「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

花の回廊 浦臼山~樺戸山

2013-06-10 22:08:45 | 増毛・樺戸の山々

                                 浦臼町から望む樺戸山地

2013年6月8日:

8年ぶりに、樺戸山地の浦臼山(718m)から樺戸山(903m)までを歩く。

狙いは、屏風状に連なる尾根から空知の水田地帯を望み、咲き競う花を眺めること。

真夏並みの熱波で、少々つらかったが、花の種類が多くて、わくわくした。

北海道ではあり見かけないマルバスミレやスミレを見つけて、どきどき。

タチツボスミレ

 

エゾワサビ

 

マルバスミレ  白い花弁に紫の墨流しが可憐・・・初めての対面

マルバスミレ

 

カタクリ

 

浦臼山の山頂から行く手を望む  左が樺戸山、右が隅根尻山

 

水を湛えた空知の田園地帯を望む

 

尾根筋で見つけたスミレ

 

浦臼山から樺戸山までの尾根筋は、いくつかのピークのアップダウンがあり、少々長い。

やや崩落した崖沿いの登山路、背丈を越える濃い笹藪も何か所かあって難儀した。

後続の夫婦2組は途中で引き返す。

青空に浮かぶピンネシリと待根山。

白く輝く増毛連山・暑寒別岳。

シラネアオイやチシマザクラに癒されて樺戸山に。

この先、隅根尻山に続く縦走路は濃い笹に包まれていた。

チシマザクラ

 

隅根尻山(左)と、ピンネシリ山~待根山(右) その右奥に白く輝く暑寒別岳

 

ピンネシリ山~待根山(左) 右奥に白く輝く暑寒別岳

 

樺戸山の山頂から望む隅根尻山

 

■登山記録

07:45 浦臼登山口から入山

09:10 浦臼山・山頂

11:05 樺戸山・山頂

11:25 樺戸山 出発

12:45 浦臼山

14:00 登山口に戻る

 

■過去の登山歴

2005年5月29日

浦臼山~樺戸山~隅根尻山

 

 

 

 


春もみじの古道を歩く

2013-05-25 20:48:30 | 増毛・樺戸の山々

石狩の濃昼山道を歩き、

日本海を望みながら、春もみじを眺める。

山肌の淡い色彩は、確実に初夏に向かい、色に勢いを感じた。

しかし、ヤマザクラの開花は大幅に遅れていて、どうにも物足りない。

今春の天候の特異さを物語っている。

それでも道筋に咲くオオサクラソウの愛らしさに癒された。

オオサクラソウ

春紅葉

ヒメギフチョウの卵

 

■過去の登山記録

13年05月25日

12年05月06日

09年05月10日

08年05月03日

 


山笑い 女神舞う

2012-05-06 22:40:05 | 増毛・樺戸の山々

日本海を60キロ北上し、濃昼山道に。

山笑う。

萌黄色に薄っすらと染まった山々に、淡いサクラ色が寄り添う。

春の女神ヒメギフチョウが舞う。

沢沿いではスギタニルリジミが吸水していた。

一瞬の春に躍動するいのちに、心ときめく。

 

 

 

 ヒメギフチョウと食草のオクエゾサイシン

 スギタニルリシジミ(裏翅)

 スギタニルリシジミ(表翅)

■登山記録

10時20分:濃昼口から入山

12時10分:濃昼峠(357m)

12時30分:下山開始

13時20分:濃昼口に戻る

 

■過去の登山歴

09年05月10日

08年05月03日

 

 

 


春もみじの濃昼山道

2009-05-10 20:30:30 | 増毛・樺戸の山々
                 (写真: 濃昼山道の山並みと厚田漁港)

去年歩いた濃昼(ゴキビル)山道が楽しかったので、再訪した。日本海に面した石狩市厚田の旧山道で、

山桜良し、春もみじ良し、ヒメギフチョウが舞い、ギョウジャニンニクが春の匂いを奏でる。

まずは、厚田漁港の朝市を歩いて、ホッケの開き、ニシンの燻製などを買って夜のビールに備える。

山道を歩くと、ヒメギフチョウは道端ぎりぎり、低いところを飛んでいた。オオタチツボスミレやニリンソウの蜜を吸うのに忙しい。

幼虫が食べる食草のオクエゾサイシンが、地面すれすれに紅色の花をつけていた。

葉に毛虫を見つけた。おそらくヒメギフチョウの幼虫だろう。

産みつけられた卵は10日ほどで、こうした幼虫になるという。


(写真: オオタチツボスミレとヒメギフチョウ)


(写真: ヒメギフチョウの食草、オクエゾサイシン)


(写真: ヒメギフチョウの幼虫)


山中で電力会社の鉄柱の保守点検作業と出会ったが、同行者がライフル銃を携行していたのには驚いた。

「クマ出ますか?」と尋ねると、「きょうはその傾向はないが、早朝からの作業なので・・・」ということだった。

ヒグマの行動が活発な早朝と夕方には注意が必要だ。



(写真: 保守点検作業の電力会社関係者)


写真を撮るとき、送電線が邪魔だなあと思ってきた。

が、こうした地道な苦労で電気が家庭に届くのだと知ると、送電線も電柱も愛おしい。

思い切って、写真の真ん中に入れ込んでみた。


(写真: エゾヤマザクラと電柱)


山道からの展望は、去年はエゾヤマザクラの満開にドンピシャだったが、今回は終盤。

その分、春紅葉が濃さを増していて、本当の秋を連想させる見事な色づきだった。


(写真: 海岸線と春紅葉)


(写真: 春紅葉にズームイン)


1時間半ほどで、濃昼峠(357m)に。標識が新しくなって立派だ。

周辺にはギョウジャニンニクも。鼻を近づけてみると、力わく春の匂い。


(写真: 濃昼峠の新標識)


(写真: 日当たり斜面のギョウジャニンニク)


■登山記録
11時40分:入山
13時10分:濃昼峠(357m)
13時45分:下山開始
15時40分:入山口に戻る

■過去の登山歴
08年5月3日サクラ満開の濃昼山道


 石狩温泉 番屋の湯 600円
「えりの湯」から、以前の名前「番屋の湯」に戻っていた。大変なにぎわい。
茶褐色の特徴のあるお湯で、露天は日本海から吹く潮風の匂いがいい。




濃昼山道を行く

2008-05-03 22:19:14 | 増毛・樺戸の山々
(写真:萌黄の新緑と桜)

濃昼(ゴキビル)山道は1858年(安政5)に開通し、100年ほど使われたという。2005年に保存会が整備して再開通させた。全長8キロのコースだが、石狩市厚田の「濃昼バス停」前から入山し、中間の濃昼峠(357m)まで歩くことにする。渓流沿いに踏み跡をたどるが、30分ほど進んで間違いを確信。治水工事などの踏み跡や赤テープに惑わされてしまった。おまけに渓流で滑ってお尻を強打。濡れてしまった。引き返すと登山口から、すぐのところに山道ルートがあった。登山口から右に曲がるのが正解。標識が倒れていて気づかなかった。

山道ではキクザキイチゲが咲き乱れ、道の脇が白く染まっていた。標高が上がるに連れて、オオサクラソウの群落が続く。赤色が目に染みる。
萌黄色の森には満開のエゾヤマザクラが淡いタッチで桜色を添えていた。春うらら。
 
(写真:キクザキイチゲ)


(写真:オオサクラソウ)

濃昼峠にさしかかると、萌黄と桜に絶景の日本海が加わり、見とれてしまった。

(写真:濃昼峠から浜益を望む)

下山中に、ひらひら舞う小型のアゲハチョウ。「春の女神」と形容されるヒメギフチョウだ。陽射しが出てきて動きが活発になったのか。「オクエゾサイシン」だけに卵を産み付けて、幼虫はその葉だけを食べる。桜に加えて春を満喫した。自然に感謝。

(写真:ヒメギフチョウ)



 9時25分:渓流から引き換えして、改めて山道入り
 10時50分:濃昼峠
 11時25分:下山開始
 12時35分:登山口に戻る



黄金山に登る

2007-06-02 21:42:41 | 増毛・樺戸の山々
【写真:増毛の山々と黄金山】
快晴。きょうは石狩市浜益の黄金山(739.5m)へ。
さほど高くはないが、急峻で登り応えのある鋭鋒だ。
山頂から残雪輝く増毛の山々を見たいと思った。
2年前はガスがかかり、展望を得られず。

8時10分入山。
8時30分、新道と旧道の分岐。
花の多い、旧道へ。
急峻な斜面を両手両足を使って、這い登るワイルドな山道だ。
危険は感じないが、4つ足歩行を続けると、汗がびっしょり。
フギレオオバキスミレやオオサクラソウの群落が続く。
    

気温が上がるに連れ、新緑の森から蝉時雨が響く。
季節は確実に初夏の訪れを告げている。
そのいっぽうで、エゾヤマザクラも咲いていた。
春と初夏が同居する高山の妙。


10時5分、切り立った岩尾根の山頂に。


残雪を戴く増毛の山々(幌天狗、群別岳、尾白利加岳、南暑寒別岳)が目の前に。
青い空、新緑、残雪の山々・・・至福の山頂だった。


10時55分下山開始。
帰路は新道を使って12時15分に登山口に到着。
浜益温泉500円。
日本海の砂浜を歩くと、
山頂から展望できなかった雄冬山、浜益御殿、浜益岳が望めた。



過去の登山歴:05年6月5日




人が面白い・・・雨竜沼で

2006-07-31 21:05:37 | 増毛・樺戸の山々
【写真:タチギボウシ】
雨竜沼で感じたこと。
家族3人が僕の前を先行。お父さんは53歳、お母さんは49歳、娘は23歳かな?
娘は目鼻立ちがはっきりした美人。登山着もおしゃれだし。
髪もきれいに染めていた。
最近、こういう子が山に登っている。ちょっと新鮮で楽しい。
で、早い!
ニコニコ、すいすいと登っていく。
ガスのなか、「本当はどんな景色が見えるのかな」というコメントも可愛い。
親子3人で写真とって楽しそうだった。登山もおしゃれな時代かな。

ヤンキーなバカもの達ちも登っていた。タバコ吸い吸い、嬌声あげて。
甚平で登っていた輩も。場違いでちょっと不快。でも、悪くないかなとも思った。
どんな理由で登ったかわからんが、きっと、心に残ったものがあるはず。
花だったり、湿原だったり、トンボかもしれない。
明るい陽射しを浴びて、いつもと違う汗をかいただけでも、昨日とは違う自分がある。が、他人に不快感は与えてはいけない。

観光地化しているかもしれない雨竜沼。
が、自然との接点に多様なスタイルがあってもいい。
ひとつのスタイルを押し付けてもいけない。
とはいっても、男40代、女30代のカップルが街歩きの格好で上がってきたのにはたまげた。
しかもコンビニの袋に食べ物いれて。女性はショルダーバック。
分別あるはずの大人の自己責任だが・・・
こういう人はロープウェイがある黒岳、旭岳にも出没する。

山なのか、観光地なのか、雨竜沼に人間図鑑を見た。



雨竜沼から南暑寒別岳へ 早い夏の終わり(7月29日)

2006-07-30 16:01:38 | 増毛・樺戸の山々

・7月29日の登山記録・
【写真:展望台から見た湿原】

6時40分に入山。午前中は「晴れ」という予報どおり、朝陽を浴びながらうきうきして登る。

7時40分に湿原の入り口。雲が多いものの南暑寒別岳、隣の暑寒別岳は、かろうじて見えている。

去年7月に登った際は、エゾカンゾウの大群落に湿原は黄色く染まっていた。

しかし、すでにエゾカンゾウ、ワタスゲは終わり、ヒオウギアヤメも終盤。静かな湿原を歩く。湿原は夏の終わりの始まり・・・

【写真:南暑寒別岳(左) 暑寒別岳(右)】


8時40分に湿原展望台。ガスがかかり始めてきた。先行者は4人。


去年は入山時間が遅く、ここで引き返す。今回は南暑寒別岳から湿原と暑寒別岳を見たい!というのが目的。

6月25日に登った暑寒別岳、さらに増毛連山は、どのように見えるのだろうか。興味津々・・・

9時40分に南暑寒別岳山頂(1296m)。

残念ながら雲の中。光は差している。雲の動きも早い。

時々、青空も見えるので、1時間待つ。ほんの一瞬、暑寒別岳のピークが見えた。いつかまた来よう!

【写真:南暑寒別岳山頂】


帰路の湿原ルートの沼にはエゾベニヒツジグサ、ウリュウコウホネが主役。


朱鷺色のトキソウの姿も。


8月には群落になるタチギボウシが、わずかに咲きはじめていた。


カキツバタの濃い青も印象的だった。
  
【写真:エゾベニヒツジグサ】 【写真:トキソウ】  【写真:カキツバタ】

道の駅「田園の里うりゅう」で食事。雨竜沼の自然館が併設され、この沼を維持する地元の熱意を感じた。

隣町の北竜温泉で入浴。500円。
 【北竜温泉】

■過去の登山歴
①?年前のバスツアー。 子供達が小学生低学年のころ、家族4人で。
霧雨の中、雨竜沼まで。
②05年7月24日、雨竜沼まで。




暑寒別岳③天空の花園

2006-06-28 20:26:03 | 増毛・樺戸の山々
【写真:山頂から見た増毛連山。お花はエゾノハクサンイチゲ】


■6時45分
5合目から再び本格的な登り。
6合目からハイマツ帯を歩く。

■7時15分
7合目と滝見台は隣接していて、暑寒別岳(左)と西暑寒別岳(右)の絶好のビューポイント。

【7号目過ぎの滝見台】

■8時05分
8合目の扇風岩のほうが、西暑寒別岳の滝がよく見える。遠くから、しかし、はっきり聞こえるドッーという音。滝周辺の雪が崩れていく音だ。

【8合目:扇風岩】

■9合目を過ぎるとなだらかなお花畑。ハクサンイチゲの大群落、アズマギク、チングルマ、そして固有種のマシケゲンゲがにぎやか。雨竜沼を抱える南暑寒別岳や増毛連山の浜益岳も望む。天空の楽園。
 
【マシケゲンゲ】   【南暑寒別岳とハクサンイチゲ】  【チングルマ】

■9時35分に山頂。ゆっくり上がったので5時間かかった。輝く残雪の増毛山系。山頂の登山者も、あまりの絶景に目もホホも輝かせている。降りたくない!


10時35分下山開始。10キロの長い路。タケノコが気分転換。
13時55分に登山口に到着。寿司のまつくらでウニ丼(3150円)食べる。
高いが、大好物なので仕方が無い。長い登山に耐えた(楽しんだ)自分へのご褒美。
「国稀」本間酒造で水くんでお土産に。岩尾温泉で汗流す。500円。
数年ぶりだが、リニューアルして気持ちの良い温泉。海がいい。


暑寒別岳②タケノコ山

2006-06-27 23:40:27 | 増毛・樺戸の山々
【写真:タケノコ採り】

■4時30分入山
この山はヤブ蚊が多い。防虫ネット、虫除けスプレー完備で登る。
8人ツアーパーティーの後ろをゆっくりペースで登る。
このくらいだと全く疲れない。

■5時10分に1合目。ここまでは急登。
この先は平坦な道になり、つつじケ丘から、暑寒別岳が見えてくる。


■6時45分、5号目。ここまでオオタチツボスミレ、エゾイチゲ、シラネアオイ、エゾムラサキツツジが多い。登山口から6.2キロ。山頂まで3.8キロ。
   
さすがにカタクリは花を落とし結実。なによりもタケノコが多い。登山者に加えてプロの山菜採りも、ぞろぞろ。



暑寒別岳①絶景の残雪パノラマ

2006-06-26 23:00:31 | 増毛・樺戸の山々
25日・増毛の海辺にあるペンションを出発。ぽんぽんと鳴る漁船の音が旅情を誘うも、どんよりとした重い雲。快晴の天気予報に対して一抹の不安も。

■04時30分 暑寒別岳(1491m)入山。気象は山から晴れるのだろうか。登山口からくっきりと山頂が輝いて見える。なんとも幸せな気分で、片道10キロのハードな山路を踏み出した。
【写真:山頂から見た尾白利加岳~群別岳】

ヒメギフチョウ

2006-06-06 21:11:53 | 増毛・樺戸の山々
初めて見たのに、わかることがある。
オオルリ」が、そうだった。もう20数年も前のこと。
背が濃い青、腹が白。図鑑で毎日のように見ていた。
「あっ、オオルリだ!」
20代の頃、円山公園で見た青い鳥は、一目でオオルリとわかった。
今、当時の図鑑を見たら「昭和58年5月 円山」と初見の月が明記されていた。

2日前、ピンネシリで初めて出会った「ヒメギフチョウ」も、そうだった。
蝶にあまり関心ないのになぜ、わかったのだろう。
答えはテレビのニュース。栗山町のファーブルの森とか、旭川の嵐山公園。
脳裏に残ることの不思議さ。潜在的な興味があるからだろうが・・・

幼虫がオクエゾサイシンの葉しか食べないというのは、大雪山のウスバキチョウとコマクサの関係に似ている。自然はなぜ、こういうシステムを創ったのだろうか。
 (オクエゾサイシン:05年6月5日・浜益村の黄金山で撮影)

白いカタクリ

2006-06-05 23:23:02 | 増毛・樺戸の山々
早春の妖精カタクリ。春の訪れを告げる、いつも胸ときめく花だ。
が、最近思うのは早春というのは、あくまで里山の話。
1000mクラスの山々では新緑の今が見ごろ。
不思議なもので、日に日にありがたみが薄れていく。
シラネアオイもしかり。札幌の藻岩山で例年5月10日過ぎに感動するも、
1000mクラスでは、新緑と同居する、今が旬。
つまり、早春ではなく初夏の花なのだ。
カタクリやシラネアオイに感動もせず、エゾハルセミの初鳴きに心揺れる。
そのセミもまもなく、騒音としか感じなくなる。人の心はうつろうもの。

ということで、最近の関心は「白花」。
カタクリの白花は今だ見たことがない。きのう、ピンネシリで見つけた個体も、真っ白ではなく、かなり薄いピンク。先週、尻別岳で見つけた白いシラネアオイも、少々の紫を残していた。珍しいものを愛でるのではなく、本質を楽しむ心の余裕が欲しいもの。

(写真は6月4日撮影のピンネシリのカタクリ)

ピンネシリ 山頂はネギ畑!

2006-06-04 23:09:18 | 増毛・樺戸の山々

道民の森・一番川コースからピンネシリ(1100.3m)を目指す。田植えが終わったばかりの当別町。

のどかな田園地帯から一番川のキャンプ場へ。なかなか深い山。山菜取りの人が大勢入っていた。

登山口は満車で、林道を少し戻って、空地に停める。さて、身支度と思ったら、登山靴を忘れていた。

きのうの雪原歩きで、家で乾かしていたのを忘れていた。がっくり。

2時間以上も走ってきたので、戻るわけにもいかず、街ウォーキングシューズで登る。

虫が多い。防虫ネットを装着。去年、浦臼山で顔を数箇所刺されて、シミになったから。教訓は生かそう。

9時20分入山。カタクリ、フギレオオバキスミレ、シラネアオイが!!!

4種類の紫のスミレ。ヤチブキ、ハクサンチドリ、今年お初のハクサンイチゲなどなど。

登山路のほとんどが林道だが、花の道に飽きる事が無い。特に日本海沿岸特産のフギレオオバキスミレが、延々と続くのは圧巻。
 (フギレオオバキスミレ)

 (今年お初のハクサンイチゲ)

ヒメギフチョウ?を4羽見つける。幼虫の餌となるオクエゾサイシンが豊富なのだろう。

11時25分。待根山との分岐。このあたりから山道らしくなる。隈根尻山など樺戸連山が近い。

高山植物と、来た道の新緑を見ながら、ゆっくりと山頂めざす。左手に空知の田園地帯、夕張山系、大雪山も見える。右手に日本海。

なんと、ネギ畑も続く。
 (隈根尻、樺戸山、浦臼山)

12時10分 山頂。ツアーのご婦人や屈強の山男集団と、にぎやか。

増毛山系が白く輝く。雨量レーダー施設、山神碑など、建造物多くて風情に欠けるも増毛山系など眺望は好し。

おまけに、頂上はネギ畑。みんながナイフ取り出して、摘み始める。きのう採ったばかりなのでちょっとだけ摘む。

12時50分下山。ツツドリ鳴く。2羽のタカ。下りはつらい。

タウンシューズで足裏と指が痛い。先行のご一行はヤチブキを採っていた。追い抜いて下山。14時45分。



木造の小学校に郷愁覚える。

当別の弁華別小学校をパチリ。町村牧場のソフトクリームがおいしかった。

札幌市内に入って、苗穂の「蔵の湯」で汗流す。390円。
夕食はきのう採ったギョウジャニンニク三昧。油いため、キンピラ。なぜか卵焼き。
「卵とじ」作るつもりだったのに。昨日、古平で買った干した宗八ガレイもうまかった。