山歩きの愉しみは、花と出会いです。いつも興味津々。
(1)小泉岳のお花畑 06.30 赤岳・小泉岳
大雪山固有種の花々が咲き乱れる、お気に入りのお花畑です。
(2)チシマギキョウ 07.21 トムラウシ山
これまで出会ったことがなかった。白いピケが特徴ですね。
(3)リシリリンドウ 0825 緑岳~白雲小屋~白雲岳
この花も初対面。晩夏の花、散り際に間に合った。
山歩きの愉しみは、花と出会いです。いつも興味津々。
(1)小泉岳のお花畑 06.30 赤岳・小泉岳
大雪山固有種の花々が咲き乱れる、お気に入りのお花畑です。
(2)チシマギキョウ 07.21 トムラウシ山
これまで出会ったことがなかった。白いピケが特徴ですね。
(3)リシリリンドウ 0825 緑岳~白雲小屋~白雲岳
この花も初対面。晩夏の花、散り際に間に合った。
2012年、特に記憶に刻まれた蝶たち。
(1)カラフトルリシジミ 07.21 トムラウシ山
トムラウシ山のハイマツ帯のあちこちで、ひらひらと舞っていた。
(2)ウスバキチョウ幼虫 06.30 赤岳・小泉岳
幼虫は食草コマクサの茎を噛み切る。ぽろっと花が落ちていたら、それがサインだ。
(3)スギタニルリシジミ 05.06 濃昼峠
山の沢筋で春一番に舞う。君はだれ? 初めて出会った。
(4) ウスイロオナガシジミ 07.28 藻岩山
広葉樹の森に舞うセフィルス。翅をひろげても、青緑色ではなくて茶色なのが残念。
(5)コツバメ 05.20 風不死岳
素早く飛翔する。地味な裏翅だが、広げた表翅が青い。なかなか広げなくて、その美しさを撮影できなかった。
2012年、山で出会った野鳥たち。
(1)ノゴマ 07.15 羊蹄山
避難小屋周辺から外輪山にかけて、たくさんのノゴマと出会う。こここは一大繁殖地だった。
(2)ギンザンマシコ 07.15 羊蹄山 07.21 トムラウシ山
僕にとってはギンザンマシコの当たり年。羊蹄山の避難小屋周辺と
トムラウシのハイマツ帯で出会う。
羊蹄山で ♂
トムラウシ山で 幼鳥
(3)エゾライチョウ 10.20 然別湖畔の天望山
冬装束に衣替え中のエゾライチョウ。いつか、真っ白なキミに会いたい。
(4)ヤブサメ 05.02 藻岩山
藪の中で、虫の音のように鳴く。なかなか姿を現さない忍者なので、撮影は珍しいと自画自賛。
(5)オシドリ 07.08 円山
4月29日から、継続観察。数組のつがいが繁殖に成功。毎日が楽しかった。
2012年に読んだ「山」の本を読了の順に一覧化した。
数は少ないものの、活字で山や森に浸る楽しみを知る。
生きている言葉に四季を感じたり、山に登る人の生き様にときめいたり。
■「羆撃ち」 (ノンフィクション) 久保俊治 小学館文庫 638円
山域:「小樽の朝里岳」周辺など
大学を出てプロの専業ハンターになったタフガイの自伝。山野と羆の習性を読み解き、命と命が対峙する。
人はどこまで野生に立ち返ることができのか。
血と肉を賭けた戦いから、自然への深い畏敬がのぞく。
■「雪のチングルマ」 (小説) 新田次郎 文春文庫 648円
山域:「北アルプス・穂高連峰」「富士山」「アラスカ」などなど
昭和40年代に書かれた六篇の短編集。筆者得意の人と人が葛藤を繰り広げる遭難小説。
遭難にまつわる幻影とか怪奇・・・人知や世知を超えた、山々に臨在する「精気」が伝わってきた。
■神去なあなあ日常 (小説) 三浦しをん 徳間文庫 619円
山域:三重県の架空の「神去」(かむさり)村
林業という山仕事を、清々しく描く。日本の美しい四季がそよ風のように語られ、
若者特有の甘酸っぱい青春グラフィテイにも、どきどきした。
山里に暮す人々の心やすらかな日常の脱力感。一方で、山仕事に対する徹底したプロ意識と、その技が素晴らしい。
生きていることにリズムを感じる楽しい一遍。
■「マークスの山」 (小説) 高村薫 講談社文庫 上下 ブックオフで各100円で。
山域:南アルプスの主峰・北岳
wowwowのドラマがずしんと来たので、原作を読んだ。
作者が直木賞を受章した推理サスペンス。
主人公の青年の精神に宿る黒々と翳る、壁のような山。
そして、連続殺人事件を経てたどり着いた北岳山頂。
一陣の風で霧が晴れ、広がる富士山の雄姿に魂は救われたか。
■「凍」 (ノンフィション) 沢木耕太郎 新潮文庫 590円
山域:ヒマラヤのギャチュンカン(7952m)
強い絆で結ばれた氷壁クライマー山野井泰史、妙子夫婦が挑んだ壮絶な戦いの記録。
高度7000mの絶壁でビパークし、両手両足の指を失い、また山を目指す。
人はなぜ命懸けで山に挑むのか。
それは生き方の表現であり、生きている自分の瞬間を感じることなのか。
■「還るべき場所」 (小説) 文春文庫 笹本稜平
山域:ヒマラヤのk2とブロードピーク
ヒマラヤの8000m峰に挑む、男たちの夢、野心、絶望、挑戦、そして再生をつづる本格的な山岳小説。
サスペンスもあり、企業小説でもあり、重層な展開。
公募登山の企業家が生命を燃焼させてたどりついた結論は、「自分が今ここに存在している意味を感じる」こと。
そして、主人公のクライマーは絶望の日々から「還るべき場所」に復活する。
命懸けで山に挑む心とは、「生きているこの世界への愛」という作者のメッセージが熱い。
息を突かせぬ、ハラハラドキドキの大展開のあと、体の底からじんわりと力が湧いてきた。
2012年は17座。去年、今年と20座を割り込み、パワーが落ちてきたかもしれない。
印象に残ったベスト3は以下。
(1)羊蹄山
沈む夕日が空と海を鮮やかな朱色に染めていく。
海面で輝く星たちは、漁火だった。
(2)知床・三ツ峰
海に切り立つ羅臼岳を知床連山対面の三ツ峰から望む。
連日のヒグマ騒動にびくつきながらも、出会うことなく。
(3)緑岳~白雲小屋~白雲岳
テントをたたく雨音がやむと、星月夜だった。
月の光で、我がテントの影を見た。
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①2012.04.22 手稲山
②2012.04.30 赤石山
③2012.05/06 濃昼峠
④2012.05.20 風不死岳
⑤2012.06.30 赤岳・小泉岳
⑥2012.07.08 八剣山
⑦2012.07.15 羊蹄山
⑧2012.07.21 トムラウシ山
⑨2012.0812 春香山
⑩2012.0815 羅臼平~三ツ峰
⑪2012.0825 緑岳~白雲小屋~白雲岳
⑫2012.0915 駒ケ岳
⑬2012.0920 旭岳 姿見の池
⑭2012.1020 然別湖畔の天望山
⑮⑯2012.1027 夕日岳&朝日岳
⑰2012.1111 小樽・天狗山