(吉野山の参道)
11日の日曜日、京都から近鉄線を乗り継いで奈良の吉野山へ。駅前からはロープウェイではなく、臨時バスに乗って「中千本」を目指す。
深い杉の森を駆け抜けていく。やがて車窓の視界がひろがり、山の斜面を桜が染め上げていく。
「中千本」から、「上千本」~「花矢倉」~「吉野水分神社」~「金峯神社」と、4キロほどの参道を登ることにする。
京都・嵐山に続いて「登る」ことにこだわってみた。
参道はコンクリートで固められていて、ちょっと足の裏にはキツイ。
それでも、ここ数年の山歩きの成果か、僕の登るピッチはとても早いようで、数百人は抜いてしまった。
上千本から花矢倉にかけては、見下ろす桜が見事。桜色がふんわり、柔らか、雲のように広がっていた。
桜の果てには国宝・金峯山寺蔵王堂が浮かんでいる。木造寺院では東大寺大仏殿に次ぐ大きさだという。
(花矢倉から見た上千本と中千本の桜、桜、桜)
花矢倉から、ちょっと登ると吉野水分神社。「みくまり」と読む。
吉野一帯の水の分配をつかさどる神さま。子宝、安産のご利益があるという。
桃山様式の本殿と拝殿に、枯れた雅と風格を感じた。日だまりの一本桜も美しい。
(吉野水分神社)
水分神社から1.5キロほど登りつめると、奥千本入口。ここに金峯(きんぷ)神社がある。
中千本からマイクロバスで来ることも可能で、大勢の人でにぎわっていた。
吉野山の地主神。古くから修験道の修行の場で、ここに義経と弁慶が隠れたという。
(金峯神社)
一休みして、中千本まで下る。登山を始めたバス停から下に降りて行くと、古社寺やお土産屋さんが軒を連ねて、足の踏み場もないような人出。
南朝の後醍醐天皇が隠遁し、太閤秀吉が花見に興じたという吉水神社から、来た道を見上げてみると・・・
「一目千本」と名付けられた絶景が。
(中千本の吉野神社から見た「一目千本」)
世界遺産に登録された日本一の桜山。3万本のヤマザクラが咲くという。
道産子、亜寒帯育ちの僕には、計り知れない歴史と風土の積み重ねの中に、桜が咲いていた。
札幌に戻ると、暦を巻き戻したかのような雪模様。春と冬がぶつかり合っていた。
あらためて日々の暮らしの中で、春を待ち、北国の桜を待とう。
11日の日曜日、京都から近鉄線を乗り継いで奈良の吉野山へ。駅前からはロープウェイではなく、臨時バスに乗って「中千本」を目指す。
深い杉の森を駆け抜けていく。やがて車窓の視界がひろがり、山の斜面を桜が染め上げていく。
「中千本」から、「上千本」~「花矢倉」~「吉野水分神社」~「金峯神社」と、4キロほどの参道を登ることにする。
京都・嵐山に続いて「登る」ことにこだわってみた。
参道はコンクリートで固められていて、ちょっと足の裏にはキツイ。
それでも、ここ数年の山歩きの成果か、僕の登るピッチはとても早いようで、数百人は抜いてしまった。
上千本から花矢倉にかけては、見下ろす桜が見事。桜色がふんわり、柔らか、雲のように広がっていた。
桜の果てには国宝・金峯山寺蔵王堂が浮かんでいる。木造寺院では東大寺大仏殿に次ぐ大きさだという。
(花矢倉から見た上千本と中千本の桜、桜、桜)
花矢倉から、ちょっと登ると吉野水分神社。「みくまり」と読む。
吉野一帯の水の分配をつかさどる神さま。子宝、安産のご利益があるという。
桃山様式の本殿と拝殿に、枯れた雅と風格を感じた。日だまりの一本桜も美しい。
(吉野水分神社)
水分神社から1.5キロほど登りつめると、奥千本入口。ここに金峯(きんぷ)神社がある。
中千本からマイクロバスで来ることも可能で、大勢の人でにぎわっていた。
吉野山の地主神。古くから修験道の修行の場で、ここに義経と弁慶が隠れたという。
(金峯神社)
一休みして、中千本まで下る。登山を始めたバス停から下に降りて行くと、古社寺やお土産屋さんが軒を連ねて、足の踏み場もないような人出。
南朝の後醍醐天皇が隠遁し、太閤秀吉が花見に興じたという吉水神社から、来た道を見上げてみると・・・
「一目千本」と名付けられた絶景が。
(中千本の吉野神社から見た「一目千本」)
世界遺産に登録された日本一の桜山。3万本のヤマザクラが咲くという。
道産子、亜寒帯育ちの僕には、計り知れない歴史と風土の積み重ねの中に、桜が咲いていた。
札幌に戻ると、暦を巻き戻したかのような雪模様。春と冬がぶつかり合っていた。
あらためて日々の暮らしの中で、春を待ち、北国の桜を待とう。