「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

小春日和の円山

2009-11-07 12:55:36 | 円山
                                       (写真: 小春日和 円山の山頂)

きょうは立冬ながら、予想最高気温18度という小春日和。のどかな日差しに誘われて円山に。

山頂に「山神」と刻まれた石碑がある。明治の初めに、山頂の岩石を切り出して開拓使庁舎の土台石に利用したという。その作業の安全を祈願した、名残り。

山神碑の背後に、梢が赤く染まった木がすくっと。まるで春の芽吹きのように見えるが、小さな赤い実がいっぱいついていた。



(写真:「山神碑」と赤く染まった木)



(写真: 赤い実と野鳥)

笛のように透き通った鳴き声を発する鳥が、その実を食べていた。おそらく、ギンザンマシコのメス。大雪山で繁殖し、冬になると平地に降りてくる。

なかなかお目にかかれない珍しい野鳥だ。

一羽しか確認できなかったが、おそらく小さな群れを作っているのだろう。

山頂の小春日和のひだりまりで、思わぬ出会いに喜ぶ。


(写真: ギンザンマシコ?の♀)


(写真: 小春日和の円山公園)

雪舞う藻岩山

2009-11-03 12:59:33 | 藻岩山
                            (写真: 藻岩の森と初冠雪の手稲山)

11月2日の朝。起床すると、手稲山、そして藻岩山が冠雪していた。平地では積もらなかったが、日中もチラチラと小さな雪が舞う。

明けて休日の今朝、雪見に藻岩山へ。解けて泥道かなと思って、長靴で登る。

思ったより冷え込んだため、土はカチカチに凍っていた。頬を刺すビリッとした空気を胸いっぱいに吸い込む。冬の訪れにわくわくして、心身が引き締まる。

長靴は必要なかった。霜月の朝、登山路の霜柱をさくさくと踏みしめる。



(写真: 霜柱)


中腹の「馬の背」を過ぎると、冷たい風に乗って雪が上に下にと舞い始めた。

風花。差し込む日に照らされた雪のダンスを眺めながら、山頂に向かう。

登山路も昨夜の雪が残っていて、薄化粧。


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(写真: 雪化粧の登山路)

山頂のロープウェイ駅は降雪で休業していた。温かいストーブとコーヒーを期待していたのだが。少々、残念だった。

汗が冷えて寒い。

眼下の札幌は積雪なし。北に目を転じると、一面の雪化粧。隣りマチの江別から空知の岩見沢以北は平地でもかなりの積雪だ。

国の境は人が作ったものだが、降る雪の境目にはどんな自然の節理が働くのだろうか。









(写真: 札幌の展望 空知地方の積雪も見える)