「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

雪解けの円山に赤い鳥見つけた

2008-03-30 18:10:25 | 円山
(写真:ベニヒワ)
登山のあと、北海道神宮を参拝した。家内安全、新年度の仕事の成就など、神頼みの事がらは多い。帰路、境内の森で数十羽の小鳥が舞っていた。マヒワかなと思って近づいたら
頭の紅色が目についた。「ベニヒワ」の大群だった。黄緑のマヒワも混じっている。雪解けの地面に落ちている木々の種子を食べては、集団で木に戻る。行ったり来たり、波のように忙しい。
観察していた人に聞くと、今年は10年に1度のベニヒワの当たり年とのこと。赤い鳥は人気が高い。得をした気分になり、愉快だった。

(写真:ベニヒワとマヒワの混群)

さて、円山の雪解けは確実に進んでいた。斜面では残雪が大きな模様を描いていたが、日当たりの良い尾根道では、土が顔を出していた。うららかな日差しのなか、歩く人たちの表情は笑みを浮かべて一様に穏やかだ。きっと、自分もニコニコしながら歩いていたに違いない。長い冬のあと、春の道はうきうきする。

快晴の藻岩山 展望さわやか

2008-03-23 15:35:03 | 藻岩山
【写真:増毛山系】
久しぶりに藻岩山に登る。街の雪はすっかり解けたが、山は雪。
たっぷりと注ぐ春の日差しが眩しい。足元の雪から湧き上がる冷気で空気はぴりっと締まっている。これが全身で感じる早い春。
多くの人が列をなして、山頂を目指す。春山は人を引き寄せる。

(写真:樺戸連山)

札幌の街の向こうに、増毛と樺戸の白い山並みが、くっきりと青空を刻んでいた。はるか遠くには大雪山の山並みも。
さわやかに澄んだ春の空を満喫した。


春の光

2008-03-16 17:29:55 | 円山
春の光が優しい。空が青い。円山の厚い雪もずいぶんと解けて、このペースだと月末は土の匂いが楽しめそうだ。沢沿いのカツラの巨木には、シマリスの姿。動き回る生き物の撮影は楽しい。子供の頃の虫捕りの心境か。少年の目に戻って、夢中になるのが心地よい。


沢ぞいの緩い斜面の踏み跡をたどって、頂上直下のコルに出る。
帽子やマフラーをまとった石仏が、春の衣替えを待っているかのような、のどかな空。
信心深い人の優しさにも触れながら、静かな原生林を下りる。

春風強く紋別岳

2008-03-09 21:49:00 | 支笏湖周辺の山々
9日の日曜日。陽気に誘われて、支笏湖畔の紋別岳(865m)に。久しぶりの遠出だ。
雪に覆われた林道をそのまま歩くので、雪道登山としては、さほど難しくない。長靴でざくざくと行く。
高度を上げるに連れて、青い湖を囲む白い山々が、その勇姿を見せてくれる。
樽前山、風不死岳、恵庭岳、漁岳・・・


【恵庭岳(左)と漁岳】


【樽前山(左)と風不死岳】

気温10度を超えるという暖気の予報ながら、山を渡る風の力は強い。
頂上は寒く、10分ほどで下山する。
温泉は湖畔のホテルで。広くて、ぬるめのお湯で癒された。

09時05分:入山
10時30分:林道から離れて頂上に取り付く冬道に出合う
10時50分:頂上
11時00分:下山開始
11時50分:登山口に戻る