「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

2012年 ベスト花々

2012-12-29 18:48:01 | 2012年の登山記録

山歩きの愉しみは、花と出会いです。いつも興味津々。

 

(1)小泉岳のお花畑 06.30 赤岳・小泉岳

大雪山固有種の花々が咲き乱れる、お気に入りのお花畑です。

 

(2)チシマギキョウ   07.21 トムラウシ山

これまで出会ったことがなかった。白いピケが特徴ですね。

 

(3)リシリリンドウ  0825 緑岳~白雲小屋~白雲岳

この花も初対面。晩夏の花、散り際に間に合った。


2012年 ベスト 蝶々

2012-12-29 18:14:08 | 2012年の登山記録

2012年、特に記憶に刻まれた蝶たち。

 

(1)カラフトルリシジミ 07.21 トムラウシ山

トムラウシ山のハイマツ帯のあちこちで、ひらひらと舞っていた。

 

(2)ウスバキチョウ幼虫 06.30 赤岳・小泉岳

幼虫は食草コマクサの茎を噛み切る。ぽろっと花が落ちていたら、それがサインだ。

 

3)スギタニルリシジミ 05.06 濃昼峠

山の沢筋で春一番に舞う。君はだれ? 初めて出会った。

 

(4) ウスイロオナガシジミ 07.28 藻岩山 

広葉樹の森に舞うセフィルス。翅をひろげても、青緑色ではなくて茶色なのが残念。

 

(5)コツバメ  05.20 風不死岳

素早く飛翔する。地味な裏翅だが、広げた表翅が青い。なかなか広げなくて、その美しさを撮影できなかった。

 


2012年 ベスト野鳥

2012-12-29 17:40:24 | 2012年の登山記録

2012年、山で出会った野鳥たち。

 

(1)ノゴマ 07.15 羊蹄山

避難小屋周辺から外輪山にかけて、たくさんのノゴマと出会う。こここは一大繁殖地だった。

 

(2)ギンザンマシコ  07.15 羊蹄山 07.21 トムラウシ山

僕にとってはギンザンマシコの当たり年。羊蹄山の避難小屋周辺と

トムラウシのハイマツ帯で出会う。

羊蹄山で ♂

トムラウシ山で 幼鳥

 

(3)エゾライチョウ  10.20 然別湖畔の天望山

冬装束に衣替え中のエゾライチョウ。いつか、真っ白なキミに会いたい。

 

(4)ヤブサメ 05.02  藻岩山

藪の中で、虫の音のように鳴く。なかなか姿を現さない忍者なので、撮影は珍しいと自画自賛。

(5)オシドリ 07.08 円山

4月29日から、継続観察。数組のつがいが繁殖に成功。毎日が楽しかった。

 


2012年に読んだ 山の本

2012-12-29 17:23:16 | 登山BOOK

2012年に読んだ「山」の本を読了の順に一覧化した。

数は少ないものの、活字で山や森に浸る楽しみを知る。

生きている言葉に四季を感じたり、山に登る人の生き様にときめいたり。

 

■「羆撃ち」 (ノンフィクション)  久保俊治 小学館文庫   638円

山域:「小樽の朝里岳」周辺など

大学を出てプロの専業ハンターになったタフガイの自伝。山野と羆の習性を読み解き、命と命が対峙する。

人はどこまで野生に立ち返ることができのか。

血と肉を賭けた戦いから、自然への深い畏敬がのぞく。

 

■「雪のチングルマ」 (小説)  新田次郎 文春文庫  648円

山域:「北アルプス・穂高連峰」「富士山」「アラスカ」などなど

昭和40年代に書かれた六篇の短編集。筆者得意の人と人が葛藤を繰り広げる遭難小説。

遭難にまつわる幻影とか怪奇・・・人知や世知を超えた、山々に臨在する「精気」が伝わってきた。

 

■神去なあなあ日常 (小説)  三浦しをん 徳間文庫 619円

山域:三重県の架空の「神去」(かむさり)村

林業という山仕事を、清々しく描く。日本の美しい四季がそよ風のように語られ、

若者特有の甘酸っぱい青春グラフィテイにも、どきどきした。

山里に暮す人々の心やすらかな日常の脱力感。一方で、山仕事に対する徹底したプロ意識と、その技が素晴らしい。

生きていることにリズムを感じる楽しい一遍。

 

■「マークスの山」 (小説) 高村薫 講談社文庫 上下 ブックオフで各100円で。

山域:南アルプスの主峰・北岳

wowwowのドラマがずしんと来たので、原作を読んだ。

作者が直木賞を受章した推理サスペンス。

主人公の青年の精神に宿る黒々と翳る、壁のような山。

そして、連続殺人事件を経てたどり着いた北岳山頂。

一陣の風で霧が晴れ、広がる富士山の雄姿に魂は救われたか。

 

■「凍」 (ノンフィション) 沢木耕太郎 新潮文庫 590円

山域:ヒマラヤのギャチュンカン(7952m)

強い絆で結ばれた氷壁クライマー山野井泰史、妙子夫婦が挑んだ壮絶な戦いの記録。

高度7000mの絶壁でビパークし、両手両足の指を失い、また山を目指す。

人はなぜ命懸けで山に挑むのか。

それは生き方の表現であり、生きている自分の瞬間を感じることなのか。

 

■「還るべき場所」 (小説) 文春文庫 笹本稜平 

山域:ヒマラヤのk2とブロードピーク

ヒマラヤの8000m峰に挑む、男たちの夢、野心、絶望、挑戦、そして再生をつづる本格的な山岳小説。

サスペンスもあり、企業小説でもあり、重層な展開。

公募登山の企業家が生命を燃焼させてたどりついた結論は、「自分が今ここに存在している意味を感じる」こと。

そして、主人公のクライマーは絶望の日々から「還るべき場所」に復活する。

命懸けで山に挑む心とは、「生きているこの世界への愛」という作者のメッセージが熱い。

息を突かせぬ、ハラハラドキドキの大展開のあと、体の底からじんわりと力が湧いてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2012年の登山記録

2012-12-25 23:35:23 | 2012年の登山記録

2012年は17座。去年、今年と20座を割り込み、パワーが落ちてきたかもしれない。

印象に残ったベスト3は以下。

 

(1)羊蹄山 

沈む夕日が空と海を鮮やかな朱色に染めていく。

海面で輝く星たちは、漁火だった。

 

(2)知床・三ツ峰

海に切り立つ羅臼岳を知床連山対面の三ツ峰から望む。

連日のヒグマ騒動にびくつきながらも、出会うことなく。

 

(3)緑岳~白雲小屋~白雲岳

テントをたたく雨音がやむと、星月夜だった。

月の光で、我がテントの影を見た。

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①2012.04.22 手稲山

②2012.04.30 赤石山

③2012.05/06 濃昼峠

④2012.05.20 風不死岳

⑤2012.06.30 赤岳・小泉岳

⑥2012.07.08 八剣山

⑦2012.07.15 羊蹄山

⑧2012.07.21 トムラウシ山

⑨2012.0812 春香山

⑩2012.0815 羅臼平~三ツ峰

⑪2012.0825 緑岳~白雲小屋~白雲岳

⑫2012.0915 駒ケ岳

⑬2012.0920 旭岳 姿見の池

⑭2012.1020  然別湖畔の天望山

⑮⑯2012.1027 夕日岳&朝日岳

⑰2012.1111 小樽・天狗山