「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

フッズスキー場の豊栄山に登る

2010-11-27 22:07:55 | 札幌・小樽周辺の山々

                                                豊栄山

先週登った焼山の隣りあるフッズスキー場が豊栄山(562m)。南区藤野に並ぶ小型鋭鋒のひとつだ。

昼過ぎなのにゲレンデには霜が解けずに残っていた。ぴりっと引き締まった空気が頬に触る。 

ゲレンデを少々登ると、車両用の作業道に出合う。この道も冷気でカチカチだ。 振り向くと定山渓方面の山並みが美しい。

藤野のマチから藻岩山までの展望も素晴らしい。

定山渓天狗岳(左)  右手前が八剣山

藤野の街並み 右手に藻岩山

高齢の男性が下山してきた。この道なりに行けば山頂とのこと。 傾斜がきついので、短時間ながら歩きがいもある。

リフト終点から作業用の階段を登ると、テレビ局の送信施設を経て狭い山頂に到達する。

樹の枝がうるさく展望があまり効かない。隣の焼山は、ほとんど見えず。豊見山、藤野富士を撮影して下山する。

山頂

 豊見山と奥に藤野富士

■登山記録

13時30分 スキー場から入山

14時05分 山頂

14時30分 登山口に戻る

 

10月16日青山からの展望

正面に豊栄山(フッズスキー場)、その背後に焼山の山頂が重なっている。

左に豊見山、藤野富士と並ぶ

 


異形の焼山(豊平山)に登る

2010-11-21 19:55:11 | 札幌・小樽周辺の山々

                                                              小金湯から見た焼山(右)と豊栄山(左)

小春日和に誘われて南区簾舞の焼山(豊平山662m)へ。藤野から簾舞にかけては異形の小型鋭鋒が軒を連ねている。

かねてから登りたいなぁ思っていたのが、中でも目立つピラミッド峰の焼山。

笹が刈られ、手作りの標識も整い、厳しい急斜面にはロープも整っていた。

疎林なので見た目の変化に乏しいが、鋭い斜面を一気に登るので、体力的には登り応えを面白く感じる。

三角点がある山頂からの展望は見事で、冠雪した無意根山や余市岳が横一線に連なる。

登山路の整備に感謝。

 笹が刈られた登山路

山頂

かろうじて原型をとどめる三角点

冠雪の無意根山

冠雪の余市岳、中央に定山渓天狗岳

■登山記録

10:55 入山

11:15 中間点

11:30 ロープ場

11:55  山頂

12:30 下山開始

13:15 登山口戻る

 小金湯温泉 松の湯 500円


冬隣り 知事公館の雨もみじ 

2010-11-03 20:44:21 | 自然公園/原野/海浜

                                           知事公館の紅葉

朝から断続的に強い雨で、きょうも山歩きを諦める。ふと、アートウィークに道立近代美術館が無料なことを思い出す。

ロビーコンサートが始まり、ショパンのしなやかなピアノ曲が流れた。

窓から目を落とすと、水辺に赤や黄に色づいた落ち葉の数々。

雨粒が水に落ちると、同心の円が落ち葉を揺らしながら紋々とひろがっていく。

雨と、ショパンと、落ち葉と。心地良くその呼吸が響き合っていた。


ケヤキの巨木

エコール・ド・パリの画家たちの所蔵展を見終えて、知事公館の庭へ。

巨木の肌が雨に濡れて黒々とつややかで、空間にその輪郭を鮮やかに刻む。

濡れた紅葉も隣に迫る冬を目前に、生命を燃やすかのよう。

北海道の確かな四季は、まるで人生のようであり、この地に生まれ育った幸運を知る。



ハウチワカエデ(左)とヤマモミジ