西湖は左」という標識。今まで走っていたのが、富士パノラマライン。左折すると湖北ビューライン(県道21、河口湖上九一色線)となる。

 この道は天国だった。車なんていやしない。静かな静かな山の道。おまけに湖まで下り坂。一気に下り降りると西湖があった。



西湖はとても静かな湖でした


 静かな湖畔の道を走り、西湖を半周。精進湖同様、西湖も富士山のビューポイントにホテルや旅館があり、おじさんたちが写真を撮っていた。青空が広がり、風もなくのどかな日。そして満開の桜と富士山。来て良かった。

 少し分かりづらい交差点から次の目的地の河口湖を目指す。トンネルを過ぎると眼下に河口湖が広がる。そして急な下り坂。反対からは行きたくない道だ。

 河口湖はにぎやかだった。「ほうとう」「ほうとう」「ほうとう」と道の両側にのぼりがガンガン立ち、レストランがズラリと並ぶ。観光客も多い。ここに来てやっと人里に降りてきたという感じがした。

 まだお昼前だったが、さっきから腹はグーグー鳴っている。しかし、口は欲しくない。食べれそうで、食べたくないって感じ。もう少し走ろうか。

 河口湖からは富士山のすそ野の方までよく見える。富士山はデカい。そして美しい。方向的に常に背中に富士山があるので、何度も何度も振り返りながら走る。次に来るときは逆方向からだな。



河口湖から富士山を望む。すそ野までよく見える

 湖北ビューラインを走り続け、河口湖を半周。河口湖大橋までたどり着いた。ここまでで77.4km。時間は午前11時56分。平均時速は17.3km。本栖湖までの登りで平均が15.4kmまで落ちていたのを、少しだけアップさせた。しかし、観光半分なので、それほど伸びない。


河口湖大橋。自転車は通れない


 河口湖から5つめの湖の山中湖までは約10キロ。ここが一番離れている。富士急の河口湖駅から富士急に沿って走る。


富士急ハイランド

 富士急ハイランドを通り過ぎ、富士吉田駅の先を右折しR139に向かう。ここの道が激坂だった。真正面にでっかく見える富士山に向かって登り続ける。本栖湖から河口湖までは多少の登りはあったが、下り基調だった。しかし、この激坂を登った後、R139に出てからも緩やかな登りが続く。

 このあたりから、足の裏のクリートのあたりが痛くなってきた。ペダルの回し方が悪いのだろうか。しびれるような感じになってきて、終いには痛くてペダルも踏み込めなくなってきた。忍野八海にも寄ろうかと計画していたが、これ以上走れる状態じゃない。最後の気力を振り絞って、道の駅富士吉田まで走り、両足をクリートから開放させた。

 外しても、しばらくは歩くこともできない状態だった。痛みが引くのを待ってようやく歩き出し、ベンチに座り込んだ。ペダリングに問題があるのか、安物のシューズに問題があるのか。う~ん。

 時間は午後12時39分。距離は87.33キロ。平均時速は17.4キロ。とにかくここで大休憩にしよう。

 娘たちへのおみやげに「フジちゃん」のストラップを買い、軽食コーナーで山菜そばを食べる。そばよりうどんの岡山県人なのだが、ここのそばは結構おいしかった。

 道の駅のそばに富士レーダードームがあった。有料だったので入らず、写真だけ撮る。富士山頂にあった富士山レーダーが、35年に渡るその役目を終え、ここに展示されているそうだ。詳しくはこちらをどうぞ。


道の駅富士吉田の富士レーダードーム

 さて、痛みも引いたので、わき水をボトルに入れて出発する。次から次へこのわき水を汲みに人が来ていたが、飲んでみてもおいしいとは感じなかった。5カ所ぐらいから流れ出していて、一番端っこは500ml専用なんて書かれていた。有名なんでしょうか。私にとっては150円が助かる程度のものでしかないんですけどね。

 相変わらず緩い登りが続く。車の通行量も多く渋滞気味だった。

 工事中の交差点を過ぎ、ようやく山中湖が見えてきた。午後1時55分。距離93.28キロ。平均時速17.3キロ。

 「路肩狭い。ないに等しいじゃん。こりゃ困った」。そう思って右手をみたら舗装された道が湖のそばにあった。走っていいのかな。走っていいよね。走ってたら「山中湖サイクリングロード」とあった。ひと安心。これで車を気にしないで走れる。

 しかし、このあたりは10メートルごとに亀裂が入っている。走りにくいことこの上ない。このままだったらやだな。しかし、しばらく走ると綺麗な舗装に変わった。快適快適。

 山中湖から見る富士山が一番大きい。迫力たっぷりなのだが、上の方はこのころには霞んできた。雲も増え始め、目をこらさないとよく見えない。


山中湖。サイクリングロードと富士山。ちょっと雲がかかり、綺麗には見えませんでした


 地図によるとサイクリングロードは山中湖を1周している。しかし、この日3度目の「通行止め」にぶつかった。「この先行き止まり」とある。行ってみて逃げ道がないのも辛いので、一般道へ出る。いきなり登り坂。こっちも辛かった。



平野の交差点。道志道への入り口


 道志道への入り口、平野交差点到着が午後2時24分。距離99.5km。平均時速17.3km。さあ、最後の登りだ(とこのときは思った)。山伏峠へゆっくりゆっくり登って行く。



山伏峠バス停

 20分後に山伏峠到着。約4キロの登りだった。平均時速は17.3km。え、登り始めと一緒じゃん。そんなスピードで登れるわけないんだけど。まあ、いいや。後は30キロ下るだけだ(とこのときは思った)。

 何で登りがあるんだよ。おかしいよ。峠は越えたはずだよ。そう思っても仕方ない。たまにある登り坂を必死に登り、そして下って、ようやく道の駅どうしにたどり着く。午後3時6分。距離112.46km。平均時速17.9km。スピードはそんなにアップしていない。


道の駅どうし

 ここでソフトクリームを食べて小休止。午後6時ごろには帰れるかな。


神奈川まで帰ってきたぞ

 道の駅どうしからも下り基調なのだが、登りも相変わらず出現する。そしてようやく山梨県に分かれを告げ、神奈川県に入る。「ここまで帰ってきたぞ~」。喜びもつかの間。勾配9%の坂が出迎えてくれた。

 このころから右足の裏のクリート部分に接触している部分がどうしようもなく痛み出してきた。たまらずクリートを外し、ペダルのフラットで走ることにした。片側フラットのペダルにして助かった。

 道はどういうわけか、また山の方へと続いていく。激坂だ。おかしい。かなり下ってきているのに、また峠みたいな坂があるわけない。止まって携帯のGPSで位置を確認していると、おばさん二人が乗った車が近づいてくる。
「ここはどこかしら? 20号線はどうやって行ったらいいんですか?」
「私も知りたいんです! 今、GPSで調べてるんですけど、この下の交差点に20号線は左ってありましたよ」
「あら、やっぱりそうなのね」
おばさんたち、Uターンして行きました。

 GPSで確認すると正しい道志道らしい。ビンディングペダルなのにフラットで激坂を登る。道からはセンターラインが消えて、周囲は渓谷の雰囲気となる。不安だが進むしかない。しかし、長いな、この道は。道の駅からあっという間に青山交差点と思っていたのに。

 アップダウンを何度も越え、青山の交差点が見えたときは嬉しかった。ようやく見慣れた風景のところまで帰ってきたよ、はぁ。足の裏はしびれ、もうヘロヘロ。自転車から降りても痛みは引かず、しばらく立ちつくして痛みが去るのを待つ。午後4時55分。距離142.83km。平均時速18.8km。
 


青山の交差点


 青山交差点を左折し、三ケ木の交差点を右折して津久井湖を通り抜け橋本経由で境川へ出る。

 160キロ地点は境川中村橋。せめて平均時速20キロにはしたいと頑張ったが、19.1km。走行時間は8時間20分54秒。時間は午後6時で、実際にかかった時間は約12時間。ホノルルセンチュリーライドでもゴールは1時間前にクローズされている。無念・・・。

 だんだんと暗くなる境川サイクリングロード。勝手知ったる道なので、真っ暗になっても気にはならない。大和橋到着が午後6時35分ごろ。距離は174.88km。平均時速19.0km。走行時間は9時間10分12秒で、実際にかかった時間は12時間半ぐらい。いや~、疲れた。足腰はぼろぼろだ。そのまま近所のヨーカドーに行って、ビールを大量に買い込み帰宅。乾きに乾いたノドを目一杯潤し続けたことは言うまでもない。

 サッカー観戦&サイクリング。最初は片道18kmの三ツ沢までのかわいいものが、なんと174km先の甲府まで伸びた(片道だけですが)。次はどうしようか。7月の清水戦も行ってみようかな。 片道約140kmと遠回りした甲府よりは近いぞ。

 って、もう清水なんか通り過ぎてこんなに走っている人がいる!!

 ※終わりです。長々と駄文におつきあい頂きありがとうございました。

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