「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

大雪山を行く 紅葉と初冠雪 旭岳~間宮岳~裾合平(3)

2009-09-14 21:14:31 | 表大雪
                 (写真: 中岳分岐から間宮岳を振り返る)

お鉢平を囲む外輪山の中岳分岐。振り向くと、緩やかな間宮岳のピークが青空に浮かぶ。

ここから裾合平にくだり、旭岳ロープウェイ・姿見駅を目指すことにする。

下山路の右手には冠雪した安足間岳。裾野の紅葉も映えて、コントラストが美しい。

眼下の裾合平は秋色に染まり始めている。ここは、冬から秋に時間が戻る下山ルート。


(写真: 冠雪したこ安足間岳)




(写真: 中央奥が裾合平)


天然の足湯、中岳温泉を過ぎると広大な裾合平に。おそらく大雪山で一番広大なチングルマのお花畑。抜けるのに30~40分もかかる。

裾合平から見る旭岳は座りの良い台形だ。見る位置で大きく変化する表情も面白い。

雲が厚くなって、光に元気が無くなったのが残念だ。

行き交う大勢の登山者が光りを待っていた。次の機会は斜光の早朝に歩いてみたいと思う。




(写真: 紅葉のチングルマと旭岳)




(写真: 紅葉が招く)



(写真: しっとりとした錦秋の衣)

裾合平を抜けると、姿見駅までは3キロほど。人の往来も多い。

しかし、その道はウラジロナナカマドのトンネルもあり、いかにもクマと出会いそうな感じ。

と思ったら、数日前のクマの糞を発見。大勢の人に踏まれて泥との区別は難しい。意外と近くに彼らは潜んでいる。

姿見駅周辺は、大勢の観光客でにぎわっていた。いつのまにか雲も散り、爆裂火口を抱える旭岳が青空に映えていた。


(写真: ロープウェイ駅近くから望む旭岳)


■登山記録
06時30分: 姿見駅から入山
08時05分: 山頂
09時05分: 間宮岳分岐
09時40分: 中岳分岐
10時20分: 中岳温泉(足湯につかる)
11時15分: 裾合平を抜ける
12時40分: 姿見駅に戻る


湧駒荘・日帰り温泉「神々の湯」 600円
老舗温泉宿の日帰り部門。疲れが癒される熱い源泉が良い。

※旭岳の登山歴
03年09月07日 姿見駅~旭岳山頂~間宮岳~中岳分岐~裾合平~姿見駅
04年08月28日 姿見駅~旭岳山頂~姿見駅
04年09月04日 姿見駅~旭岳山頂~北海岳~黒岳~黒岳ロープウェイ駅
04年09月12日 姿見駅~旭岳山頂~間宮岳~中岳分岐~裾合平~姿見駅
05年08月06日 姿見駅~旭岳山頂~北海岳~北鎮岳~中岳分岐~裾合平~姿見駅
08年10月05日 姿見駅~旭岳六合目から引き返す
09年09月12日 姿見駅~旭岳山頂~間宮岳~中岳分岐~裾合平~姿見駅