「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

きらきら輝く 定山渓の夕日岳

2007-10-31 22:29:37 | 札幌・小樽周辺の山々
10月28日(日)の登山記録:
起きたら快晴だった。この日も夕方から仕事。出遅れたが12時35分に定山渓神社から夕日岳に入山。周辺の紅葉は終盤で赤が茶色に。それでも、葉の散り具合は遅くボリュウム感がたっぶり。今秋は紅葉の当たり年だ。

入山すると、15人ほどの高齢者集団が下りてきた。しばらく進むと50人ほどが下りてきたのにはびっくり。ぼちぼち、夏靴を納める時期。シーズンを締めくくる紅葉と名湯が楽しめる人気の山だった。

山の空気は黄金色に輝いていた。風が吹くと、さらさらと木の葉が舞う。登山路もカタチさまざまな木の葉でにぎやかだ。かさかさと踏みしめる音も心地よい。きらめく空気を吸い込むと、甘すっぱい落ち葉の匂いに癒された。


13時15分、温泉街を見下ろす「見晴らし台」(480m)に。対面の朝日岳、定山渓天狗岳、小天狗岳、余市岳が、秋の引き締まった空を刻んでいた。13時40分に山頂(594m)に。ここは展望がなく、ピーク踏んだ満足感を頂いて、下山。

          温泉街と朝日岳

 定山渓天狗岳(左)と小天狗岳

過去の登山歴:
04年5月15日、04年10月10日


円山の紅葉 今年は綺麗

2007-10-30 22:51:12 | 円山
10月27日(土)の登山記録:
今月は何故か忙しくなって、久しぶりの山歩き。といっても、夕方から仕事があるので円山で我慢。公園の紅葉がとても、しっとり。カメラを携えた人たちが、あちこちに。
登山口の石仏も冬支度。参拝する人の優しさも伝わる。

山道も黄金色に染まり、頬を膨らませたシマリスも冬支度に忙しい。頂上まで30分の道すがら、五匹と出会う。今年の紅葉は綺麗だ。




山頂は大勢の家族連れでにぎわっていた。帰路は動物園側の路を利用したが、園内からジャズのライブ演奏が聞こえてきた。ジャズと紅葉のハーモニーが深い秋を告げていた。

大きな栗の木の下で

2007-10-13 00:12:36 | 鴨々川の自然
鴨々川が流れる護国神社に大きな栗の木がある。今朝歩いていると、おじさんが栗を拾っていた。年金も乏しく、貴重なごちそうとのこと。風が吹くとぽろっと落ちるので、じっと待っていると語る。川に落ちるので、長靴をはいていた。
よだれが出そうなホカホカの栗ご飯も、ちょっとほろ苦い。



三角山~大倉山~奥三角山の秋始まる

2007-10-08 21:56:53 | 三角山
札幌は昼前から青空が覗く。思い立って三角山へ。札幌市内の山もうっすらと秋色になってきた。奥三角山まで足を伸ばして、帰路は三角山りんごを買って帰ろう!
13時に入山。
13時25分、三角山の山頂。
14時に大倉山に。
山道には落ち葉が積もり、足音もかさかさとささやく。どんぐりや栗も落ちている。山ブドウの大きな葉も淡く色づき始め、都会の森でも秋が始まっていた。




14時45分、奥三角山。冬の直登ルートだと思っていた急斜面には踏み跡が。つまり、夏も登れたのだ。知らなかった。山頂にあった大きな「よこして山」という標識は撤去されて石が積まれていた。いろいろといわくのある山らしい。冬は大きく開けていた絶景も木の葉に隠れていた。


16時に下山。麓の林檎園で「旭」と「つがる」を買う。すっぱい「旭」は子供のころのリンゴの味だ。

武華山に登る

2007-10-07 22:52:00 | 北大雪
「稜線上から見たトムラウシ山」

10月6日の登山記録:
午前6時55分に最初の登山者として入山。僕の後続は若い男女。夏山シーズンも終盤を迎え、実に静かな山行きだ。
清流沿いに10分ほど歩くと、ライオン岩コースと東尾根コースの分岐。ゆるやかな東尾根コースを選ぶ。

8時10分に見晴らしの効く稜線に出る。紅葉の稜線の向こうに冠雪したトムラウシ山がくっきり。この先はハイマツの海を渡りながら、徐々に高度を上げる。ライオン岩の背後に北鎮岳など表大雪の白い山並みが次第に頭を見せ始める。振り返ると、先日登った石狩連峰が近い。こちらは冠雪していない。

「ライオン岩の向こうに表大雪」


「石狩連峰」

9時に「前ムカ」に到着。ここから対面の武利岳へ縦走路が伸びている。片道2時間程度で行けそうな距離だ。ライオン岩コースから来た男性が向かっていった。健脚だ。

「前ムカから望む武利岳」

9時35分に武華岳(1758.5m)山頂に。期待していた雪を被った表大雪の大展望が拡がっていた。周辺の山々の紅葉もすばらしい。後続の若い男女が何度も歓声を上げていた。
女性は初めての登山だという。最初にこんな絶景を手にしたら、誰もが山のとりこになる。「簡単に登れて大絶景!」という作戦を練った彼は彼女の心をぐっと鷲づかみにしたに違いない。
こんなデートもあるんだなぁ。

黄葉が中心で、光の加減が難しく写真がうまく撮れなかったのが心残り。

「武華山 山頂」

10時25分に下山開始。帰路はライオン岩コースを下りる。急斜面に風倒木があり、迂回するたびに一瞬、ルートを失いそうになる。とはいっても、迷うほどでもなく、注意すれば大丈夫。11時50分に下山。車は4台増えていた。
登り2時間40分、下り1時間25分。標高差680メートルという楽な山登りだったが、展望は超一級だった。帰路の林道から見上げた紅葉が優しかった。

「帰路の林道から見た武華山」


温泉は層雲峡の「黒岳の湯」。今年3回目。温泉街から望む紅葉は、来週が絶景か。


紅葉の武華山

2007-10-06 22:23:19 | 北大雪
「石北峠から見た武華山」

夜と朝の際を車で北上した。風で濃霧が流れると、青白い朝に表大雪の山並みが浮かんだ。きょうは、25日に初冠雪となった表大雪を北大雪の武華山から見たい!というのが、趣旨。石北峠から見た武華山は紅葉まっさかり。

「冠雪した北鎮岳、比布岳(層雲峡手前の国道から)」

通勤路にサクラマス遡上

2007-10-04 21:14:55 | 鴨々川の自然
1週間ほど前、「鴨々川にサクラマス遡上」という新聞記事を読んだ。鴨々川は公園の中を流れる人工河川だが、どこかで本流とつながっているのだろう。通勤路なので、早めに家を出て観察してみた。この個体は2日間、地下鉄駅近くの同じ場所でたたずんでいた。まれに移動するが、それは別の個体を追い出すとき。数匹いるらしい。

時々、腹を横にして、バタバタする。産卵行動の前兆なのだろう。体の一部は婚姻色、赤くなっている。知識不足で、雌雄の判別ができないのが残念だ。この場所だと、湧き水もなく、産卵しても孵化することはない。都心の人工河川に迷い込んだ彼らの不運。気の毒だが、眺める僕は自然のドラマに、どきどきした。