「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

空中回廊 三角山から大倉山へ

2008-01-20 17:15:19 | 三角山
三角山の山頂から大倉山へ向かう尾根歩きが爽快だ。
左手は中央区のビル群。右手は手稲山の裾野に広がる住宅街。(写真)

木の葉が落ちた冬は見晴らしも良く、マチの雪化粧に北国の暮らしを実感する。
円山や藻岩山にあるような巨木はないが、素敵な森の空中回廊だ。
寒風を受けながらたどり着いた大倉山ではジャンパーが空を切っていた。

三角山~大倉山~奥三角山の秋始まる

2007-10-08 21:56:53 | 三角山
札幌は昼前から青空が覗く。思い立って三角山へ。札幌市内の山もうっすらと秋色になってきた。奥三角山まで足を伸ばして、帰路は三角山りんごを買って帰ろう!
13時に入山。
13時25分、三角山の山頂。
14時に大倉山に。
山道には落ち葉が積もり、足音もかさかさとささやく。どんぐりや栗も落ちている。山ブドウの大きな葉も淡く色づき始め、都会の森でも秋が始まっていた。




14時45分、奥三角山。冬の直登ルートだと思っていた急斜面には踏み跡が。つまり、夏も登れたのだ。知らなかった。山頂にあった大きな「よこして山」という標識は撤去されて石が積まれていた。いろいろといわくのある山らしい。冬は大きく開けていた絶景も木の葉に隠れていた。


16時に下山。麓の林檎園で「旭」と「つがる」を買う。すっぱい「旭」は子供のころのリンゴの味だ。

春うらら 三角山~奥三角山(よこして山)

2007-04-24 22:32:49 | 三角山
【写真】三角山のアズマイチゲ

22日(日)は北大キャンパスでアズマイチゲを堪能。
天候回復で、三角山へ。

11時入山。緑花会コース登山口から、わずか1分の尾根沿いにアズマイチゲが点々と咲いていた。ちょうど咲き初めで、これから増えそう。
この時期に登るのは初めてで、アズマイチゲの群落があるとは知らなかった。
アズマイチゲは僕のホームベースの藻岩山・慈啓会コースには見られず。
近いのに微妙に植生がことなるのが面白い。

11時40分、花を愛で、残雪を楽しみながら三角山の山頂に。
看板によると正式名は琴似山で1900年(明治33年)に国の一等三角点が設置されたとのこと。ここからラージヒルジャンプがある大倉山へ縦走する。
山路から望む手稲山は裾野に住宅を抱えて絶景だ。
天候が回復しているのに、霞んでいる。
翌日の新聞によると21日、22日の霞みは黄砂とのこと。
地球環境の変化は、こんな小さな山登りにも反映している。
   

日当たりの良い尾根筋では蝶のヒオドシチョウが目立った。地面に止まり日光浴。
冬を成虫で越して、春一番に飛び回る。
残雪鮮やか、花が咲き、蝶が舞う。
北海道の春はなんと贅沢なことか。


13時5分 大倉山を越えて、奥三角山(よこして山)の山頂に。
札幌のマチを一望する絶好の隠れ家。冬の直登コースはラッセルで辛かったが、
今回は雪道も締まって、お寺の石段を登る感覚。
下山は林道から、くっきりとした踏み跡をたどって小別沢コースに出合う。
積雪期限定の登山路と思っていたが、夏も登れる山だった!
札幌都心の知られざる自然。


15時に登山口に戻る。
帰路、よく見るとフクジュソウやナニワズが咲いていた。
  




エゾリスの足跡

2007-02-24 18:18:45 | 三角山
【写真:エゾリスの足跡】

三角山に登る。
登山道左手の樹木の脇にエゾリス。
その距離5メートルと近い。
目が合うと、登山路を横切って、
右側斜面を駆け下り、冬木立に姿を消した。
素早い軌跡は点々と雪原に刻まれていた。
周囲を見回すと、あちこちに同じような足跡がある。
遊びまわったエゾリス、雪の絵日記だ。
姿を実際に見たので、これがリスの足跡だとわかるのが楽しい。

きょうは三角山から、
大倉山のノルディック世界スキージャンプを見ようと、やってきた。
リフトは動いているが人は乗っていなく、試合を行っている気配もない。
大倉山に向かうため稜線に出ると風が強く、非常に寒い。
ジャンプも見られないことだし、寒さに負けて下山することに。
 
【写真:大倉山ラージヒル/背景は奥三角山】

登山口に近い「こぶし平」には、
三角山ファンの人たちが作ったイグルーがあった。
以前来た時に、作っている様子を目撃。
大勢のシニアが広場の雪を足で踏みしめていた。
その目的が不思議だったが、やがて訳がわかる。
踏みしめた雪をノコギリで、ブロック状に切り出すのだ。


寒風が吹き荒れるきょう、中に入ってみた。
暖かい。雪のテーブルもある。
目に浮かぶのは、ホットドリンク片手に談笑するシニアの顔と顔。
大人の遊び心も伝わり、さらにぬくもった。



奥三角山(よこして山) ラッセルで直登

2007-02-04 17:04:33 | 三角山
3日の記録:三角山~大倉山~奥三角山
【写真:奥三角山】

青空が嬉しい縦走日和。三角山登山口から大倉山ベンチまで1時間。
目指す「奥三角山」が、真正面に見える。
ベンチから下ってしばらく進むと、
奥三角山に直登するポイントに達する。
この日の先行者は1人で、直登しないで
右に折れて、小別沢方向に足跡を残している。
数日間、誰も直登していなく、トレースはない。

ここは初めてだが、頂上は見える。手も届きそうだ。
目印の赤いテープも、所々にある。
意を決して、膝から腰まで新雪に埋まりながら、直登する。
辛くて何度か引き返そうと思ったら、背後から人の声。
親子連れが僕のトレースをたどって登ってきた。
数えたら2家族8人もいる。
お役に立つ事がうれしくて、さらにラッセル。
8割ほど登った所で、小学生2人とお母さんに前を譲る。
道を作ってもらったので、このあとは楽に登れた。
ここまで1時間、往路は計2時間のほどよい縦走だった

頂上に連なる稜線には、西側から巻いてきた「林道」の
地形を確認。
頂上(354m)には立派な標識もあり「よこして山」とあった。
市街地の見晴らしは1級だ!
地元の人は夏も利用しているのだろう。
「よこして」という名前の由来を知りたい。
 

帰路は「夏道の地形」をたどって、
稜線を小別沢方向に下りる。
「夏道」は左折しているが、正面の木立から人が登ってきた。
けさのたった一人の先行者だった。
いったん小別沢の登山口に到達してから、再び登ってきたという。
その跡を拝借して、小別沢ルートに降りる。
大倉山方向に進むと、さきほど利用した直登ポイントと出合う。
その後、何人かが利用したらしく、頂上に向かう立派な道になっていた。
若い女性がスノシューで登ってゆく。
僕の1歩がお役に立てました。





三角山~大倉山 プチ縦走

2007-01-28 20:23:30 | 三角山
【写真:ビューポイントのベンチ】

いまだに咳が続く。
しかし、平地歩きも少々あきた。
長引く風邪も少しは改善の兆しなので、きょうは
三角山(311m)から大倉山(307m)まで歩いてみた。
三角山頂上まで30分。
ここから大倉山までの20分間の稜線歩きが、楽しい。
景色の良いプチ縦走だ。

大倉山をちよっと通り過ぎたところに、
さらに絶景のポイントがある。
手作りのベンチが、かろうじて顔を出していた。
ここが好きな登山者が掘り起こしているのだろう。
タジキスタンで凶弾に倒れた国際政治学者・秋野豊さんも
お気に入りで、よく座っていたという。
近郊の山々が幾重にも重なり合い、ゆったりとした時間が流れる。

ここから先へ向かう人も多い。
夏道が無い奥三角山に向かうのだろう。
本日は無理せず、ここから引き返すことにする。
Uターンした瞬間、エゾフクロウが、短く低く滑空し
森の中に消えた。
その背をカケスが追いかける。
いたずらカケスがフクロウにちょっかいを出したのだろう。
面白い光景を見た。
ちょっと、得した気分になり、下山の足もかろやか。

【写真:三角山(大倉山から撮影)】