「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

初冬 小天狗岳

2007-11-18 17:01:31 | 札幌・小樽周辺の山々
定山渓の小天狗岳(765m)に登る。同じ札幌市内とはいえ、登山口から真っ白な世界が広がっていた。急な斜面を登っていくと40分ほどで稜線に出る。眼下にコバルトブルーの札幌湖(定山渓ダム)が拡がっていた。


ここから30分で山頂に。1時間10分ほどの道のりだ。
青空を背景に、冠雪した定山渓天狗岳と余市岳が凛と構えていた。
寒いが無風。ぴりっとした初冬の光景を楽しむことができた。

くだりは雪にまみれた落ち葉が滑りやすい。冷やりとしながらも40分ほどで、登山口に戻る。

過去の登山歴:04年8月7日

イチョウ並木

2007-11-14 23:21:57 | 鴨々川の自然
鴨々川周辺にはイチョウが多い。毎年11月初旬から黄葉が見ごろに。今年はずいぶん長持ちしている。それでも昨日の雨でずいぶんと葉が落ちた。黄色の絨毯にぽつり、ぽつりと浮かぶギンナンが秋の終わりを告げている。毎年この時を楽しみに、拾う人が集まってくる。

芸術の森

2007-11-12 22:40:47 | 自然公園/原野/海浜
土曜(10日)の朝、胃痛で目覚める。快晴なのに山に行けず。日曜日、胃薬で回復も外は時雨。思い立って、芸術の森美術館へ。札幌在住の版画家の回顧展が見たかった。新聞広告で見たサブタイトルの「山の鼓動、樹々のうた」にひかれた。大雪山や羊蹄山をスケッチし、大胆にデフォルメした作品の数々が印象的だった。作家は五感で山と呼吸し、その強い心象を描く。山登りも楽しいが、作家が抱いた山々の心象を美術館で巡るのも心落ちつく、静かな楽しみだ。
「芸術の森」は丘陵を活用した空間で、晩秋から初冬に移ろう時雨の空気に、体調も確実に回復した。

初雪で低山も染まる 於古発山~遠藤山~塩谷丸山

2007-11-04 21:33:04 | 札幌・小樽周辺の山々
10時10分、「小樽自然の村」近くの登山口から入山。於古発(おこばち)山、遠藤山を経由して塩谷の丸山を目指す。少々歩くと、登山路に5センチほどの積雪。今月2日に札幌でもチラチラと初雪が舞った。市街地で積もることはなかったが、標高500m超のこのあたりは、うっすらと白い世界になったのだろう。
ところどころでマイヅルソウの赤い実が雪から顔を出し、秋と冬の際を演出していた。
思わぬ冬との出合い。きょう一番の収穫だった。

            「マイヅルソウ」

10時35分、於古発山分岐(621m)。天狗山からの登山路が合流している。遠藤山方向にしばらく進むと於古発山(708m)の山頂。といっても、さして起伏もなく見晴らしもない。通り過ぎて振り返ると、お椀を伏せたような平坦で静かな山だった。

            「於古発山」

11時25分、遠藤山(753.3m)。ここも展望はよくない。かろうじて、行き先の丸山を望む。一気にコルへ下ると雪も消えて、落ち葉の世界。紅色のツルリンドウが宝石のように輝いていた。初冬と晩秋が同居する面白い山行きとなった。

           「ツルリンドウ」

            「塩谷丸山」

12時15分、丸山の山頂(629.2)に。塩谷、忍路、余市、積丹にかけての海岸線が美しい。山頂の祠は海の安全を祈願しているのだろう。海から吹く風が強く、雪は積もっていなかった。強風がつらくて、すぐに下山。14時50分に登山口に戻る。


             「塩谷丸山の山頂」

過去の登山歴:04年10月31日 (JR塩谷駅コース)