「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

もみじ

2006-10-30 20:59:58 | 藻岩山
【写真:藻岩山の落ち葉】

「もみじ」は赤くて当たり前。
黄色の「もみじ」も多い。
葉の先だけ赤くなる「マニュキュアもみじ」も。
爪先から染まるもみじは、゛予想外゛に多い。
山登りをするようになって気づいたけれど。
なんでかな?

黄葉の藻岩山

2006-10-29 20:23:32 | 藻岩山
【写真:黄葉のトンネル】

昨日の道新に「黒松内ブナ林の黄葉見ごろ」とあった。
どうしようか悩んだが、今日は「のんびり」を選ぶ。
自宅近くの喫茶店でコーヒーを楽しんでから、黄金色が深まった藻岩山に。
中腹より上はハゲ山になってしまったが、山麓の黄葉はピークだ。
特に慈啓会登山口から通称「台座跡」までが、黄金色のトンネルに。
香り立つ落ち葉の匂いも心地よい。なんども深呼吸。
すがすがしい。

          
【写真:黄葉、緑も】  【写真:黄金色に輝く森】   【写真:もみじ】

快晴の山頂からは、周辺の山々がくっきりと迫ってきた。
きのう登った支笏湖のイチャンコッペ山の反射板を肉眼で確認。
三つコブの大きな山容だった。
 【写真:イチャンコッペ山(左)恵庭岳(右)】

黄葉のトンネルを下山しながら、
この山はたいしたものだと、反芻。
実に楽しかった。
帰宅してビール飲みながらデジカメ写真を整理していたら
寝てしまった。

※11時05分入山、12時20分山頂。

支笏湖周辺の山々を大展望 イチャンコッペ山

2006-10-28 20:51:09 | 支笏湖周辺の山々
【写真:8合目から見た支笏湖】

今週も出張と宴会が続き、昨日は21時に寝てしまう。
たっぷり寝たので目覚めがいい。おまけに予想外の快晴。
イチャンコッペ山を目指す。支笏湖畔の夏山の中で、もっとも
札幌に近い。
9時55分に入山。小春日和、晩秋の陽射しが暖かい!
登り初めから、支笏湖を囲む山々の展望がすばらしい。
風不死岳、恵庭岳、紋別岳・・・
  
【写真:風不死岳】     【写真:恵庭岳】     【写真:紋別岳】

登山口から頂上まで、濃い笹がきれいに刈られていた。
山を愛する人たちの顔と物語が浮かぶような山行きだった。
 【写真:笹が刈られた登山路】

11時25分:反射板(8合目)
支笏湖の大展望に加え、札幌市内の遠望も。藻岩山とJRタワーもくっきり。

11時45分:山頂(828.9m)
【写真:山頂】

出会った登山者は4組8人だった。
紅葉は終わっていたが、
麓に残るモミジの紅と黄が最後の輝きを放っていた。
丸駒温泉で汗を流して恵庭渓谷経由で札幌に戻る。






黄葉の森 藻岩山 ゜紅゛ もアクセント

2006-10-22 17:00:53 | 藻岩山
日曜の早朝。2時間ほど出勤して、たまっていた仕事を片付ける。
昨日の札幌岳では紅葉は遠望のみ。少し満ち足りず。
紅葉・黄葉の中を歩きたい・・・ということで、日に日に秋が深まる藻岩山へ。
11時15分に入山。大勢の人が行き交っている。
この山は黄葉の山で、今が見ごろ。
今年は「紅」も例年になくアクセントを添えている。
曇天ながら心休まる山行き。

    
【写真:落ち葉ロード】  【写真:黄葉の森】     【写真:紅葉も】

帰路はあえてロープウェイで。
600円は高いが、
もこもことした広葉樹の魅力は俯瞰すると、よくわかる。
春もみじ、秋もみじの2回だけ、下山はロープウェイと決めている。

で、ロープウェイの中で、学生時代からの友人、Tさんと会う。
5歳の長男を連れていた。
大学教授で結婚が遅かったので、ずいぶんと小さな子供だ。
楽しそう!雨が降ってきたので帰路はロープウェイにしたという。

人生の幸せもスローフードかな・・・

麓の喫茶店でコーヒー飲みながら昔話に花を咲かせた。


【写真:ロープウェイから】

紅葉の定山渓 札幌岳は晩秋

2006-10-21 22:03:30 | 札幌・小樽周辺の山々

【写真:札幌岳山頂から恵庭岳を望む】

きょうは寝坊。定山渓方向へ。


 【写真:小金湯温泉付近】

紅葉真っ盛りの低山・朝日岳にしようか、高山の札幌岳にしようかと、少々迷う。
結局、「運動」を選び高山へ。

10時25分:札幌岳登山口。車が10数台、僕が最終ハイカーだろう。
定山渓温泉は青空だったのに、こちらはどんよりとした曇り空。
谷川沿いの落ち葉ロードを行く。チラチラと白いものが舞い始める。
雪というより、霰のできそこないという感じ。
寒い。

    
【写真:登山口】     【写真:落ち葉ロード】      【写真:冷水沢】

11時25分:北海学園大学の冷水小屋に到着。無人で静か。
ここから急登。無意根山、中岳が近い。紅葉は終わっていて、晩秋の景観。
次々と下山者とすれ違う。最終的に25人ほどとすれ違う。
山頂は寒いらしくみんなぶあつく着込んでいる。
小学生がご丁寧に「頂上はチョー寒いですよ」と声をかけてくれた。

    
【写真:冷水小屋】    【写真:無意根山】     【写真:晩秋ダケカンバ】
  
12時30分:札幌岳山頂。5人組の男性が下山寸前。
曇り空ながら恵庭岳方向、札幌市方向、中山峠方向の景観は最高。
寒いは寒いが、先週の強風ニセコ・チセヌプリのほうがもっと寒かった・・・
凍えていた5人組もさっさと下山。僕1人の貸切になってしまう。
寂しいので、写真数枚撮って下山へ。冷水小屋から煙。人が語らっていた。

  
【写真:山頂1296m】  【写真:札幌市内方向】  【写真:恵庭岳方向】
  
14時30分:下山。紅葉の定山渓を散歩。某温泉宿で日帰り入浴しようとしたら
「16時まで」と断られてしまう。もっとアバウトで営業すればいいのに。
小金湯温泉で一風呂浴びて帰宅。



【写真:定山渓】

※過去の登山記録
02年10月12日



晩秋のニセコ沼めぐり 神仙沼~チセヌプリ~ニトヌプリ~大沼~大谷地<2>

2006-10-16 22:56:10 | 羊蹄・ニセコ周辺の山々
【写真:大沼とイワオヌプリ】

■10月14日(土) ニセコ沼めぐりの記録②
(神仙沼~チセヌプリ~ニトヌプリ~大沼~大谷地)

12時35分:ニトヌプリ山頂
13時25分:イワオヌプリとのコルが五色温泉と大沼の分岐になっている。
花期はエゾイソツツジの花園に違いない。また来たい場所。
 【写真:コルから振り返るとニトヌプリ】

13時40分:硫黄採掘跡を俯瞰する高台に到着。ワイスホルンを望む。
この谷は紅葉が紅葉が美しいらしいが・・・すでに時遅し。
 【写真:ワイスホルンと硫黄採掘跡】

ここを下りてゆくと、硫黄採掘跡の白い大地。
ロープが張られていて迷わないようになっている。ありがたい。
視界が悪いときは少々不安かもしれない。
イワオヌプリの葉を落としたダケケカンバが晩秋を告げている。
「初冬 残照ダケカンバ」は好きな風景だ。
      
【写真:イワオヌプリとコイワオヌプリ】        【残照ダケカンバ】

14時20分:大沼に到着。イワオヌプリが映えている。
もう少しで終着だと思うと、達成感がじわじわ。
少々歩くと大谷地に。かつての湿原が広大な笹原となっている。複雑な心境。
         【写真:大沼とイワオヌプリ】               【写真:大谷地】

15時:車をとめた大谷地の駐車場に到着。9時30分出発なので5時間30分。
ちょっと早すぎか?強風・寒風でのんびりできなかったのが残念。
紅葉は外れ!だったが、葉や雪をまとわない素顔のニセコを満喫できたと、
満足感もじわり。

予定より早くゴールしたので、1キロ先の神仙沼駐車場から、もう一度、
神仙沼へ。おびただしい観光客が訪れていた。斜光で黄金色に輝く湿原は
絵画のような世界
夕陽を背負いながら岩内経由で札幌に戻る。

    【写真:神仙沼の湿原】





晩秋のニセコ沼めぐり 神仙沼~チセヌプリ~ニトヌプリ~大沼~大谷地<1>

2006-10-15 19:02:49 | 羊蹄・ニセコ周辺の山々
【写真:神仙沼】

■10月14日(土)の登山記録①
神仙沼~チセヌプリ~ニトヌプリ~大沼~大谷地

紅葉に染まる前、ニセコ山系は葉を落としていた。
先週の異常低気圧で葉が吹き飛ばされたらしい。
近づく冬を予感させる晩秋のたたずまいだ。

9時30分:大谷地の駐車場から神仙沼へ向かう。快晴だが、強風で寒い。
9時45分:神仙沼 観光客と登山者で大賑わい。特に観光客が多い。
    
【写真:神仙沼/白樺山】   【写真:神仙沼/チセヌプリ】

登山路右手には日本海、そして泊原発。肉眼でわかるほど近い。
10時:長沼に着く。逆光でチセヌプリがまぶしい。
高度をあげると沼越しに積丹岳が見える。道はぬれていて滑りやすい。
    
【写真:長沼とチセヌプリ】    【写真:長沼と積丹岳】

10時25分:チセとシャクナゲの分岐に到着。先行者に「どっちへ」と聞かれる。
「チセからニト、大沼へ」と言うと「6時間ですねえ」との返答。
高度を上げてゆくと、シャクナゲ岳、目国内岳がくっきりと。
  
【写真:チセヌプリ分岐】   【写真:シャクナゲ岳 背後に目国内岳】

11時:チセヌプリ山頂に。平坦な頂きで小さな沼が二つあった。
日本海に加えて洞爺湖、昆布岳も望める。
しかし、かなりの強風。立ってはいられるが、寒いので5分といられない。
風速〇〇メートル?
登山者も休むまもなく下りてゆく。僕もさっさとニトヌプリ側に下山。
 【写真:平坦なチセの山頂 1134.5m】

ニトヌプリ側への下山路は岩の急斜面。強風で足元がおぼつかない。
このは風はちょっと危険かも・・・おまけに滑りやすい。慎重に、慎重に。
 【写真:めざすニトヌプリ 背後はニセコアンヌプリ】

11時50分:チセヌプリ下山し、バノラマラインの舗装道路に出る。
ここがチセとニトのコルになっていて、道路を渡るとニトの登山口。
 【写真:ニトに登りながら振り返ったチセヌプリ】

12時35分:ニトヌプリ山頂(1083m)に到着。イワオヌプリとニセコアンヌプリが
顔面に迫ってくる。日本海も一望。ここは絶景!!!
が、あいかわらずの強風。直ちにイワオヌプリとのコルめがけて下山開始。
              
【写真:イワオヌプリとニセコアンヌプリ】      【写真:岩内~泊村】







紅葉は何処? 定山渓~中山峠~ニセコ 沼めぐり

2006-10-14 21:35:57 | 羊蹄・ニセコ周辺の山々
【写真:神仙沼から見たチセヌプリ】

快晴。この秋一番の冷え込み。きょうはニセコへ。
小金湯温泉付近から山が色づく。
定山渓は、紅葉の見ごろ1歩手前。今度の土日は絶景に違いない。

 【写真:朝日岳(定山渓)】

中山峠の木々は葉を落とし、すでに晩秋のただずまい。
7日、8日の台風並みの低気圧で吹き飛ばされてしまったのだろう。

ひらひらと・・・ 
朝陽を浴びながら黄金色の葉が舞い落ちてゆく。
近しき人が静かに逝って1週間。
切なさと、感謝の気持ちと・・・涙腺が緩む。合掌。

           
【写真:中山峠から見た無意根山】     【写真:中山峠から見た羊蹄山】


ニセコは快晴ながら強風。
9時30分に神仙沼から入山。

黒岳から北海岳廻りでお鉢一周

2006-10-06 22:30:20 | 表大雪
【写真:白雲岳を背に北海岳を目指す登山者】

■10月1日 お鉢一周の登山記録
層雲峡ユースに宿泊。雪見を期待し、6時20分のロープウェイに乗る。
観光客で大混雑。雲海を抜け、青空を刻む黒岳が見えると大歓声。
雲にはロープゥエイの影が「ブロッケンの妖怪」として浮かぶ。
やはり早起きは得だ。
       
【写真:5合目から見た黒岳】   【写真:雲海と屏風岳】

7時に7合目の登山口から入山。途中、紅葉は終盤。逆光で色はよくわからない。
8時:黒岳山頂。お鉢を囲む山並みは軒並み冠雪。
初めて体感する大雪山・白銀の世界。
本当に来て良かった!
     
【写真:白雲岳~北海岳】【写真:北海岳~間宮岳】【写真:北鎮岳~陵雲岳】

黒岳から北海岳へ向かう途中、ウラシマツツジ、チングルマも
霜の花を咲かせていた。
  
【写真:ウラシマツツジ】  【写真:チングルマ】  【写真:霜柱】

9時50分:途中、雪を踏みしめながら北海岳山頂に。
一部の吹き溜まり以外は夏道で登山に支障は無かった。
北鎮岳などの山並み、見下ろすお鉢も雪化粧。
ここからピストンで黒岳に戻るつもりだったが、
あまりの絶景で、お鉢を廻ることにする。
ここで一緒になったツアー登山者も後に続く。
      
【写真:積雪】    【写真:北海岳山頂から見たお鉢】 【写真:白雲岳】

凛とした空気を感じながら、冠雪した山肌を行く。
眠っていた魂の野生が甦る。
旭岳、後旭岳を眼前に、幸せな気分が心の底からこみ上げてきた。

【写真:後旭岳~旭岳】


次第に雲が広がり、時おりガスに包まれながら稜線をゆく。
山の天気は変わりやすい。
間宮岳からの下りは硬い雪で歩きにくい。慎重に。
10時45分:間宮分岐
11時30分:中岳
11時45分:北鎮分岐 神戸から来た夫婦は前日16時30分ごろ、
銀泉台林道を車で下っている途中、ヒグマと遭遇したという。大喜びだった。

【写真:間宮分岐】

13時10分:再び黒岳山頂。下山中は、順光で紅葉も晩秋の輝き。

【写真:山腹の晩秋紅葉】

14時:黒岳7合目登山口に戻る。
3週間通った秋の大雪山歩きも終了。
技術のない僕にとって、大雪山は夏山納め。
すっきりと満足感。

※過去の登山歴
今回  黒岳~北海岳~間宮岳~中岳~北鎮分岐~黒岳
050924 黒岳~北海岳~白雲岳~赤岳~銀泉台
050806 旭岳~北海岳~北鎮岳~中岳分岐~裾合平
040904 旭岳~北海岳~黒岳






高原沼 ぐるり一周

2006-10-02 22:23:04 | 表大雪
【写真:高原沼】

■9月30日の高原沼一周の登山記録

明け方自宅を出て、10時発レイクサイド・シャトルバスに乗る
ヒグマセンターでレクチャー受けて、10時35分入山。
紅葉はまさに見ごろで、心ときめく。
 【写真:高原温泉の登山口】

11時15分:最初の沼となる土俵沼に着く。まずは感動!
来た道を振り返ると緑岳と白雲岳。
白雲岳は28日の降雪で雪化粧。

    
【写真:土俵沼】       【写真:白雲岳】

11時25分:滝見沼
いつもながら、しっとりとした風合いにうっとり。
 【写真:滝見沼】

11時30分:緑沼 
最初に出会う大きな沼で、登山者の食事が許されている。
高根ケ原、緑岳、白雲岳が一望できて、大感動。
ここから次第に嫌な雲が広がる。
 【写真:緑沼】

12時:エゾ沼
曇天でも紅葉が一段としっとり。
沼の奥から振り返ると緑岳。
  【緑岳とエゾ沼】
 
12時10分:式部沼
高根ケ原斜面の、盛り上がる紅葉に「うぁー」という歓声が沸きあがる。
とにかく唖然。
   
【写真:高根ケ原の紅葉】   【写真:式部沼】
    
12時20分:大学沼
僕のもっとも好きな沼。
鋭角な高根ケ原が沼に浮かび、大勢の登山者が憩う。
3年前には年賀状に。
 【写真:大学沼】

12時35分:高原沼
このコースの核心部分。
この日で3年連続の訪問。時期が深いだけに紅葉もディープ。
来て良かった。
過去2年はクマ対策でここで通行止め。
今回初めて、この一線を越える。対岸から見た高原沼も素敵だった。

  
【写真:高原沼】      【写真:ウラ?高原沼】

12時55分:三笠新道分岐
クマの楽園。高根ケ原に登る登山路だが、いつも立ち入り禁止。
初めてその全容を見る。監視員は女性だった。
 【写真:三笠新道分岐】

13時:空沼
雪解け時期だけ水をたたえるカラヌマ。
ちよっと不思議な空間だった。
 【写真:空沼】

13時50分:ヤンベ温泉
斜面から湯気が噴出している。いわゆる「地獄」現象。
手前が泥道。が、先日の「沼の平」のドロドロと較べれば、楽園。
 【写真:ヤンベ温泉】

14時20分:高原温泉 登山口に戻る。 15時が登山路の門限。

※過去の登山歴
05年9月25日 高原沼まで  (紅葉は遅れていた)
04年9月26日 高原沼まで  (紅葉は終盤)