「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

雲海抜けて十勝岳に立つ

2013-06-28 21:00:42 | 十勝連峰

                              下山後、上富良野から望む十勝連峰の山並

■2013年6月23日(日) 十勝岳(2077m)の登山記録

午前8時すぎ、すでに満車の望岳台・登山口(標高930m)。

イワヒバリが高鳴き、

濡れたエゾイソツツジやメアカンキンバイに癒される。

白いベールの中を行くものの、日差しは明るく温かく・・・

きっと晴れると確信。

標高1500mを越えたあたりで、雲海を抜けた。

エゾイソツツジ

 

メアカンキンバイ

 

雲海を抜ける

 

雲の上の旭岳

 

目指す十勝岳の山頂

 

山頂は大勢の登山者で賑わう。

十勝連峰・富良野岳方向、表大雪の旭岳やトムラウシ方向とも絶景。

冷えた体に強めの風が少々つらいも、一時間ほど見とれてしまった。

 

下山時は雪渓を駆け抜ける。

イワヒバリ高鳴く下界は、さわやかな青空に包まれていた。

山頂から美瑛岳を望む。背後に旭岳やトムラウシ山

 

山頂から富良野岳を望む

 

イワヒバリ

 

■登山記録

08時30分: 望岳台から入山

09時30分:避難小屋

10時20分:雲をぬける

10時35分:1700m地点

11時35分:山頂

12時30分:下山開始

14時45分:登山口に戻る

 

■温泉: 白銀荘 600円

 

■過去の登山記録

 2007年8月19日 望岳台~十勝岳~美瑛岳~十勝岳


藻岩山のエゾハルゼミ

2013-06-16 16:54:35 | 藻岩山

蝉時雨の大合唱が降り注ぐ初夏の藻岩山。

おそらく数百人が登っていた。本日は満員盛況。

先日、新聞のコラムで昆虫学者がエゾハルゼミについて書いていた。

「氷河期に日本列島にやってきて、温暖化で本州では高地だけに残り、北海道では平地の森で生息」とのこと。

なかなかドラマに満ちたセミなんですね。

体長3センチあるかどうかの小さなセミで、けたたましい大合唱の割には、目につかない。

頂上の梢でようやく見つけた。しかも3匹一緒に。

観察の結果、雄2匹・雌1匹と推定する。

氷河期から続く遺伝子を残す生存競争・・・

エゾハルゼミが3匹

 

6月中旬に登ることは稀のためか、初めてオオヤマオダマキが咲いていることに気づく。

大柄だが、控えめな風情。

大勢の登山者に気づかれることもなく、そっと咲いていた。

オオヤマオダマキ

オオヤマオダマキ

 


ヨコスト湿原のシロスミレ

2013-06-16 13:59:06 | 自然公園/原野/海浜

                                 センダイハギが夏を告げるヨコスト湿原

2013年6月15日 ヨコスト湿原(白老町社台):

 

午前中は雨模様なので、山はあきらめ、花旅へ。

白老町の海岸線に残るヨコスト湿原に咲くシロスミレが見たい。

5月末が見ごろらしく、はたして咲いているかしらと一抹の不安も。

センダイハギが黄色い絨毯を敷きつめ、湿地に初夏の風が吹く。

目を皿のようにして探したところ、

ぽっと浮き立つように、白い花弁が優しく微笑んだ。

一時間ほど歩いて4株と出会う。

感謝。

シロスミレ  思っていたより小さくて可憐な花でした

 

ハマエンドウ

ヒオウギアヤメ

エゾイソツツジ

ツバメ  


残雪の旭岳

2013-06-15 18:55:53 | 表大雪

                               東川町から望む表大雪の連なり                            

 

2013年6月9日 大雪山・旭岳:

ほぼ夏道で登られると聞いて、旭岳へ。午前6時半に着いたら、ロープウェイの始発は8時だった!

駅裏に広がるエゾノリュウキンカとミズバショウを眺めながら、おにぎりを頬張る。

眩しい朝日に包まれて、清々しい空気もおいしい。

 

ロープウェイに乗って、望む若葉の森と白い大雪山。

柔らかくて躍動感のある光景。 紅葉時に勝る素敵なシーンだと思う。

・・・客は少ない。

森の湿原  エゾノリュウキンカとミズバショウが咲く。 正面に旭岳

 

ロープウェイから望む森と大雪山系

 

ロープウェイ駅から姿見の池までは、一面の雪の原。 池も眠っていた。

稜線は、ほぼ夏道。ところどころの残雪も、粘性があって登りやすい。

快晴。空は澄みきり、十勝岳連峰、遠くは芦別岳・夕張岳、さらに増毛連山までも、くっきりと浮かぶ。

旭岳

十勝岳から遠くは芦別、夕張岳も望む

 

ところどころに残雪も、おおむね夏道を行く

 

二時間ほどで山頂に。

トムラウシ山を頂点に裾広がる、残雪模様が特に美しくて、ほれぼれとする。

登山路は無風で、光も温かったが、頂上は冷たい風が吹き抜けて寒い。

着込んで、温かいスープを胃に流し込み

絶景の中で一時間を過ごす。

 

山頂

 

頂上から見たトムラウシ山(正面のピーク)

 

帰路は知らぬ間に夏道を外れて、残雪帯を滑るように駆け下りてしまった。

姿見の池まで1時間ほど。

ぐるりと姿見平を周回する。

神々の遊ぶ庭とは、このことか。

キバナシャクナゲ

 

ミネズオウ

擂鉢沼

 

■登山記録

8時10分:姿見駅

8時30分:姿見の池

9時10分:七合目

9時35分:八合目

9時55分:九合目

10時10分:頂上

11時10分:下山開始

12時10分:姿見の池~周回

12時50分:姿見駅

 

■旭岳の登山歴


花の回廊 浦臼山~樺戸山

2013-06-10 22:08:45 | 増毛・樺戸の山々

                                 浦臼町から望む樺戸山地

2013年6月8日:

8年ぶりに、樺戸山地の浦臼山(718m)から樺戸山(903m)までを歩く。

狙いは、屏風状に連なる尾根から空知の水田地帯を望み、咲き競う花を眺めること。

真夏並みの熱波で、少々つらかったが、花の種類が多くて、わくわくした。

北海道ではあり見かけないマルバスミレやスミレを見つけて、どきどき。

タチツボスミレ

 

エゾワサビ

 

マルバスミレ  白い花弁に紫の墨流しが可憐・・・初めての対面

マルバスミレ

 

カタクリ

 

浦臼山の山頂から行く手を望む  左が樺戸山、右が隅根尻山

 

水を湛えた空知の田園地帯を望む

 

尾根筋で見つけたスミレ

 

浦臼山から樺戸山までの尾根筋は、いくつかのピークのアップダウンがあり、少々長い。

やや崩落した崖沿いの登山路、背丈を越える濃い笹藪も何か所かあって難儀した。

後続の夫婦2組は途中で引き返す。

青空に浮かぶピンネシリと待根山。

白く輝く増毛連山・暑寒別岳。

シラネアオイやチシマザクラに癒されて樺戸山に。

この先、隅根尻山に続く縦走路は濃い笹に包まれていた。

チシマザクラ

 

隅根尻山(左)と、ピンネシリ山~待根山(右) その右奥に白く輝く暑寒別岳

 

ピンネシリ山~待根山(左) 右奥に白く輝く暑寒別岳

 

樺戸山の山頂から望む隅根尻山

 

■登山記録

07:45 浦臼登山口から入山

09:10 浦臼山・山頂

11:05 樺戸山・山頂

11:25 樺戸山 出発

12:45 浦臼山

14:00 登山口に戻る

 

■過去の登山歴

2005年5月29日

浦臼山~樺戸山~隅根尻山